東京出張の際に、話題になっていた新日本製のオーディオ用オペアンプMUSES8920を秋月電子通商で購入(@480)してきたので、私のDAC+HPAのヘッドフォン・アンプ部に使ってみた。
ヘッドフォン・アンプ部に装着したところ。
今搭載しているLM4562から交換してすぐ聴いた音は、冷たい鉄の中、或いは氷の部屋で聴いているような音。暖かみとか音の豊かさのカケラも無い。中音域がゴツゴツしていて硬くて耳が痛い。音に広がりも無くカマボコ状。低域も広がらない。
ダイアナ・クラールのピアノの力強い部分は、脳裏にコンコンと響く。木槌を叩いている様に聴こえる。
これが、MUSESの謳い文句のクリアで立体的な音??MUSESとは、「音楽、舞踏、詩や文学などを司る、知性と感性の神々。」って本当?疑いたくなくなる様な音。
そして、二晩電源を入れっぱなしにしておいた。約30時間経過だろうか。
そしたら状況は一変した。最初に聴いた音とは全く違う。素晴らしい!!!。
低域から高域まで良く出ている。楽器の音、ボーカルがほんとにスムーズな出音である。音の密度も高い。これは良い。
ヘッドホンを掛けている感じがしない。音に広がりがあって、ヘッドホンの外で音が鳴っているような感じだ。
Webで書かれている様に、やっぱりエージングが必要だ。何が変わって行くんでしょうね。分子の並びが変わる?
音の世界でのエージング効果は、何が起因しているのか、今だに良く解らないが、言えることは、使い始めの最初の音で判断しないことだ、必ず数時間使ってから判断する必要があることだ。
このICは新日本無線が音を何回も繰り返し聴いて、作り上げた自信作。まさにその意気込みが感じられる。
最初に、あの様に書いて大変失礼しました。訂正します。
私のHPAでは、暫くは、このICが居座りそうだ。
因みに、私がずっと使っているヘッドフォンは、オーディオテクニカ製のATH-AD1000である。