今、12AU7は、Tung-solのスクエアゲッターを使用している。
これは、これでpop系とかクラシック、オーケストラを聴くにはクリアーな締りの良い音で良いのだが、Jazzを聴くには、もう少し甘めの音が欲しかったので、MullardのCV4003を手配していた。
ボックスプレートで、KQDD/Kと製造Lotに「R」があるので、Mitcham工場生産品と思われる。
日本では、14,000円/本で売っている所もあるが、今回はPairで$100であった。
先日、カナダから届いたので、早速交換して試聴した。
ピンは、さほど汚れていなかったので、アルコールで拭いて、ナノテックを塗布。
音はムラードらしい、喉ごしの良いスイートな包み込む様な音だ。音が和らいでふわっと前後左右に広がる。落ち着いた感じになった。小春日和って感じか。とりあえず、狙い通り。
でも、以前から感じていた高音のきつさが、まだ残る。このMullardに変えて、低音から中音が柔らかくなったので、余計に顕著に感じるようになった。
なんだか、高音、例えば、トライアングルとか鈴の音の様な金属音が他人の様な振りをして、あさっての方から聞こえる。中音から高音の繋がりがどうも悪い。
そこで、何回か交換して原因と思いあたる球があったので交換してみた。
6550のドライブ管12AT7である。MC275オリジナルの指定は12AZ7。
ここに、Mullardの12AT7 Long Box Plate(写真左)を使っていた。これを当初使っていたRCA 12AZ7(写真右)に交換した。
やっぱり原因は、コイツであった。高音も中低音に仲間入りして一緒に鳴る様になり一体感がでた。
Web上で読んでいても、この部分は出力管をドライブする重要な部分なので12AZ7から変えない方が良いと書いてある。でも、この12AZ7は市場で品薄ですよね。だから、MC275の復刻版は12AT7に変えてある?
この球を手に入れたときはラッキーだったのか。Telefunkenに似て、プレートの側面に角穴が開いている。
今の状態の写真。MC275は、いつ見ても風格があります。
あとは、出力管を本物Tung-sol(穴無し 2世代目)かSED製(Cに羽の生えたロゴ)を試したい。