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【読了】 雨鱒の川  川上健一

2010年01月02日 | 読書
青森を舞台に清廉な川が時とともに変わっていき
川を愛し絵を愛する少年たちが過ごした時を描く

佳作であることは否まないが

結果的に、少しスムースすぎた展開に最後は拍子
抜けしてしまった
少年を巡る人間関係(父母の死、養父とも言える
社長との関係など)とずば抜けた絵の才能からは
もう少し大きな展開を期待してしまった

浅田次郎ならばこんな展開では終わらないはずだ
スポーツ文学の延長線上にあっては佳作なのだろ
うけれど私小説としては、作者にとって難度を下
げたものではなかろうか

もう数百ページの展開が欲しかった


付記)
昨年末までに同じ作者の作品「ららのいた夏」も
読了している
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