2013年、
すったもんだの末、
ようやく念願の世界遺産登録にこぎつけた霊峰富士。
しかしその内容は景観重視の自然遺産ではなく
なんと文化遺産。
「信仰の対象と芸術の源泉」という摩訶不思議なもの。
実に25もの地点から構成されるだそう。
まさにごり押しですな。
白糸の滝、富士山頂、忍野八海など
ほっといても行きそうな観光地から
初耳中の初耳な宗教施設まで有象無象とでもいいましょうか。
とはいったものの、
聞いたからには行ってみたくなるのが人情というもので
前置きは長くなりましたが
行ってまいりました人穴富士講遺跡。
鳥居をくぐってだだっ広い駐車場に停めると
ゲストハウスからボランティアのお爺ちゃまが
案内させてくれと近寄ってくる。
トコトコと細い参道を進むと
富士講信者が寄進した石塔が立ち並ぶ境内にでる。
お墓のやうでちょと怖ろしい。
境内から階段で2mほど下がったこちらの洞窟が
この世界遺産のメインイベント。
ですが東日本震災以来の立ち入り禁止。
え。。。
入口見るだけでおしまいですか。。。
世界3大ガックシどころじゃないですよ。。。
中は富士講開祖の長谷川角行が荒行を行ったとされる
洞窟が広がっているのだそうな。
また
境内の人穴神社は
世界遺産とは
全く関係ないのだそう。
整理すると
富士講というやや胡散臭い民間信仰があり
そこの開祖の長谷川角行さんという行者さんが荒行を行ったのがこの人穴洞窟で
その流れで富士講の聖地になっているのがご当地。
という訳である。
(正直、富士山関係ないやん)
という心の声は置いといて
本来の世界遺産と関係なく
ちょっと面白かったのは
人穴神社の裏手の非舗装路を進み
なんだか踏み跡もないし
いよいよ道を間違えたかなー。
遭難したかなー。
と思いながら歩くこと15分で発見したこちらの洞窟。
人気のない里山にぽっかりと口を開けており
今風にいうところのパワースポットなのだろうが
恐ろしくて入る気にもなれない。
といいつつも近寄れるだけ寄ってみて
入口だけ写してみる小心者。
幽遊白書の魔界の扉編を思い出しワクワク気味。
世界遺産云々よりも
無名の洞窟にワクワクをそそられる世界遺産でした。