上りの新幹線から開放されたのが19時すぎだったろうか
その間に、社内放送とインターネットで都心からの帰宅が
困難な状況を知って、とうしようかと思案していた
その中で、よくよく考えてみると首都圏のJR東日本は
全線運転見合わせ・・・って、東海道新幹線は動いているぞ
とっさに「東急バスナビ」にアクセスしたところ、新横浜からの
東急バスは動いている
これにのれればなんとか3つ手前の駅までたどり着ける
あそこからならば歩いても1時間はかからないだろう
で、その駅から自宅まで出ている川崎市営バスのHPも確認
川崎市営バスは・・・「地震のため運行情報は停止しています」と
でも、なんとか停電と余震におびえている家族に会いたい
気を取り直して、東京駅の係員に尋ねると下りの新幹線は14番線
からまもなく出発、すべりこみセーフで満員のひかり号に乗り込んだ
品川・新横浜と感覚的には40km/h程度の徐行で進んだ
20時すぎに新横浜に到着、案の定改札口から長だの列
と思ったら、皆さん公衆電話に並んでいた
携帯電話がダメになって、新横浜から先に進めなくなった人たちが
自宅に連絡しようとしているようだった
新横浜からは溝の口駅まで第三京浜経由の直行バスが出ている
存外早く20時40分頃にはバスに乗れた
東急バスがダイヤを無視して車両を投入していてくれたようで
感謝感謝だ
その後、多少の渋滞はあったものの、乗り継ぎの市営バスも
動いていたことから、22時すぎ近所のバス停で降車した
街は停電で真っ暗だった
川崎市の一部では、24時30分頃まで停電が続いていた
自宅では懐中電灯をもった家内が、鍵を開ける音に気づいて
出迎えてくれた
通電されてTVをつけてからは阿鼻叫喚の津波を呆然と
眺めるだけ
深夜になって都心からの地下鉄や私鉄も復旧し始めたことも
TVで知ったが、会社の同僚がどうなっているのが全く知らないまま夜が明けた
以前から大規模災害で帰宅難民が発生することは声高に叫ばれていたが
気にも留めなかったのだから、えらそうには云えないが
職場に留まれと叫ぶ政府と、交通機関の連携はどうだったのだろう
早々に「都心の足」を放棄したJR東日本の対応はどうだったのだろうか
あれだけ災害マニュアルを作っていて、また「想定外」だったのだろうか
史上最大規模の地震とあらば、「想定外」もやむないものとして
バス運行関係者の尽力、警察・消防・自衛隊ほかライフラインやインフラの
復旧・維持に関係された方々には最大限の感謝と賛辞を送りたい
ありがとうございました
おかげさまで家族の無事も早々に確認でき
なんとか帰宅して家族と会えました
そしてまだまだ全貌が明らかにならない状況ではありますが
被災された皆さん、なんとか生き延びてください