Remains of The Accidents

アクシデンツなページ

9月の終わりに

2008年09月30日 | 子供たち
自分は3人兄弟の末っ子
正確には4人兄弟なのだが長兄は生まれてすぐに亡くなっており
自分が生まれたときには3人兄弟だった
末っ子ということで母親はとても可愛がってくれたが
父親にはよく叱られたものだ
 
食事をしながらテレビを見ては叱られ
朝、タイミング悪くトイレに入っては叱られ
キャッチボールがうまくできなくても叱られた
何をやっても叱られるような気がしていた

父親に叱られる自分をみていて
姉もよく自分のことを叱っていた
余談だが、姉の頭の中では今でも自分はあの頃のままのようで
たまに帰省したときにも随分偉そうに対応される
現実には、多少なりとも援助しているつもりなのだが

今、自分が父親になって、
下の子が生まれて
少し大きくなってきて、家族の中で一番小さくて
でも一番生意気な様子を見ていると
あの頃、父親の気持が解るような気がしてきた

自分ひとりでうまくできない息子を見て少しイライラする
自分にはできてあたりまえのこと、少し工夫すれば簡単にできること
そんなことをまどろっこしく続ける
姉の真似をしてなんとか箸を使おうとする息子
テレビの声につられてしまう息子
少しウケると調子に乗ってしまう息子

そんな下の子を未熟な父親はなかなか忍耐強くみていられない



今日から2秒だけ待とう
声を出す前に2秒、2秒だけ待とう
そうすれば、少しだけやわらかく声が出せるはずだ


 
叱られてばかりの印象だった自分の父親だけれど
家族は「一番かまわれてたのはあなただ」という
確かに、布引の滝、鷹取山、麻耶山、須磨、舞子と
季節ごとに自分を連れ出しては色んなことを教えてくれた
 
そんな父親が死んでから20年の時が経った
遠方を理由に、彼岸の墓参りも怠る親不孝者だが
9月には少し、特に今年は父親のことを想っていたと記したかった

 
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