それぞれのUS盤は持っていたが、やはりオリジナルのUK盤を聴いてみたいという事で、やっと手に入れる事が出来た。
しかも2タイトル同時に入手。 狂気「Dark side of the Moon」と炎「Wish you were here」
そこで、外観の違いと音質についてコメントしたいと思います。
まず、第一弾は「炎」について。
外観:
・ジャケットの表面
左がUS盤(COLUMBIA PC33453)で、燃えている人が胸を張っていて、燃え方も大きい。枠右上の焦げている部分に微妙にオレンジの色がついていて良い感じ。
右のUK盤(HARVEST SHVL814)は、背を少し屈めていて、燃え方も少ない。枠右上の焦げの部分は色つきが少ない。
どこかの倉庫の様な背景と影の出来具合も微妙にアングルが違う。
これはUS盤とUK盤を意図的に変えてるとしか思えない。何故に変える必要があったのか?興味深い。
・裏面
写真自体は同じと思う。顔はつぶれ、手首、足首が透明になっている。
枠外左下の焦げ部分の色づきが微妙に違う。今度は右UK盤の方がオレンジ掛かっている。
・内袋の表面
右のUK盤は3コーナーの角が取られている。
・内袋の裏面
真ん中の写真は、犬神家の一族の様な感じで恐い。
USとUKはほぼ同じだが、UK盤は当然ながら、「Printed and made in Great Briten」と印刷してあり、Harvest製。
・レコード盤面、ラベル
左がUS盤で右がUK盤。USはCOLUMBIA製、UKはHarvest製。
US盤の拡大
UK盤の拡大
A 面とB面になってしまったが、US盤はPINK FLOYDの文字とCOLOMBAの文字が大きく、各曲の作者が印刷されていない。UK盤は印刷有り。
音質:
私が所有しているのは、US盤のマトは1C、1Cで、UK盤はA-1、B-5である。
US盤は比較的かわいたすっきりとした音がするのに対し、UK盤は重み厚みがあり、どことなく神秘的?な音の感じがする(情報量が少ないわけではない)。
やはり、ピンク・フロイドはこのUK盤のどことなく何かを感じさせる深みのある音が本来の楽曲だろうなと思う。
US盤とUK盤を聴き比べてしまうと、US盤ではなんとなく雰囲気が出ない。
やはり、作者の意図を感じ取るには、オリジナル盤が良いという結果になった。
「狂気」は次回。