レコードを聴いていて、同じ曲のテンポがCDに比べ少しゆっくりに感じたので、回転数の確認と調整をしてみました。
恐らく調整が必要だろうと、ターンテーブルを分解し調整が出来る状態にしました。
調整のためには、その都度分解が必要なところが厄介です。
今どきのプレーヤーなら分解しなくても表から調整可能、更にはクォーツロックで調整が不要なのですがね。
でも、これがまたアンティークでマニアチックで良いですね。愛情を込めて調整しなさいって事かな。
裏蓋を開けて、基板を外しました。
念のため、電解コンデンサの膨らみ、液漏れを確認しましたが、大丈夫な様です。
この機種は、元々、エンド検出、オートリフトアップ機能があり、それが右側のコネクタからの出力と思うのですが、取り払われています。この機能が悪戯すると言って、態々取り外して使われている方もおられる様です。
調整は、基板の左端にある2個の半固定ボリューム(SVR)で33回転と45回転をそれぞれ調整します。
下の回路図から読むと、P1が33回転、P2が45回転の調整用ボリュームの様です。
調整には、FIDELIXさんがWeb上に掲載されていたストロボスコープを印刷して使用させて頂きました。
ボリュームを裏から調整するのは大変なので、基板自体をターンテーブルの横に取り出しました。
ストロボの光源は、LEDの豆電球を使いました。AC駆動で私の地域では周波数60Hzです。
調整風景は、こんな感じです。
これで、ゼブラのゲージが流れない様に、ボリュームを調整します。
調整前は、少し流れていたので、33rpm、45rpmとも再調整しました。
調整後は、良い感じになりました。
タコメーター(回転数計)を使えば、もっと正確に調整できそうですが、私は絶対音感も持ち合わせていないので、これで充分です。
でもパネルメンに調整ないんですねー。
回転数の正確性、ズレなども、そのままではわかりません。
このレトロなところと言うか、基本機能に徹したところが好きです。不便ですけどね。
その後、回転数のズレの確認で、同じ曲をCDと聴き比べ、そして数曲を通して経過時間を比較しましたが、ほぼ合ってましたよ。