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新銀行

2008年03月29日 | つれづれ

東京の新銀行についての報道がうるさいほど続いていた
石原氏が偉そうにコメントしていた

新銀行は銀行の貸し渋りに見るに見かねて設立されたはずだ
初期のコンセプトの良否より結果論に終始しているマスコミは
相変わらず「うわべ報道」なのだろう

そんなおり、来週早々に知り合いAが事業継続を断念して
破産の道を進むと連絡してきた

以前、Aにアドバイスしたことがある
燃料の高騰によって赤字経営となっている企業に融資してくれる
制度があるぞ、と
そして、窓口としてAの取引金融機関が掲載されていることを知らせた

果たしてAは取引金融機関の担当者に尋ねてみたそうだ

その担当者は「自分はよく知らないので支店に戻って調べてみる」と
云ったが、回答は曖昧模糊としたものだったという

宮崎市の融資制度だけでこれだけ用意されていて銀行名も明示されている
Aの取引金融機関の名前もはっきりと書いてある

つまり、沈み行く船の側にはいたくないのだ


金融機関の対応なんてそんなものなのだ

東京の新銀行、コンセプトがあまあまで事業者を助け育てるところには
ついぞたどり着かなかったようだが、のんきで機能していない公的制度
よりは「意味」があったような気もする

宮崎の某金融機関の昨年12月の四半期決算書によれば
こんな時期なのに中小企業向け貸出金残高は前年比67億円も減っている
このご時世に、この宮崎で、儲かった企業がどんどん返済したのだろうか
うーーーん

金融はコントロールしづらい仕事ではあるが、新銀行東京などはマスコミが
煽っている面とは別に存在意義を認めるべき面もあるのではないか

すくなくともAの再建意欲を削いだのは見通しの立たないコスト上昇と
いい加減な金融機関の対応だったようだ

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