いつかは切れると思っていましたが、とうとうその時が来ました。
SONY製DAC DAS-703ESのモード表示ランプのうち、2個が切れてしまいました。
この際なので、LED化を施しました。
分解してみると、もともと使われていたのは、Φ5mmのムギ球です。
このムギ球に色付きのビニールキャップを被せて発色させて有ります。
ムギ球を取り外したところです。
この機種が発売されたのは1986年頃。
その当時、流石に青や白色のLEDは存在してませんでしたが、緑や赤、橙のLEDなら存在した筈なのに、わざわざムギ球を採用したのには何か理由があるのかな?
交換用に手配したLEDは白色LEDです。
これにムギ球に付いていたビニールキャップを同じ様に被せて発色させます。
LED自体は安価なので、色合いが気に入らない時のため、緑と橙発光のLEDも数量分手配しました。
回路図を見ると、供給電圧は8.8~9Vの様です。
インバータICで点灯を制御している様です。入力1と2は背反になっています。
LED化にあたり、VFとIFから簡単に計算しました。
白色のVFは一般的に2.8V位として、IFは15mAも流せば充分に発光するので、制限抵抗は470Ωとしました。
結構大雑把です。大雑把で良いんです。
LEDの足をフォーミングして基板に取り付け。
そして、キャップを被せました。
制限抵抗はシールドケース内のデジタル基板に有ります。
抵抗交換後↓。
わざわざ、DALE製の抵抗を使う必要もなかった。。。
元通りに組み上げて点灯確認。
問題なく点灯しています。
『MUTHING』のオレンジ発色も大丈夫です。写真では分り難いですが、肉眼ではオレンジ色です。
少し明るかったかも?
良く見えるし、新鮮な感じがして良いかも。そのうち馴れるでしょう。
気になる様だったら、緑、橙のLEDに交換して、その上から更にキャップを被せるかな。
LEDの照明をラジオなどに近づけても凄い雑音が出ます。
当時のエンジニアは測定値や再生音の比較にもお金と時間を掛ける事が出来たので拘りを持った製品が数多く発売されていました。
最近はLEDを多用した製品を良く見かけますが、50万円以上の高額な物はコンデンサーをかませてノイズを減らしている様ですね。
それなりにディテールが再生できる環境では情報量が半分以下になりますから703の当時の位置付けから考えて、当然の選択でしょう。