トランジスタ技術の10月号に、DAコンバータ(DAC)の課題を指摘した興味深い記事が掲載されていたので、久々に購入しました。
トランジスタ技術 2018年 10 月号 | |
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CQ出版 |
ここに書かれている「プリ・エコー」、「ポスト・エコー」の存在は、私も5年位前?にデジタル・オーディオを熱心に勉強し、ES9018 DACを導入した頃に知っていましたが、今また、この様に取り上げられています。いまだに解決していないのですね。
(図は、ITmedia NEWSの過去記事から引用させて頂きました)
本来の波形の前に現れる波形を「プリ・エコー(予兆信号)」、後ろに現れる波形を「ポスト・エコー」と呼びます。
特に問題なのは、「プリ・エコー」です。これは自然界では発生しないエコーです。
これが、「デジタルっぽい音」の要因のひとつの様で、デジタル・フィルターの宿命でもあります。
ESS製のES9018やES9038でも、このエコーを極力取り除こうと、技術が導入されているらしいです。
今回のトラ技で取り上げられているのは、FPGAで構成したデジタル・フィルタレスのマルチビット・DAコンバーターです。
特徴は、新しい補間アルゴリズムである「無限スプライン関数」をFPGAで実現できた事だそうです。
難解なので、詳しく知りたい方は、トランジスタ技術の10月号を読んでください。ここのp.45~に掲載されています。
尚、このキットの販売も予定されている様です。
また、11月号にはその設計データ一式が掲載されるそうです。
私はまだ購入していませんが、既に発売? 今日にでも買いに行こうかな。