このTUNG-SOLのラウンド・プレートは音が良い事で有名ですし、オークションでもかなり高額になります。まあ、世界中のオークションでも滅多に出てくる事はありませんが。
私が入手出来たのは、eBayで部品を買い漁っている時に、元々は6SN7のラウンド・プレートをどうしても手に入れたかったのですが、オークションで競い合っていたら、とても手が出せない金額まで行き、遂に断念。
その時に同等品として、入札の少ないラウンド・プレートが目にとまり、入札、競い勝ったが、届いたものを見たら、なんと12SL7だった。私が型番違い品に入札していたのだった。
ヒーター電圧違いで、6SN7は6.3V、12SL7は12.6Vなのです。
いつの日かは、ヒーター電圧を12.6Vにして使って見ようと思っていたが、あれから、6年以上が経過。。。。
今回、KT88アンプの改良中なので、ついでにこの球を使える様にてみました。
これが、TUNG-SOL 12SL7(VT-289)の容姿です。
ヒーター回路の変更。
トランスが、元々AC6.3Vのヒーター回路電源を2系統持っているので、これを直列に繋いで12.6Vを作りました。
ACを直列に繋ぐときは位相に注意が必要です。逆相で繋ぐと相殺して電圧出ません。
他の球のヒーター電圧も確認しながら通電しました。
出てきた音は、鳴らした瞬間から、噂通りで素晴らしいです!!!。
帯域も広く、音数も多く、空気感もたっぷりです。
貴重な球なので、じっくりと鳴らし込んでいきたいと思います。