My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

45 シングルアンプの製作(21) ~NFBの調整~

2021-03-06 14:45:03 | 真空管アンプ

やっと必要な部品を注文。纏めて注文しないと送料が勿体無いです。

発注の翌日に届きましたので、先ずNFBの調整をしてみました。

 

部品手配前に、手持ちの抵抗を並列にしたりして適当な抵抗値を作り出し、何通りか試して大体の見当を付けました。

NFBの検討で必要なのは、①帰還量②時定数の設定です。

計算例です。

尚、初段のR2は定格56Ωを使用していますが、A&B製なので実測は60Ωでした。

①帰還量について

結論は、やはり3.0dB近辺が良さそうです。

2.5dB以下に減らすと、無帰還の時の音に近づき、中域音にハリはあるのですが、繊細さ上品さが無く荒っぽくなります。低音がドンッ、ドンッと鳴り、締まりが有りません。弾く様な音になりません。

かと言って、4.0dB以上に増やすと、高域の伸びは良いのですが、音に躍動感がなく神経質過ぎて面白くありません。立体感も無くなり音が前に出てきませんし、低音の量感がも少し不足します。

 

②の時定数に関しては、教科書によると、この様に書いてありました

これに従って、何種類か実際に自分の耳で聴き、良さそうな数値を割り出しました。

全部試したわけではありませんが、計算だけはしておきました(上の表)。

私の耳では、(f1)は450K~500kが良さそうな結果となりました。

f1が高くなると、音にザラツキを感じる様になります。逆に低くなると、高域が出にくくなります。

オシロスコープで矩形波の確認をしましたが、Cが有る時と無い時で立ち上がり部分での波形の差はほんの僅かです。

この僅かな差が音楽を聴いていると人間の耳にはわかるのですね。不思議なものです。

 

現時点での設定として、R=3kΩ、C=110pFとしました。帰還量は計算上で3.46dBです。

なかなか良い感じです。ピタッと合った感じです。

高域もそれなりに出て、低音も締っています。ボーカルも張りがあって前に良く出ています。

気持ち良く音楽が聴けます。

 

さて、他にも部品を入手したので改造の続きを行います。

 

コメント (2)
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