久々に、RCA245シングルアンプを設置して聴きましたが、なんだか少し元気が無いような。。。
もしや、初段の6SN7GT(Tung-sol Round Plate)を長い間使ってきたので、そろそろ寿命かも知れないと思い、使用時間の僅かに短いNational UnionのRound Plateを使ってみたら、少し元気になった。
6SN7GTの手持ちは何本か有るのですが、使えそうな6SN7GTはリイシュー品のTung-sol 6SN7GTを除き殆ど無いので、新規に未使用品(NOS)品を購入することとした。
購入候補としては、RCA、KEN-RAD、Sylvaniaあたりが良さそうですが、NOS品はなかなか出てこないし値段も高い。
そこで目を付けたのが、旧ソ連製の6H8C(6N8S)。値段も手頃。
この6N8S系列も製造年代により種類が有って、音質も違う様だ。
旧ソ連製と言えば、代表的なのが、プレートに穴の空いたMELZブランドの「1578」ですが、とても高価で買えない。それに扱いが難しくて使い方によっては発振を引き起こす事もある様です。
そこで、『6N8S』。
この6N8Sも60年代後半になると、ゲッターの形状等が変更になり音質も違うようです。
今回入手したものは、旧ソ連のFOTON Plantで製造されていたもので、ゲッター形状が垂直マウント、プレートのサポートマイカ有り、放熱フィンが大きいなど、全盛期品の特徴です。
管壁にOTKマーク(軍用マーク)があります。 また「IV 64」とあるので1964年4月製造かな。
サポート・マイカがついています。 垂直ゲッター。
大型の放熱フィン。
245シングルアンプに搭載したところ。手前の2本。
NOS品だった事もあり、使い始めの頃は、電源投入時に若干のポツポツ・ノイズ、ハム音が少し大きい等が有りましたが、50時間も使えば、これも収まりました。
音質は、中高域に張りが有って、良い感じです。
欧州管の様な味わいは有りませんが、きわめてクリアーな音です。
特に、中域が綺麗ですので、ギターとかピアノ、ボーカルはとても良い音で鳴ってくれます。
6N8Sは私も大量に保有しています
音質が良いのは65年の途中まで(垂直型ゲッター台)
のものです
65年の途中から丸形のゲッター台の物に切り替わ
ってレンジが狭くなりました
70年台以降はプレートに付いている耳付きのダブル
マイカが無くなってここからは全くの「別物」ですね
双極の揃ったものを入手するのは結構大変ですが
ご指摘の通りニュートラルで素晴らしい音質です