長かった・・・。
2月に第一部が発行されて
4月に第二部x2冊
6月で完結第三部x2冊の順番だったが
計5冊をようやく読了。
その間、石神井の梁山泊やら
神田のジンコックやらに本を忘れてくるという
2回にわたる遭難の憂き目にもあったりしつつ。
とにかく長かった。
いや、読了に要した時間ではなく
物語中で経過した壮大な時間が。
今までの読書の最長記録は
中国神話の時代から南宋の滅亡まで4000千年。
小説でいくとクラウドアトラスで
奴隷貿易時代から惑星移住時代までの
約500年を読んだが
この三体に至っては
1960年代の文化大革命から
190万年後の新世紀まで途方もない時間にお付き合いすることとなる。
第一部こそ
テッド・チャンの神話のような世界観で進むが
第二部以降どんどんリアルな物質的な話になって
宇宙はどこまで広がっとんねん。
な流れになり
第三部に至ってはもう広がりすぎてお手上げながら
そんな話あったっけ?
と言いたくなるような数百年前の伏線を回収しだして
190万年すすんで
人類の発芽のような新世紀が始まり
途方もない可能性を残して最後のページを閉じる。
物理的な理屈はさっぱり分からないことだらけ。
万が一、
C・ノーラン監督が実写化してくれるようなことがあれば
その時は是非見たいと思う。
しかし思い起こせば文化大革命のトラウマから
人類滅亡計画のボタンを押そうだなんて
あまりにも稚拙な動機過ぎるが
それ以上に毛沢東の責任がでかすぎるだろ笑。
オバマ大統領
マークザッカーバーグ
ジェームズキャメロンといった
当時の文化人がこぞって絶賛した
話題のSF超大作。
人類と宇宙の無限の可能性の中の
ほんの一つを示唆しただけでこの厚み。
という本。
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