連休明けの仕事はなんとも力が入らないまま終わった
それでも夕刻、心残りの仕事が一つ解決の糸口をみた
仕事・・・・自分のため、家族のため
今日は、遠方にでかけたわりには早めに帰宅できた
子供たちは今朝の約束
「今夜は早く寝て、明日の朝は自転車で散歩に行こうな」
を守って早めに床につくところだった
父の帰宅に気づいた王子ははしゃぎはじめてしまい
眠気など消え去ってしまった
「早く寝ないと明日の朝、散歩にいけないよ」と云う
姫さまの言葉も耳には入らない
うまく母親にあずけたつもりで風呂に入った
いつもなら母親に抱かれて眠ってしまうはずなのに
今夜は洗面所で父を待っている
「まだでないのぉん」とガラス戸のムコウから訊ねてくる
ちょっとした決心のもと、風呂から飛び出てパジャマに着替えて布団に向かった
マクラの上にバスタオルを敷いて、洗った髪のまま子供たちと並んだ
因幡の白兎の話をしてあげた
二人を抱いて、おやすみの約束をした
「明日、自転車で散歩に行こうね」
深夜になってようやく夕食にありついた
仕事・生活・・・・・自分のため、家族のため
努々忘れてはならないと思っている
この二つの命を僕に与えてくれた奥さんにも感謝している
この二つの命はなかなか父に休養を与えてくれないけれど
父の心に少しの休息と勇気をもたらしてくれる
生きる
生きる理由も生きる意味もわからないまま
ただ、毎日生きていく
ただ、毎日生きていくだけなのだけれど
ただ生きているだけじゃない気がする
生きる