Remains of The Accidents

アクシデンツなページ

【読了】 お神酒徳利 ~深川駕籠~  山本一力

2010年11月08日 | 読書

前回読了したものの続編
江戸深川発信の人情もの

人物描写もよく、キレのいい時代物の小説

今回は、尚平の大事なひとがさらわれてしまう
解けなかったなぞが意外なところから綻んでいく
二人を取り巻く好人物が小気味よく絡んで
物語は大団円へ

山本一力の時代物は絶品だ
時をかけずに読み進めてしまう
知らず知らずのうちに、江戸の訳知り顔になってしって
少々厄介な話だ

実際の東京で、こんなにキレのある毎日を
送れればよいのだが、今日も今日とて
ぐうたらしている内に一日が過ぎてしまった

後悔、先に立たず

そろそろまじめに働かねば・・・・

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日々鬱々

2010年11月07日 | つれづれ
長女の同級生の父君が金曜日に病気で亡くなった
44歳だったという
昨夜はお通夜が営まれてウチの奥さんと姫さまを
送っていった

7月に亡くなった自分の後輩も44歳と若かった
彼には5歳の男の子がいた
斎場で無邪気に遊んでいた子の笑顔と奥さんの
ぼんやりとした表情が忘れられない

自分もすでに50に届く歳となり、体は日々衰退している
今のところ病はないが、眼も耳をはじめとして体中の
あちこちが衰えてきた感じがする

髪もそろそろ長い友達ではなくなってきたように思うし
久しぶりにあった旧友の風貌はすでに老化と言える
ものになってきた

そんな中で、好むと好まざるに関係なく日々仕事を
こなして(ながして?)いる
先月は部下が突然退職を願い出て暗鬱な気分のまま
月末まで過ごしてきた
さすがに原因明瞭な退社劇だったので、社内諸氏から
ぞくぞくと意見をもらい、今週は人事部長とも面談せね
ばならない

人事部長からも「原因はひとつだろうが、いろいろ聞か
せてくれ」と云われている

そんなおり、金曜日の就業後に「原因」につれられて
部内数人と会食に行くことになった
相変わらず自説もうもうと語り、自慢話と悪口がつづく
二度目に手洗いにたったとき、汚い洗面所の鏡に映った
自分が「もうええよ」というので、無理に急用を作り
席を辞した

~草枕~
山路を登りながら、こう考えた
智に働けば角が立つ
情に棹させば流される
意地を通せば窮屈だ
とかくに人の世は住みにくい
(略)
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない
やはり向う三軒両隣りにちらちらするただの人である
ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい
あれば人でなしの国へ行くばかりだ
人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう


少々のうそはついても、なかなか人でなしの国には越せないなぁ







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