以前の投稿に続き、フォノEQのカソード・パスコンも交換してみました。
使用したコンデンサは、前回と同種の「Sprague(スプラグ)製の EXTRALYTIC 600D」です。
但し、ここは搭載スペースの関係から定格270uF/15V品にしました。
440uF/20Vよりは小ぶりになります。
ハーメチック・シールが施されています。
使用箇所の回路(緑囲い)。実印加電圧(DC)1.6V程度なので、ディレーティングは大丈夫でしょう。
交換前は、ROE製の470uF/40Vを使用してました。中央の金色の円筒。赤Dynami Capの奥。
色々と試したなかで、この音は好きだった。(過去のカソード・パスコン比較テスト記事)
交換後の画像です。
収まりがちょうど良いです。
小信号部分ですので、ノイズを拾わない様に出来るだけ短距離で接続できる様に配置しました。
さて、肝心の交換後の音は?
交換直後は、締まり過ぎてガチガチの音。まるで安っぽいシステムを聴いている様。音数は多いですが聴いていて疲れます。
諦めず、鳴らし込んで1週間後。
少しは良くなりましたが、レコードを聴いてもCDの様な音。キレッ、キレッの音。切れ味爽快(極キレッ!)って感じです。アナログの良さが失われています。音楽って、こうじゃないですよね。って感じ。もう少しふくよかな方が良いです。
そして2週間後。かなり良くなりました。
解放感が出てきました。レコードに収められた全ての音がバラバラに分解され、丸裸で再生されている感じです。綺麗すぎます。クラシックには良いかも知れませんが、私の様にジャズやロック、ポップ系を聴くには、躍動感、Groove感が必要です。もう少し緩くて潤いがあった方が良いかな。
もう少し鳴らし込んでみます。
そう言えばこの音、思い出しました。
私の過去の記憶の中で、いつか展示会で聴いたマークレビンソンとか高級トラアンプの様な音です。
私はこの音が嫌で真空管アンプに拘り続けたのです。
さて、どうしよう。。。
ところで、米国では今年上半期のアナログレコードの売り上げが1980年以降で初めてCDの売り上げを上回ったらしいですが、今日はあえてCDの新譜を紹介しましょう。
あのダイアナ・クラールの新譜が発売されるらしいです。
最近の彼女の歌い方は、私的にはあまり好きになれなかったのですが、今回発売されるものは、過去に録り溜めた曲を集めたものらしいです。これは期待して買っても良いかな。
しかもプロデュサーは、名プロデューサーのトミー・リピューマ。ならば録音はアル・シュミットだろう。
とくれば音質も良いでしょう。期待せずにはいられません。
早く予約しなくては。。。