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本日は朝出勤をしますと中庭がこんな感じになっていました。
昨日降った雪の上に昨夜も降ったらしく真っ白ですね。
本日の最初の仕事は雪掻きから始まりました・・・この仕事は結構体力を使いますから家内には難しいでしょうからかららず私の所に回ってきます。
まあ仕方が無いですね、家内は仕込みが有りますから。
昼間も降ったり止んだりを繰り返しておりましたが、溶ける物も有りますから相対的には少なくなっていると思います。

さて本日の仕事ですが少しアトリエの中のお預かりしている物を減らそうと思いまして雑務に集中致します。
まあこれで全て片付く訳では有りませんよ、今週のうちにあと3個の修理依頼がお二人の方から届く予定です。
その前に年末から荷物が多かったアトリエの中を少しでも広く出来たら・・・と思ったのです。
最大の雑務はレコードブレーカーを展示ベースに取付けてアクリルのカバーを作って欲しいというお客様からのご依頼です。
現在の所5個は特注のケースに入れてお返しすれば良いのですが残り3台は塗り替えや形状の変更が必要なモデルです。
特注のケースに入れてお返しと言いますと何だか簡単に思われますが、実はそうでは有りません。
自分が作った物ではないので中の様子がわからないのです、中の様子を推測して展示ベースに止める為の穴を開けるのですがこれがまたなかなか条件的に難しかったりします。
例えばタイヤの陰になる部分に付けたいのですが大体その部分にはタイヤ/ホイールを固定するためのシャフトが通っていますからそこは避けなければなりません。
コクピットの足元に貫通してもいけませんし・・・シャーシ側の蓋が接着のみの場合も有ります。
せめてビス止めしておいてくれれば良いのにね・・・と思っても海外の方が作られた古いモデルなので今更どうにもなりません。
穴の位置が決まったら一つ一つ寸法を測ってスペーサーを作ります。
スペーサー無しで送れば必ず壊れます・・・。

シャーシの部分が丸い物にはフェルトを挟みます、そのまま金属同士を当てますと接触面積が少ないのでこれもまた破損の原因になりますからね。
写真の物は赤いフェルトが挟まっているのがわかりますね。

右側の2本のホイールを少し前に交換した1927年のブルーバードですが良く見ますと左側もスポークが2〜3本曲がっています。
そしてブレーキドラムの外径部分とスポークホイールのリム内側の隙間が一定でないのです。
仕方が無いので本日は左側の2本も交換しました・・・
この様に分解してびっくりです。
シャフト側は1.0mmのシャフトなのですがドラムの方の穴は1.5mmも有るのです。
これではドラムの方がセンターが出ませんよね・・・

仕方が無いので旋盤を使って外径1.5mm内径1.0mmのパイプを作りましてブレーキドラムに接着してセンターを出します。
下の画像でシャフトの部分とドラムの間に真鍮のパイプが見えますね。
これでブレーキドラムはシャフトのセンターに決まったはず・・・。

そして新しいホイールを填めてみますと・・・やっぱりセンターが決まっていない・・・!?
実はホイールの精度が悪くてハブがセンターに無いのです。
お客様は運送中の事故で曲がったと思われたかもしれませんが原因はそれだけではなくホイールの精度不足だったという事になりました。
まあこのモデルメタル製なので重量がかなり有りますからそう思われても不思議では有りませんが・・・。
ホイールのスポークが真鍮製なので余計に強度が無いのも原因でもあります、僕ならこんな場合はスポークの本数を増やすかステンレス製のスポークにするのだけど・・・。

しかし何種類ものボディが有るブルーバードですがクラシックな佇まいと格好の良さからこの1927年の車体が一番好きですね。
どこかにこのパンドラモデルのキットが無いかしら・・・有ったら欲しいですね。

こちらもJohn Shinton Models製の完成品でCM8と言うブルーバードですがもう既にロケットエンジンのモデルですね。
こうなりますと車なのかロケットなのかよくわかりません・・・3輪の様に見えますがフロントには2つのタイヤが付いていますのでこれはれっきとした4輪車ですね。

こちらはABCブリアンツァのブルーバードThree Axelsです
ABCは元々ショーカーの様なレアな車両のキットが多いのですがこんな物も作っていたんですね。
これ位羽がついていますと飛行機の様に見えない事も無いですね。

こちらはLSR Productionsのブルーバード1925年です
一番上側の1927年に比べますと一層クラシックな感じが強くなりますね。
縦長のラジエターグリルが特徴的です。

こちらはUGO Fadiniのブルーバード1928年です
空気抵抗を少なくする為にラジエターを後側のサイドに立て置きにしています。
一時期のF−1カーにもこのレイアウトが有ったと思いますがもう1928年にこのレイアウトを採用しているのは驚きです、まあ格好が良いかどうかは難しい所ですが・・・。

次はPandora Modelsのブルーバード1929年です。
こちらはコクピット前側の部分の形状が気に入らないので直して欲しいとの事・・・しかし一応展示ベースを取り付けておきました。
確かに上側の1928年のコクピット前側と同じラインだと思いますが少し急角度ですかね〜。

こちらはWestern Modelsのブルーバード1935年ですね。
大きく力強い形状ですね〜私のレコードブレーカーのイメージはこれなんですが・・・形状では少し面白みが無いかな・・・(笑)
こちらも塗り替え予定です。

こちらはProteusのブルーバード1964年です。
さすがにこの年式になりますと凄くモダンになりますね〜。
ちなみに私は1960年生まれですから私の方が年上ですね(笑)
こちらもカラーが気に入らないらしいので塗り替え予定です。

そして私には名前のわからないレコードブレーカーですこの写真で見ますと右側の尖った方が前側らしいです・・・。

このモデルはJohn Shinton Models製の様なのですが名前とか年式とか全くわかりません。

コクピットをご覧になりますとステアリングハンドルが無いのに気が付かれましたか?
これは外れたのではなく左側からレバーが出ていますがこのレバーがステアリングだと思われます。
と言う事は年式的にはかなり古い物と思います・・・どなたかご存知であればコメントを下さい。
