遅ればせながら、ミュージック・サーバーをHDDからSSDに交換しました。
私がミュージック・サーバー再生用として使っている『SONY製UBP-X800(BDプレーヤー)』には、USB入力も有ります。
以前から感じていたのですが、ネットワーク・オーディオとしてルーターに繋がったHDDをWiFi経由で再生するよりも、USB端子に直接HDDを接続して再生した方が音がクリアーでスッキリしている。
さらには、HDDよりもUSBメモリーの方がよりクリアー。HDDは2TB、USBメモリーは64GBを使用。
もうひとつ、このBDプレーヤーにディスクを入れていると、起動時間短縮のため常にモーターが回っています。
USBから再生する時は、ディスクを取り出したほうが、明らかに音が良いです。この音の違いも判りました。
ここで、私なりに要因を考えてみました。
一つ目は、HDDの様な回転系を持つ記憶装置は、データそのものには影響しない様な回転系のノイズが発生、或いはジッターが生じるのか。
二つ目は、WiFiでもデータそのものには影響しないノイズ発生や不安定波形になるのか。
この「データそのものに影響しない『ノイズや不安な波形、波形歪』」がポイントで、この意味するものは、オーディオ機器(DACなど)にノイズを持ち込んでしまう。
伝送されるデジタル信号は、必ずしも完全な『0(ゼロ)』と『1』ではなく、『Low』『High』という事。
要するに、論理回路ではスレッシュホールド以下なら『0』、スレッシュホールド以上なら『1』と認識されるのです。
ここで仮にスレッシュホールド以下のノイズが含まれた波形が入力されたとすると、論理的には『0』と認識されるのですが、IC内部では次段に送るために無理矢理このノイズを取り除き「0(ゼロ)V=グランドレベル」に押し付けるのです。この時に電流が流れるので、電源ノイズの発生源になったり、熱が発生したり、回路全体に悪い影響を及ぼします。ジッターになるかも知れません。
そのためデジタル信号は綺麗な矩形波となっている事が望ましいのです。
単純な論理回路ならある程度のノイズや歪波形、オーバーシュート、アンダーシュートは許容出来ますが、オーディオ回路ではその様なノイズにも敏感なのです。
これがデジタル・オーディオの難しいところです。
三つ目は、レイテンシー(遅延時間)の関係があるかも知れません。WiFi、HDDよりもSSDのほうが確実にレイテンシーに有利な筈。
あくまでも私の妄想です。間違っているかも知れません。
今は、UBP-X800(BDP) ⇒ DAS-703ES(DAC)で聴いています。
UBP-X800はDACを持たない単なるCOAXIALでのSPDIF出力なのに、これで音質が変わるなんて摩訶不思議です。
ともあれ、これが今回、私が購入したSSDです。1TBです。
1年前に比べれば、随分とお安くなったものです。
交換後は、アクセスも速いので、音源探しも素早く出来ます。
やはり、HDDよりも音がクリアーになった様に感じます。購入して良かったと思います。
PCオーディオ話題で、皆さんが言われる通り「HDDよりもSSD!」を実感した次第です。