この『OPA1656』は2020年に発売されたTI製最新?のオペアンプです。
OPA1655がシングル(1回路)、OPA1656がデュアル(2回路)入り。
Web上のインプレッションを参考に選定、購入しました。
OPAと付くICは、言わずと知れたDAC等のオーディオ用IC開発の老舗「BurrBrown」社の製品です。
Burr-Brownで有名なオペアンプとしては、マニアなら誰もが知ってる『OPA627BP』が有りますね。
ところがOPA627BPは生産終了していて値段も超お高いです。私は正規品を1ペアだけ持っています。
正規品と書いたのは偽物が多いからです。見分け方はWebを参考に。
国産で音が良いと言われている物としては、JRC製MUSESシリーズが有ります。
MUSES01、02、03はお高いので、私はMUSES8920だけは使った事が有りますが、高域のレンジが狭く詰まった様な印象でした。
Burr-Brown製はOPA627以外にも過去に色々と使ってきました。
OPA637、OPA827、OPA2604、OPA2134、、、。
どれも音質の良い優秀なオペアンプですが、特に最近ではOPA2134が好印象でした。
このOPA1656はWeb上のレビューでも評判が良く、実際に使ってみてレンジが広く音抜けも良いです。
Rail to railでドライブ能力が非常に高いです。
OPA2134との比較では、ウイスキーで例えるならOPA2134は12年、18年熟成された(深味のある)聴かせる音、OPA1656は若いウイスキーであっさりと色付けの無いストレートな音に感じます。
やはり、Burr-BrownのICは元のエンジニアが今まで培った音質的ノウハウを注ぎ造り込んでいますね。
何故、今頃またオペアンプの載せ替えを検討した理由と、どの機器に搭載して実証したのかは次回に詳しく。