先日、フィギュア・スケートの浅田真央さんが、復帰への後押しになったと語った「時の流れに身をまかせ」に触発されて、私も久々にテレサ・テンを聴いてみたくなった。
テレサ・テンのCDは、何枚か持っていますが、折角なので、新たにCDを買ってみること。
本来ならば、アナログ・レコードが欲しいのですが、中古レコード店でも扱いが少ないですし、見つかったとしても高価なので、CDで我慢することにした。
つい最近、彼女の没後20年、デビュー40年、40曲と言うことで、こんなCDが発売されていますが、
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私は敢えて、これではなく、2012年に発売された生誕60年記念盤を購入しました。
理由は、ポリドール時代、トーラス時代に分けて収録、そして他の歌手とのデュエットが収録されている事と、購入された人のレビューで音質も良いと書き込みがあったためです。
他の歌手とのデュエットというのは、テレサ・テンのボーカル部分のみ抜き出して、新たな演奏で加工されたものです。
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CDが到着後、すぐにリッピングして、今まさにFoobar2000でリニアDSD128(5.6M)変換し、ES9018 DACを通して聴きながら、この記事を書いています。
歌の上手さが光ってますし、歌に情感があります。 感情たっぷりに歌い上げています。
DSDの恩恵も有ってか、微妙なニュアンスまで聴き取れ、その時代時代の本人の置かれた状況、心中まで聴こえてきそうです。
さすが、米タイム誌で世界7大女性歌手の一人に選ばれたことがあるだけはありますね。歌が上手い!
デュエット曲もなかなか聴きごたえがあります。
秋元順子さんとのデュエット(空港)、ビギンとのデュエット(ふるさとはどこですか)、ピーターとのデュエット(つぐない)、夏川りみとのデュエット(別れの予感)、そしてゴスペラーズのリーダー村上てつやさんとのアカペラ(時の流れに身を任せ)も収録されていて、どれも良く出来ています。違った楽しみ方が出来ます。
それに、ライブハウスの「ルイード」で録音された「My Way」はその声、演奏とも生々しいです。
「ふたたび(再来)」は未発表曲だそうですが、同じ路線ながら良い歌ですね。
この様に、内容的にも充分で飽きをこさせず、2枚通して聴くことが出来ました。
このアルバムでポリドール時代とトーラス時代を聞き比べるとわかるのですが、ポリドール時代は少し暗く悲しい感じで、トーラス時代は暗い曲でも明るく歌っている様に思います。プロデューサーの違いでしょうか?
テレサ・テンの楽曲の中で、私が一番好きな曲はデビュー2作目の「空港」です。彼女はこの曲でスターダムを登って行きます。
テレサ・テンについては、ウキペディアを読んでもらうと良くわかりますが、「アジアの歌姫」として呼ばれ、1995年に42歳でその短かい生涯を閉じています。
後期は、政治活動とかに参加し、最後は喘息で苦しみながら寂しく人生の幕を降ろしています。
私は、実際に彼女の墓に2回ほど行ったことがあります。
場所は、台湾の東海岸の丘の高台で、海が見渡せる公園墓地内にあります。
この墓地は台湾の貴族、お金持ちが埋葬されている高級公園墓地です。
墓の前では彼女の曲が流れており、彼女の金色の銅像もあります。
私が行ったときは霧が掛かって霞んでいました。この地域では良くある事です。
ピアノが置いてあります。確か、鍵盤も動いていた様な、、、
音符も描かれています。
彼女の本名が刻まれています。
彼女は、ここにエンバーミングという特殊な加工が施されて土葬されているそうです。没後50年は生前の姿で有り続けるそうです。(知らなかった~)
この様な処理がされて、埋葬されているのは、蒋介石、蒋経国、テレサ・テンの三人だけだそうです。
さすが、歴史上で国民的な偉人の一人ですね。