CDプレーヤーのDAC部分のオペアンプ(OPamp)を久々に交換してみた。
DAC/HPアンプで、MUSES8920Dに交換したところ結果が良かったので、このスルーレートであれば、DACのI/V部にも使えるのではないかと思い、追加で購入していた。
しかし、以前にも書いた様に、このICはエージングをしないと、さっぱり使い物にならないので、ずっとHPアンプで使用中のものを今回のCDPのI/V部に移動し、HPアンプには新品を載せた。
参考に、交換後の周辺の様子。あとで、以前と同じ様にオペアンプの上に放熱板を付けている。
さっそく、載せ換え後の音の印象は、今まで使用していたNS製LME49860と比較して、ちょっと音が厚くなって、音の雰囲気、温情感(暖かみ)、躍動感みたいなものが感じられる。一言で言うと人間臭さがある。
しかし、LME49860と比べると、情報量と低~高域の上下への伸びでは、少し劣るような気がする。
これは、スペック上では何が違うのか?関係ありそうな特性を少し比較してみた。
左がLME49860、右がMUSES8920D
推奨動作電源電圧 ±22V max. ±16V max.
入力オフセット電圧 0.1mV typ. 0.8mV typ.
typ.
利得帯域幅GB 55MHz 11MHz
全高調波歪率 0.00003% 0.00004%
スルーレート 20V/uS 25V/uS
入力換算雑音電圧 2.7uV/√Hz 8uV/√Hz
0.34uVrms 1.1uVrms
セットリング時間 1.2us NA
チャンネルセパレーション 118dB 150dB
この様に見ると、諸特性では殆どLME49860が勝っている。
唯一劣っているのは、チャンネルセパレーションとスルーレート(若干)だ。
この特性を見ると、高特性が要求されるI/V変換部では、LME49860が適任の様だ。
やっぱり、またLME49860に戻そうかな。