Remains of The Accidents

アクシデンツなページ

【読了】 海へ 南木佳士

2010年01月22日 | 読書
最近読んでいる本は大抵Book-Offで仕入れている
当然のことながら古本となっているのでずいぶん
安く仕入れてくるのだが、この小説も単行本で
105だった

価格と小説に因果関係はない

前回、浅田次郎で素直に泣かせてもらったあとに
南木佳士なので陰鬱となること必至なのだが、存
外に期待を裏切る「明るさ」があったように思う

南木佳士といえば、
多くの末期癌患者を見取って精神を病んでしまっ
た信州の医師が自らの精神の闇を砕いていくよう
な小説が思い浮かぶ
本編もそこから始まるものの一人の少女との邂逅
からわずかばかりの光を得る物語となっている

話は変わってしまうが南木の勤める病院は佐久総
合病院であり、本名で調べると現在も内科の外来
にその名前を見つけることができる

ずいぶん前のことなので記憶が曖昧だが、単車愛
好の仲間で蓼科でスキーをした時、ある先輩が滑
走中の事故で脊髄の圧迫骨折になり搬送されたの
が佐久市の方の救急外来だったように思う
佐久総合病院でないのは確かだが、信州の方で病
院ときくとそればかり思い出してしまう
コメント
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