My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

真空管プリアンプの改造を検討中。

2021-07-26 12:50:13 | 真空管プリアンプ

やはりプリアンプが必要なので、今のプリアンプのラインアンプ部を回路構成から再検討し改造してみようと思う。

 

前の投稿で書いた様に、ラインアンプを通さないでパワーアンプ直結にすると音がスッキリするので、このラインアンプは改良の余地がありそう。

現行E80F + 12AU7(ECC802S)では、定常的なホワイトノイズも気になります。

このノイズの原因は初段のE80Fの所為かと疑っています。

それに、この球自体、私には使い方が難しくて上手く動作出来ているか?気になっている。

ネットや本を調べても、使用例がほとんど無い。

現回路路図は以下です。

  ※ヒーターバイアスを40V程度掛けています。

 

そこで、初段E80Fをやめて、単純な12AU7 1本でラインアンプを構成してみた。

構成は、前段直結のカソード出力回路です。出力から初段グリッドへ軽くNFBを掛けています。

実際に製作した回路図が以下です。

使用した球は、なんちゃってテレフンケン(ダイヤマーク無し)のECC82ですが、このラインアンプを通して聴いてみると、真空管らしく芳醇では有るのですが、音像がぼやけて締まりがない音です。音に切れがありません。

これは私の好みでは有りません。直熱3極管シングルパワーアンプの音に馴れた所為か余計にその様に感じます。

球を「TESLA E802CC」に交換してみましたが、やはりスッキリしない音。もっさりとした音です。

次に、邪道ですが「ECC81/12AT7」に交換してみた。

元気は出ましたがゲインが高すぎて煩い。少し発振気味に聴こえる。

そこで、これで駄目なら諦めようと、虎の子の「MULLARD(ムラード) CV4003 BOX PLATE」に交換。

これは良かった!!! 今迄の音は何だったのか?と思わせる。

音に艶が有り低域から高域からまで良く伸びている。適度に締まりも有り分解能も良い。

やっぱり、良い物は、良い音を奏でます。

この球、今では「1万円/本」くらいするのですね。勿体な。。。

製造ロットナンバーもエッチングされているので、正真正銘の本物でしょう。

しかし、この「MULLARD(ムラード) CV4003 BOX PLATE」は、マニア間では評価が高いのですが、私は今まで「Mclntosh 275」などに使ってみましたが、音が柔らかくなりすぎて良いと思った事は有りませんでした。

しかし今回の回路ではそんな事は感じません。やっぱり回路次第、使い方次第なのでしょうか。

この回路は、球の個性がそのまま音質に現れる様です。

真空管は、同じ特性のものなら何でも良いと言う訳ではなく、由緒正しい素性の良い物を使わないといけないという事を実感しました。

 

この状態で暫く聴き込んだ後、次はECC88(6DJ8)で差動を組んでみようと思う。

構成は、ぺるけさんの差動ラインアンプです。

差動アンプの音の良さは過去にも経験済ですが、このぺるけ方式は一度実験してみたかった回路です。

すでに回路図は出来上がっているのですが、いざ部品手配をしようと思ったら、いつもネット注文しているパーツ屋が、「従業員にコロナ感染者が出たので、急遽お盆までお休み」となってしまった。都内の感染者が急増していて、こんな所にも影響が。

別のパーツ屋さんに注文しても良いのですが、注文先をあまり拡げたくないので、お盆明けまで待つことに。

その間、他の改造に手をつけることにします。他にやる事はまだ沢山有ります。

 

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DAC出力を直接45シングルアンプに繋いだら音が良かった。

2021-07-09 11:14:00 | 真空管プリアンプ

プリアンプは不要なのか?

「プリアンプ不要説」。この議論はいつも湧き起こる。

レコード再生にはEQアンプが必要だが、それ以外の音源にラインアンプは必要か?

 

試しに、DAC DAS-703ESの出力を直接真空管パワーアンプに繋いでみた。

そしたら、音がクリアーで輪郭がハッキリして良い感じ。

真空管45シングルアンプの出力は、たかだか2W程度ですが、ボリュームを絞っても結構音が大きい。

ボリューム位置が8時くらいで充分。

しかし、これではボリュームの調整が難しいので、DAS-703ESのVariable出力(HP出力兼用)を使い、出力レベルを調整。

ボリュームを2箇所通ることになるが、これでも音が良い。

DAS-703ESのVariable出力(可変出力)を調べてみると、出力にはタンタルコンデンサ(10uF)とフィルムコン(0.01uF)がパラで接続されています。

※赤い円筒はDirect出力のカップリングコン(改造済)。この2個のコンデンサに挟まれた部分に赤いフィルムコン(PP)とタンタル(黒)が配置されています。

一般的には「カップリング・コンにはタンタルは使うな。」となっていますが、敢えて使ったのは「当時のソニーの音への拘り」なのでしょう。

 

プリ抜きで音が良いと言う事は、今使っている真空管プリが音質を悪化させているのかも知れない。

真空管プリのラインアンプ部の設計を再度見直してみる必要が有るかな~。

 

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レコード再生をシンプルに。

2021-04-05 12:34:42 | 真空管プリアンプ

アナログ・レコード(vinyl Recordという言い方が流行らしい)の再生系をどうしようかと考えていた。

SONYのAVアンプ(DA3600ES)にPhono入力があるものの、真空管Phono EQと比べるとやはり何か違う。

レコード本来の音を引き出すには、やはり真空管Phono EQが必須と思った。

私の真空管プリアンプのEQは音が良いとされているマランツ7型

これを何とか上手く生かす方法はないか?

しかし、この真空管プリアンプ出力をAVアンプに入れるとVR(ボリューム)を2回通る事になる。これは嫌だな~。

かと言ってAVアンプを通さず、この出力を直接真空管パワーアンプに入れるとなると、レコードを聴く度に繋ぎ換えるのが面倒。

そこで、真空管プリアンプに2系統ある出力のひとつをVRやセレクター、ラインアンプを通さずEQアンプから直出しにして、それをAVアンプにAnalog Directとして入力し、真空管パワーアンプに出力する。

そうする事で回路的に経路がシンプルになり、音的にもスッキリする筈。

 

さっそく改造を実施。

引き出しのシールド線には手持ちのベルデン2芯を使いました。いつも通りシールド編線は片側だけグランドへ接続(今回スタート・グランド)。赤、灰色のケーブルです。

右側はラインアンプを通った出力を残しました。

左側(Phono EQダイレクト出力)を使う時は、セレクターでラインアンプに入らない様に切り換え。

 

改造後、音出しをしてみると、ラインアンプを通した時よりも良い音です。音域が低域~高域に伸びていて気持ちが良いです。解像度も高そう。これがEQアンプ本来の音だったのですね。

まぁ、音質そのものはDACからの出力には及びませんが、雰囲気を変えてアナログを愉しむときは良いですね。

そもそも、アナログ音源とデジタル音源を音質的に比較すること自体が間違っていますね。アナログの良さはそんな所にはありません。

レコード盤の音は、レコードしか無い時代に沢山音楽を聴いた人が、今また改めてレコードを聴くとその頃の記憶が蘇り懐かしく思うと同時に、自分の記憶の中でそれが本来の音だと思う。

また、デジタル音源しか聴いたことが無い世代の人が、レコードを聴くと、逆に新鮮に思う。

他には、ジャケットを見て楽しむ、コレクションとして楽しむ。

オリジナル盤探しをして楽しむ。洋楽のオリジナル盤は音、グルーブ感(躍動感)が違います。

 

ついでに、この真空管プリアンプを使うにあたり、今迄無かった電源ランプをLEDで設置しました。

元々はランプ付きのプッシュスイッチだったのですが、トグルスイッチ(Carling USA製)に交換したために、電源ランプが無くなっていました。この状態では電源切り忘れの恐れがあるので、ランプを追加しました。

因みに、小型のプッシュスイッチは摩耗が早く、大電流が流れる電源スイッチには向きません。

やはり、トグルスイッチが信頼性が高くて良いです。

余談ですが、航空機コックピットのスイッチは殆どがトグル型です。ケーブルはテフロン線。

 

ランプに使ったのは高輝度タイプの青色LEDです。電源は真空管のヒーター電源(12V)から取りました。

最初は適当に電流を10mA位流したのですが、眩しくて目が潰れそうです。夜は部屋全体がブルーで明るくなります。

これでは音楽に集中出来ないので、カット&トライで良さそうな電流値を探しました。

結果、0.3mAで充分でした。恐るべし高輝度!!!。

出来上がりは、こんな感じで良い感じです。

 

 

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プリアンプ 出力回路の微変更。

2020-10-01 13:28:13 | 真空管プリアンプ

真空管プリアンプの配線の微修正と出力回路の微変更を行いしました。

パワーアンプのボリュームをMAXにした時に、「サッー(シャー)」と言うホワイトノイズが気になる。

これは、CDP、DACなどをパワーアンプに直接繋ぐと発生しないので、プリアンプが原因の様です。

さらに、プリアンプのボリューム(VR)の位置に殆ど関係しないので、VR後のフラットアンプ部から出ている様です。

原因として、気になる事を思い出しました。

ここの初段管、カソフォロ段管の引き回しは、出来るだけニア・グランドとして「信号とグランドのループを狭くすべき」と先生から教わっていました。

実際に中を覗いてみると、未だ中途半端な所が見つかったので、ここを徹底的に狭くしてみました。

修正後の引き回しがこちらです。信号ラインを出来るだけグランドに沿わせる様にしています。

 

もうひとつは、次段パワーアンプへの送り出し部の処理です。

今までは、カソード・フォロワーをカップリング・コンデンサを介しそのまま出していました。且つ、そこからNFBも戻しています。

これだと、仮にパワーアンプのVR MAXの状態で、初段グリッドに直列抵抗が無い場合は、そこまで低抵抗で繋がっている事になるので、RCAケーブル分やパワー初段管グリッドまでもNFBで戻している事になる? (良く分かりません。違うかも知れません。)

ここが、何だか気持ち悪いので、出力に直列に910Ωの抵抗を追加しました。

追加した抵抗は、TRW製です。金属皮膜ですが外皮がモールドのタイプ。

 

プリ(フラットアンプ)回路図

 

パワー初段入力部回路図

 

配線の引き回し修正後は、ノイズが減った様な気がします。しかし未だ残っています。

これ以上は、初段のE80F自身のノイズかも知れません。

音質も丸みを帯びて濃い音になった様に思います。良い感じ。

これは追加したTRW製抵抗の音質が乗ったためと思われます。

 

ところで、10/3(土) 21:00~ BSプレミアムで「山口 百恵 ラストライブ」の模様が放映されます。

ファンの方は要チェックですね。伝説の武道館ライブです。

https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2020-10-03&ch=10&eid=13770

引退から40年も経つのですね。最後にステージにマイクを置き、そのまま去って行くしぐさが印象的でした。

私も何枚かレコード、CDを持っていますが、CDはこちらがお勧めです。

年代順にヒットシングルが全て網羅されています。2枚組全38曲収録。

久々に聴きましたが、昭和を感じさせる歌謡曲です。懐かしい~!!!

最初から通して聴くと、歌がどんどん上手くなってゆくのが分かります。

初期は、千家和也/馬飼野康二、都倉俊一、三木たかしさんの作詞、作曲。

中期~後期は阿木煬子、宇崎竜童さんの曲が多くなってなっています。

「一恵」の作詞は、横須賀 恵とありあますが、「山口 百恵」さん本人ですね。

 

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フォノEQのカソード・パスコンも交換してみた。

2020-09-15 13:10:19 | 真空管プリアンプ

以前の投稿に続き、フォノEQのカソード・パスコンも交換してみました。

使用したコンデンサは、前回と同種の「Sprague(スプラグ)製の EXTRALYTIC 600D」です。

但し、ここは搭載スペースの関係から定格270uF/15V品にしました。

440uF/20Vよりは小ぶりになります。

ハーメチック・シールが施されています。

使用箇所の回路(緑囲い)。実印加電圧(DC)1.6V程度なので、ディレーティングは大丈夫でしょう。

交換前は、ROE製の470uF/40Vを使用してました。中央の金色の円筒。赤Dynami Capの奥。

色々と試したなかで、この音は好きだった。(過去のカソード・パスコン比較テスト記事)

交換後の画像です。

収まりがちょうど良いです。

小信号部分ですので、ノイズを拾わない様に出来るだけ短距離で接続できる様に配置しました。

 

さて、肝心の交換後の音は?

交換直後は、締まり過ぎてガチガチの音。まるで安っぽいシステムを聴いている様。音数は多いですが聴いていて疲れます。

諦めず、鳴らし込んで1週間後。

少しは良くなりましたが、レコードを聴いてもCDの様な音。キレッ、キレッの音。切れ味爽快(極キレッ!)って感じです。アナログの良さが失われています。音楽って、こうじゃないですよね。って感じ。もう少しふくよかな方が良いです。

そして2週間後。かなり良くなりました。

解放感が出てきました。レコードに収められた全ての音がバラバラに分解され、丸裸で再生されている感じです。綺麗すぎます。クラシックには良いかも知れませんが、私の様にジャズやロック、ポップ系を聴くには、躍動感、Groove感が必要です。もう少し緩くて潤いがあった方が良いかな。

もう少し鳴らし込んでみます。

そう言えばこの音、思い出しました。

私の過去の記憶の中で、いつか展示会で聴いたマークレビンソンとか高級トラアンプの様な音です。

私はこの音が嫌で真空管アンプに拘り続けたのです。

さて、どうしよう。。。

 

ところで、米国では今年上半期のアナログレコードの売り上げが1980年以降で初めてCDの売り上げを上回ったらしいですが、今日はあえてCDの新譜を紹介しましょう。

あのダイアナ・クラールの新譜が発売されるらしいです。

最近の彼女の歌い方は、私的にはあまり好きになれなかったのですが、今回発売されるものは、過去に録り溜めた曲を集めたものらしいです。これは期待して買っても良いかな。

しかもプロデュサーは、名プロデューサーのトミー・リピューマ。ならば録音はアル・シュミットだろう。

とくれば音質も良いでしょう。期待せずにはいられません。

早く予約しなくては。。。

 

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カソード・パスコンを換装。~サウンドが更にレベルアップ!~

2020-08-04 10:40:36 | 真空管プリアンプ

プリアンプ初段のカソード・パスコンを再度換装しました。

これは良い!

今まで使った電解コンの中で一番良い、格段に違う。音が浮かび上がって空間に広がっています。

良い」と言う表現には個人差が有りますので、あくまでも私個人の主観で「良い」又は「好みの音」という事です。

以前投稿した「フィリップス製の青い奴 470uF/40V」で、エージングが進み、悪くは無かったのですが、少し面白味に欠ける音。色気が無いと感じていました。

そこで今回「Sprague(スプラグ)製の EXTRALYTIC 600D 440uF/20V」に再換装しました。

実物の写真がこちらです。形状は長いですね~。Φ10mm L=57mmです。

長さが有るので、これを搭載するには、それなりのスペースが必要となります。

よく見ると、中央付近に僅かなスリットが有ります(+マークの上)が、これは防爆用でしょうね。

この電解コンデンサは当時MarklevinsonやCello AmpのMust Itemになっていた様です(Web情報)。

実際にプリアンプの初段に載せたところです。長いのでちょっとはみ出してしまいますが、足をフォーミングして調整しました。

さて、音傾向はと言うと、冒頭に書いた様に、低音から高音まで良く出ています。使い始めは高音が突き刺さり煩く感じましたが、徐々に落ち着いてきました。色気も出てきました。兎に角、音が部屋一杯に広がります。立体的です。中域もしっかりしていてピアノの音も良いですね~。音の表現力、それぞれの楽器の主張が有ります。

特にデジタル音源のポップ系では音数多く音の広がりも良くDynamicな音でGroove感があり気持ち良く聴く事が出来ます。今までとは何だか曲の感じも違って聴こえます。

Sprague (Made in USA)は兎に角音抜けが良いのが特徴で、私の好みに合っています。

今迄カソードパスコンには色々な種類を使ってきましたが、今の所一番良いかも。

この部分での音質の変化は大きいです。カップリング・コンデンサよりも顕著かも知れません。

 

試聴に使った音源の一部がこちらです。いままでとはちょっと傾向の違う楽曲を紹介。

Perfect Angel(パーフェクト・エンジェル)/Minnie Riperton(ミニー・リパートン)

アルバム全体も良いのですが、この中の「Lovin' You」です。有名な名曲ですね。

この曲中の「鳥のさえずり」は、スティーヴィー・ワンダーが自らわざわざ公園に出かけて行って録音したとの事。

この「鳥のさえずり」が、本当に自分の部屋の外から聴こえる様に感じるかが評価のポイントです。

今回、私のシステムでは、本当に窓の向こうで鳥が鳴いている様でした。

具体的にはスピーカーの後ろ斜め30度上方向です。

歌声も美しい~!最後のエレピの音も聴きどころ。美しく爽やかです。

但し、この「Lovin' You」ですが、色々なバージョンが有るので注意が必要です。

オリジナルは、アコースティック・ギターとエレクトリック・ピアノと彼女の歌声、「鳥のさえずり」のみです。

コンピレーション・アルバムでは、ストリングスが被せて有り、肝心の「鳥のさえずり」がかき消されたり、音を再ミックス、マスタリングしたような物もありますので、ご注意を。

 

そして、もう一枚紹介。

Caravanserai(キャラバンサライ)/Santana(サンタナ)

冒頭の「虫の鳴き声」が綺麗に聴こえるか?がポイントです。部屋全体に広がって聴こえます。草むらに居るよう。

システム、特にデジタルソース再生装置に問題があると濁って聴こえます。太い音になったり細ったり。

続いて、低いサックスの音とウッドベースの低音。ウッドベースは低く、胴鳴りが聴こえます。

そして、この楽曲には沢山のパーカッションの音が収録されていますが、それが分離良く聴き分ける事が出来るかがポイントです。

夏の暑い日の夜に冒頭の虫の声を聴くと、秋の気配を先取りできます。

これらの音楽を聴くことで、自分のシステムの評価の一助けになれば幸いです。

自信が持てれば良いですが、逆にガッカリしない様に。(´;ω;`)

さて、皆さんのシステムではどの様に聴こえたのでしょうか?

 

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怪しそうな物には手を出さない方が良いですね。

2020-06-23 12:22:32 | 真空管プリアンプ

オクで安かったのでSIEMENSと印刷のあるE80Fを手に入れ、使い始めてから3か月の先日、ハムとハーモニックノイズが大きくなって使い物にならなくなった。ハーモニックと言う程度ではなく完全にハウリングです。

安物買いの銭失いです。幸いにも今回は他の部品に影響は無かったのですが、場合によっては他も壊す可能性が有るので、安物買いの代償は大きいです。良く見極めて買うべきでした。

後悔しないためには見極める目とノウハウを身に着ける必要が有ります。

これは何回も失敗して経験を積むしかないですね。私は今迄何回も失敗しました。

今回の購入検討時、本来は現使用中と同じPhilips製が欲しかったのですが、入札額が上昇したため、妥協して同時に出品されていたSIEMENS製を落札。

安くて落札が出来たものの、管壁の印字が何となく怪しく不安だった。

現物が手元に届いてから改めて印刷を見るとやはり怪しい。

でも実際に使ってみると普通に音が出たので、そのまま使い続け、今回の不具合に至った。

 

やはり、こういう怪しそうな球は、入札者もよく知っていて、あまり手を出さないですね。

本物は、自ずと競争入札が増えて高騰して行くので、それにどう打ち勝つかですね。

大概、ビンテージ品を落札しようとする人は、それなりのマニアか業者なので、本物、良品と確信が持てる代物しか手を出さないですね。安くて落札しようなんて無理です。良い物を安くて落札出来るのは、『たまたま競争相手が居なくてラッキー!』を期待するしかないです。

 

今回は失敗談でした。

 

仕方ないので、手持ちのPhilips Miniwatt SQ品に挿し換えました。「SQ」=Special Quality

やはり本物は素晴らしい音を聴かせてくれます。

 

それでは今日の1枚。

これを聴くと、

片手にグラスを持って、ゆっくりと味わいながらシングルモルト・ウイスキーを飲みたくなります。

『琥珀色の時間 ザ・コレクション・オブ・サントリーウイスキー・CM』の紹介です。

少し前に中古CDショップで手に入れました。これはラッキーな出会いでした。

特に、石川さゆりさんの「ウィスキーが、お好きでしょ」小林亜星さん作曲の「夜がくる」が最高です。

 

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焦っては判断を誤る。~素性の良い物は熟してから真価が出る~

2020-04-28 21:55:07 | 真空管プリアンプ

部品の評価には、やはりそれなりのエージング(鳴らし込み)時間が必要ですね。

プリアンプの初段管E80Fのカソード・パスコン用に使ったフィリップス製の電解コンデンサ470uF/40V

換装して早々の出音は、なんだか籠った固い音。

以前、出力管のカソードに使った時もそんな感じで、この時はすぐに駄目出ししてROE製電解コンデンサに交換してしまったが、今回はもう少し我慢強くじっくりと鳴らし込んでみる事にした。

そう思ったのは、今は低域から中域にかけての音が固く前面に張り付いて少し不自然だけど、高音は良く出ているしザラツキも少ない。この固さは時間を掛けることで解けてくるのではないかと期待をしたからです。

以前にGOODMAN製のオイルペーパーコンデンサ使用時に、音が解けるのに300時間くらい掛かった事も教訓となっている。

 

使い始めて100時間くらいから少しずつ音が解けて、良くなる兆しが見えてきた。

毎日約8時間くらい鳴らし込んで、1ゕ月位経過しましたが、ほぼ期待通りの良い感じになりました。

粘りのある低音とシンバルなどの高域も綺麗です。空気感も良いです。

電解液の活性化には最低200時間は必要なのでしょうかね。多分、電解液の流動性が良くなるのでしょうね。電気部品も生もの? (何の科学的な調査もしていない個人の勝手な想像です。)

やはり良い部品は、鳴らし込んでみないと判断を誤り、部品箱に眠る事になってしまいますね。

電気を通わせて熟成する事が必要です。

 

また、今回このプリアンプは他の部分にも手を加えています。

 ・初段E80Fのグリッド~グランド間に高抵抗620kΩを追加。

    万一のボリューム摺動の浮きによる入力浮き防止。

    ボリュームを回した時のガリ対策にもなるかと思いましたが、関係ありませんでした。

 ・負帰還(NFB)のDCカット。0.1uFのフィルムコン追加。

    出力への僅かなDC漏れを防ぐため。もともと殆どDC漏れは有りませんでしたが念のため。

 ・初段のB電源用電解コンに並列に抵抗270kΩを追加。

    初段プレート電圧が安定した様に思います。

    プレート電圧は若干下がりましたが、問題は無さそうです。

 

〇本日の一枚:

私は普段クラシックは聴きませんが、何故かボーカルとバイオリンだけは偶に聴きます。

今回は日本人ヴァイオリニスト「諏訪内晶子」さんのアルバムを紹介します。

このアルバムは、オケの音も良いですが、ヴァイオリンの音が最高に良いです。

なんでも、ストラディヴァリウスの銘器<ドルフィン>を使っているそうです。

楽曲の内容について、私はクラシックに疎いのでコメント出来ませんので、Amazonのレビューを参考にして下さい。

 

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不具合の連鎖。~今度はプリ・アンプ~

2020-04-05 13:48:37 | 真空管プリアンプ

負の連鎖とでも言おうか。良くない事や問題は続けて起きます。一難去ってまた一難です。

今度は、プリアンプで問題発生です。

レコードを聴こうと思ったら、全く音が出ない!!! 

CDは普通に問題なく聴けのに、あれ~?

プレーヤの接触不良や接続を疑い、触ってみましたが、変化無し。

そもそもレコードを再生しなくても、プリアンプをPHONO MODEに切り替えただけでノイズが大きくなる筈なのに、他モードと同じノイズ量。

これはプリアンプに問題がありそう。さらに他のモードは問題ないので、EQ部に何か問題があると当たりを付けました。

さっそく開腹!

電源を入れ、EQ部に使用している真空管3本を触ってみると、冷たいままで温まりません。

こりゃぁ、ヒーターが点灯していない

真空管を抜き、テスターで真空管のヒーターの導通を確認しましたが、問題なし。

回路か配線に問題がありそう。

このアンプのヒーターはDC点灯なのですが、バイアスを与えて嵩上げしたうえに、ちょっと特殊な接続をしているので、この際ついでに回路図展開をしました。

これ、結構時間が掛かりました。回路図上は問題無し。おかしいな~。

再度電源を入れてみるとヒーターが点灯。しかし、ちょっと振動を与えただけで消灯。おや?

半田付けを疑い、木製ピンセットによる触診検査を実施。その途中で、ある事を発見しました。

それは、ヒーター電源用に使ってある三端子レギュレーターの足の1本がグラグラしています。

この三端子レギュレーターは、モトローラ製のMetal CANタイプ MC7812CKです。年代物。

表から見たところ。

裏面の端子側。(因みに、配線材にはビンテージの単線が使ってあります。)

写真では分かりに難いかも知れませんが、ICから突き出ているピンに半田付け用の端子が抱き合わせて有ります。

この端子がグラグラしています。当該端子は一番奥の端子。こりゃ駄目だ。危ない、危ない。

年代ものなので経年変化で接合が外れた可能性があります。

対応としては、ピンと端子を半田付けでがっちりと接続しました。4端子とも実施。

 

以前動作していた時は、かろうじて点で接触していたと考えられるので、供給電流容量も足りなかったかも知れません。

修理後は、快調に元気な音が出ています。

 

年代物はやはりメンテが必要ですね。

年代物を購入する時は、完全メンテ品か、自分で内部までメンテ出来る事が前提条件でしょうね。

 

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EQアンプの球を交換しました。

2018-10-27 15:34:59 | 真空管プリアンプ

長らく愛用してきたEQアンプの球、テレフンケン(Telefunken)のECC83(12AX7)ですが、最近元気が無い様なので交換しました。

癖が無く大変音質が良く優等生なので、恐らく2年以上は使用して来たでしょうか。

泣く子も黙る?リブプレートで、底面に"ダイヤマーク付き"です。多分、本物(自信無いけど)。

海外在住時に、ガレージ・ショップから測定データ付きで購入した物です。

写真は入手当時のもので、ピン磨きも未実施の状態です。

最近は、音楽をゆっくりと聴く時間が出来て、稼働時間が長くなったために、やはり劣化してきたと思われます。

代わりとして交換した球が、こちらです。

現代管のゴールド・ライオン(Gold Lion)/Genalex製ECC83です。Made in RussiaでNew Sensor社で製造、検査品です。

JJ製なども同時に購入して音質比較したのですが、このGold Lionが一番良かったです。値段も少し高め。

当時の音質比較の投稿が、こちらです。

くれぐれも、中国製造のGolden Dragon製では有りませんので、お間違え無いように(笑)。

 

交換後は、最初は少し荒々しい音でしたが、しばらくしてから落ち着き、良い音で鳴り始めました。

交換前と比べて、生き生きとした元気な音となりました。

参考までに、このGold Lionの球は、Amazonでも購入が出来るようです。 12AX7=ECC83 

ステレオで使う場合は、双極の特性の揃った"Balanced"が良いでしょう。

Genalex Gold Lion 12AX7 tube (Balanced Triodes)
←クリックでAmazonに移動が出来ます。
Gold Lion

 

やはり真空管は寿命があるので、そのための予算は確保しておかないといけないですね。

私の場合は、取り敢えず暫く分の代替品は確保しています。

そう言えば、ECC83比較時に載せていたTesla製のECC803S球は、どこに行ったのだろう?? 

確かピン足にプラチナ・メッキが施して有った様に思います。結構希少管です。 

 

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