春の陽気が続いている
おかげで折角準備したスキー道具も一度使っただけ
陽光に洗濯物がうれしそうだ
さてさて、姫様も王子も来年の今ごろには泣いたり笑ったりしている時期だ
受験、なんとも味気ない言葉
二人ともなかなか準備が整わない
何事もポジティヴに考えれば、新型ウイルスの影響下で受験せずに済んだと
したら、ある意味で幸運なのかもしれない
自分は国公立大学も受験したのだが、二次試験の当日に大きな列車事故が
あって、遅刻しながら試験会場にたどり着いた
もともと無理めの大学だった上に、早朝から2時間以上満員電車にもまれて
戦意喪失状態だった
当日、帰宅するのも大変だったのだろうが、記憶がまったくない
その後、不本意ながら地元の私立大学に進み、今に至るのではあるが
あの時、不安に思ったほど不幸を味わずに今に至っている
姫さまも少し不安があるが、こちらは大学受験であり複数校にチャレンジ
できるので少し荷が軽い
それでも本人はこのところ随分やる気を見せて自分を追い込んできている
問題は王子だ
王子はいつからか何もしない自分の成績が自分の実力だと考えているようだ
当然の話ではあるのだけれど、他人と同じ練習をしても自分は他人より記録が
伸びると思い、記録か伸びないのは「仕方ない」ことだと言う
学業もそのようで、試験勉強も塾でやるだけだ
ともに結果はついてこないが、「仕方ない」ことだと考えているようだ
以前、直接このことを諭したのだが、泣きながら「でも仕方ない、オレ、ダメ
だから・・・」といい、改めようとはしない
今、受験の重要な要素である内申点を確保するために大事な時期にきている
今回の学年末試験から後期の成績が決まり、それが内申点になるのだが
不本意な成績で帰宅してくると、父は王子と向かい合わなければならなくなる
我が子に「めんどくさい」と云われると、すぐに短気が出てしまう
そして、自分は自分の父親にテストの成績などで叱られたことがないのに
どうして息子に苦言を浴びせなければならないのだろうかと自問自答して
混乱してしまう
鉄道事故で受験を不意にしても、なんとか暮らしていることを考えれば
受験など一時のことと言いたくなるのだが、自分がたまたま運を持って
いただけだとも考えてしまう
必要なのは生きていくスキルなのに、今どきは学歴でもないと云うのに
親という生き物は見えない将来に漠然と不安をいだいてしまう
できることなら「がんばれよ」の一言だけで済まて、来年は沈丁花の心地よい
香りに包まれたい