レコード収集家の方ならご存じかも知れませんが、国内CBS SONY製のレコード盤には『SX68サウンド』と謳ったものが有ります。
この『SX68サウンド』の意味は、"西独ノイマン社製カッティング・ヘッドSX-68によりカッティングされたレコード"に付けられたマークの様です。
私は以前から欲しかった「BLUE BURTON/ANN BURTON」の日本盤で偶然に出会いました。
本当はオリジナルのオランダ盤が欲しかったのですが、高価!。
日本盤でもそれなりの値段ですが、まあ日本盤でも良いやと思い買ったら、これが大正解!!!
購入したレコードジャケットにSX68 SOUNDの表記が、そして裏にはその説明がありました。
ノイマンのヘッドでカッティングに惹かれたのですが、ネット上で色々と調べると、このSX68SOUNDの中でも初期のものには「管球式アンプ」が使用されていた様です。
そのレコードのナンバーはSONP 50300前後までの様です。年代的には1968年から69年。
私が手にした「BLUE BURTON/ANN BURTON」はナンバーが"SONP 50220"(1969年)で、ばっちり該当します。
しかも、マトリックス番号を見ると、両面ともA1です。これは良い買い物でした。
実際に聴いてみると、確かに音が良い!! 管球らしいクリアでふくよかな音がしています。
因みにその後、調子に乗ってサイモンとガーファンクルのSX68 SOUND盤も買いました。
「all about/SIMON&GARFUNKEL」
こちらはナンバーがSONP 50416~417(1971年)。確かに何だか少し音の趣きが違います。
確かにクリアーではありますが、管球の様なふくよかさは無くソリッドな音です。
日本CBSソニーは、現地から送られてきたマスターテープを元に、このノイマンSX68を使い、気合を入れてカッティングしたのでしょう。
SX68 SOUNDのレコードについては、ここを参考にさせて頂きました。
盤自体も両方とも通常のものよりは厚くしっかりしている様に思います。
最初に書いた様に、「BLUE BURTON/ANN BURTON」のオリジナルはオランダ盤ですが、これ以上の音って、どんな音がするのでしょう?
「BLUE BURTON/ANN BURTON」は元々の録音状態が良いのでしょう。CDでも充分良い音です。
内容も良いです。何とも言えない歌声とシンプルなバックバンド。
PS.
先日交換したプリアンプのコンデンサも馴染んできて、良い音を奏で始めました。
あともう少しかな。