Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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最終組立てVer.2

2017-01-09 18:37:59 | Benz 280SE

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本日も朝から雨が降りまして寒い一日でした。
途中、雷が鳴ったりしてかなり荒れ模様でした。
夕方には落ち着きましたが明日は雪の予報だったはずなんだけど・・・降るのでしょうか??

本日はストラトスのウレタンクリアーがまだ少し柔らかい様な気がしますのでもう一日乾燥機の中で温度をかけておく事にします。
新しい画像は無いので本日はメルセデスベンツ280SEのみの更新になります。

本日はリアシートの付近から始めましょう。
リアシートの脇の内装には灰皿が付いております。
この灰皿ですが資料画像によりますとメッキの枠が付いている様なんですね。
ミニカーではメッキを掛けた上から塗装をしてその部分だけ剥がしてある様なのですがこのメッキがシンナーに耐えられないと思います。
なので内装色を塗ってから同様にメタルックで再現する事に致しました。
最初に長四角に切ったメタルックを貼っておきます。

内側にナイフを入れて中央付近のメタルックをカットして剥がしますとこんな感じになります。
細く切ったメタルックを4辺貼ってゆくのもなかなか大変ですからねこの方法の方が楽ですね。
それに四隅で重なる部分が見苦しくなってしまいますからね。

そしてリアのサイドウインドのパワーウインドウのスイッチを作ります。
フロントのスイッチを作った時に良く見ておけばこんなに同じ作業を繰り返す必要は無かったのですが・・・これは私のミスです。
しかし寸法や作り方は覚えておりますので大丈夫です。

同様に削っています・・・
車種は忘れましたが国産の古い2ドア車だったと思いますが、フロントはパワーウインドだったのですがリアは普通の手回しのレギュレターだった記憶が有りましてついつい確認をしなかったのですが、現在製作中の車はメルセデスベンツ・・・高級車ですからフロントがパワーウインドウならリアも当然パワーウインドウですよね・・・今になって気が付きました(笑)

スイッチ本体も作って塗装の準備です。

塗装をしながら作ったのはこんな物です・・・
この車のリアウインドにはこんな懐かしいステッカーが貼って有ります。
昭和40年代の終わり頃排気ガス規制が有りまして入れるガソリンを指定していたのです。
それまでのガソリンには鉛が入っていましてガソリンと一緒にエンジンの燃焼室燃えますが排気バルブはその熱にさらされる為に厳しい条件に鳴るのです。
それを守る為に鉛が添加されていました。
新しい車では無鉛ガソリンを使っても排気バルブに影響が無い材質を使っていますが昔の車に無鉛ガソリンを入れますとバルブシートが摩耗して下がってしまうのです、ですからガソリンスタンドで間違えない様にこんなステッカーが貼って有りました。

そして助手席の三角窓にはこんなステッカーも・・・
点火時期を少し遅らせて排気ガスを奇麗にする処置をした車にはこれが貼って有りました。
確か一時期このステッカーが無いと車検が通らなかった様な記憶が有ります。
もちろん標準の点火時期から遅らせればパワーダウンします。

まず排気ガス対策済のステッカーを印刷してみました。
文字は余りにも小さくて奇麗に出ませんね、これがプリンターの限界でしょう。
このデカールは印刷の回数が多いので別にデータを作っています。

そして他の物も印刷しました。
このデカールには
ナンバープレートや有鉛ガソリンのマーク、そしてエンジンルームに貼られるコーションマークやウインドウガラスに貼られるマークなどが含まれています。

コーションマークはデータとしてはブラックの一色だけです、なぜならば0.1mmのアルミ板に貼って使いますから窓の様に開いている部分はアルミの金属地が見える様にしています。
早速アルミ板に貼ってみました。

フロントウインドウの左側に書かれている文字ですね。
恐らくガラスの商品番号やこのガラスが基準に適合していると言う表示をして有るはずです。
実はこの文字は大切でして・・・
全ての車の窓ガラスに何らかのマーキングがして有りますが途中で純正品以外のガラスに交換されていますと他のガラスと文字が違っています。
次にご自分の車に乗られる時にガラスを良く見てみて下さい。
フロントガラスだけ文字が違っていたら純正以外のガラスで安く修理している可能性が有ります。
また特に中古車をお買いになる場合にはフロントガラスは要チェックです。
ガラスが割れる程の事故をしている可能性が有ります、そして安い修理をしています。
ガラスでもそうですから他の部分もいい加減に直している・・・などと言う事も有りますからね(笑)

資料画像を見ますとこの部分にも文字が入れられています。
多分反対側にも同じ部分に有るはずですね。

そしてナンバープレートの準備です
0.3mmのアルミ板を切って削っております。

素材がアルミですから1液性のエポキシプライマーを塗っておきました。
ボディ程厳格では有りませんがそのままミッチャクロンを塗るよりも耐久性は高いと思います。
一応このプライマーもシッケンズです。

助手席側の三角窓に排気ガス対策のステッカーを貼りました。
?と思われた方は正しいです。
実物はこんなに透明では有りません。
実はウインドウ関連のデカールは全て内側から貼っています、理由は実車がそうなっていますから・・・。
そしてこの部分はウインドガラスの注意書きとこの排気対策のステッカーが重なっているのです。

そして最後の仕上げに丸くカットした白いデカールを貼付けますとこの通りに普通のステッカーになります。
頭のいい方は気がつきますよね、デカールを内側から貼る訳ですからデータが作ったそのままではダメなんです。
リフレクトしてデータを反対にしておかないと使えないのです・・・私のデータもウインド関連の物は全てデータをひっくり返してあります。

有鉛のステッカーも半透明なのでこのままでは何となく変ですね。

裏から白いデカールを貼ってみますと良い感じになります。
何となく有鉛の文字が読めそうですよね、こんな時にリフレクトしていないと文字が逆になってしまいますから使えなくなるんです。
今回はたまたまプリンターの印刷限界を越えてしまいましたから意味が無かった物も有ります。

ここにもステッカーが貼られていますこれは多分日本の国内の基準適合のステッカーではないかと思います。
このステッカーも画像からデータを作りまして印刷してみました。

こちらはエンジンルームのコーションマークですね。
ミニカーではただデカールを貼っただけですが、私が作り直しますとアルミ板の厚みまで再現します。

ナンバープレートも貼ってみました。これからクリアーを塗ります。

コーションマークにもクリアーを塗っておきました。
既にクリアーは硬化していますが画像では何も変わってない様に見えます・・・ちょっと残念ですね。

こちらが当時に正規代理店のウェスタン自動車のプレートです
これが貼られている車は当時から国内で大切に乗られていた車なので今回の塗り替えでも絶対に欠かす事が出来ないプレートなのです。
これが意味を知っていて作るという事ですね。

他のプレートはこんな感じになっています。
厚みが見えますね・・・!