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本日は大変暑かったです。
湿度も高くて梅雨が近いことを感じますね〜こんな中ですが雨が降らないので畑の作物には潅水が必須でしてマルチの下側に毎日しっかりと潅水しておきます。
本日は定休日なのでゆっくりと出勤・・・したいところなのですが本日はギャラリーの片付けをしなければならないので早めの出勤です。
この一ヶ月の間「模型で見る速度記録車」としてお客様のコレクションを展示しておりました、ご来場になられた方はいつもの方とはまた違うお客様が沢山いらしてくださいましてありがとうございました。
山陰ではなかなか見ることができない変わった形のモデルカーをご覧いただく良い機会になったのではないかと思います。
片付けは午前中で終わりましたのでお昼ご飯を食べてからはアトリエで制作ならぬ修理開始ですね。
本日からの患者さんはMFHの1/12ロータス97Tです
全体的に観察してゆきますとフロント側のサスペンションが壊れていますがアップライトなど壊れた部品もすでに取り外されておりまして輸送中に壊れたのではなく何かのアクシデントにあった物を購入されたようですね。
でないとビスが丁寧に取り外されていてしかもジップのビニール袋に入れられているという説明がつかないのです(笑)
細かく見てゆきますと左フロントウイング外れ、フロントサスペンションは左右とも大破、左バージボードも脱落、リアウイングの左翼端板は外れはありませんが外れかけています・・・というところかな〜。
この完成品も瞬間接着剤多用のようで右側のバージボードの取り付け部分には白化した部分が見えます・・・
左アッパーアームは何かグラグラしていまして・・・
アッパーアームの取り付け部分のカバーが外れかけていましたので取り外して見ました
そしたらアッパーアームの取り付けピンがない・・・というか綺麗にないので折れたのではなく何らかの事情で削られた感じでしょうか・・・
これでは重いタイヤを支えきれないのです。
この断面を見てそう思いませんか?
アッパーアームのことはちょっと考えます・・・
まず先にしなければならないことがあります
このロータス97Tにはキットの中にスペーサーが付いているようなんですがこのスペーサーを使いますとタイヤが4輪とも2mm程浮いてしまうのです。
またこのスペーサーではボディ下部に当たる面積が小さすぎますので前後はガタつかないのですが左右にはガタつきが出てしまうのです。
なので2mmのプラ板を2枚重ねて大きめのスペーサーを作っておきました。
基本的に126C2の物と同じです。
先ほどのスペーサーを使って展示ベースに取り付けました
このときに注意しなければならないのは取付ネジの位置ですね、この位置は先ほどのスペーサーを取り付ける位置が決まっていますのでその穴を3.5mmまで拡大しネジを切っています。
また取付ネジの間にアンダーパネルを取り付けるための小ネジの頭が出っ張っていますのでそれを避けるようにスペーサーに逃げを作っておきました。
これで展示ベースにがっちりと固定ができるようになりました・・・。
次は接着が緩んでいた左フロントウイングを取り外して見ました
ここにもしっかりと瞬間接着剤の跡があります
後ろ側の穴はフロントウイングのフラップを留めるためのものですが接着剤をいい加減に流したらしく余計な部分に付いてしまいましたね・・・。
エポキシ系の接着剤を使っていたらこんなことは無かったのに・・・取り付ける場所によって接着剤を考えて使うのも十分プロの技なんですよね。
何でもかんでも瞬間接着剤を使うのは仕上げを悪くしますからね・・・ここは重要なところです(アンダーラインね!・・・笑)
ここの修理から始めましょうか・・・問題はアッパーアームの固定ですね・・・
アッパーアームの取り付けピンがステーの中に入ったまま接着剤でガビガビに取り付けられているらしいのでそこに穴を開けました。
必ず前からあけまして前の穴にキリを通したまま後ろの穴を開けます、こうすることで前からまっすぐに穴を開けることができます。
0穴の径は0.8mmで開けています・・・理由は0.7mm以下ではキリの長さが短くて後ろまで届かない事と細すぎますとナヨナヨして穴が開けにくいからですね。
次はアッパーアームの部分にピンが通る穴を開けます
この穴は特に貫通で開ける必要はありませんピンを前からと後ろからの2分割にすれば大丈夫ですよね。
アッパーアームの取り付けピンはアドラーズネストの六角ボルトを使っています
サイズがLLのものは軸の直径が0.8mmなので丁度良いのです。
カバーをつければ見えなくなりますがアッパーアームが六角のボルトとナットで止められているように見えますね。
破損してしまったのは仕方がないかもしれませんが直す場合は元よりも良くしておきたいものです。
この断面はステアリングロッドのシャーシ側ですが・・・ここも何やらスッパリと切り取ったように(削った様に?)見えますね。
フロントの左側のサスペンションは仮組み不足から寸法が決まらなかったのをミリやり合わせた感じがしますね。
接着剤でゴチャゴチャにつけて固めた節があります・・・
ここもつなげておきたいので中心に0.5mmの穴を開けてピンを作ってステアリングギアボックスにつなげておきます。
アップライトの上側に穴が二つあいています。
これを見ますと寸法的なトラブルがあったことがわかりますね。
こちらがステアリングロッドの先に0.5mmの真鍮線を使ってピンを作った画像です
もちろんステアリングギアボックス側にも穴を開けてありますのでその穴に差し込んで接着します。
ステアリングロッドやアップライトなどを組み付けました
この時点で気がつきましたアッパーアームとアップライトを取り付けるビス穴がバカになってしまっていたんですね・・・
なのでそこに接着剤を流し込んだ形跡もあります。
だから内側に別の穴を開けて固定しようとしていたのかな〜??
それではサスペンションのジオメトリーが狂ってしまいますので得策ではありません
こんな場合アッパーアームの厚みが結構ありますからビスの頭が少し沈むように2.0mmのキリで彫り込んでやりますと今までビスが届かなかった部分までビスが届きますので締めることができます。
本日は大変暑かったです。
湿度も高くて梅雨が近いことを感じますね〜こんな中ですが雨が降らないので畑の作物には潅水が必須でしてマルチの下側に毎日しっかりと潅水しておきます。
本日は定休日なのでゆっくりと出勤・・・したいところなのですが本日はギャラリーの片付けをしなければならないので早めの出勤です。
この一ヶ月の間「模型で見る速度記録車」としてお客様のコレクションを展示しておりました、ご来場になられた方はいつもの方とはまた違うお客様が沢山いらしてくださいましてありがとうございました。
山陰ではなかなか見ることができない変わった形のモデルカーをご覧いただく良い機会になったのではないかと思います。
片付けは午前中で終わりましたのでお昼ご飯を食べてからはアトリエで制作ならぬ修理開始ですね。
本日からの患者さんはMFHの1/12ロータス97Tです
全体的に観察してゆきますとフロント側のサスペンションが壊れていますがアップライトなど壊れた部品もすでに取り外されておりまして輸送中に壊れたのではなく何かのアクシデントにあった物を購入されたようですね。
でないとビスが丁寧に取り外されていてしかもジップのビニール袋に入れられているという説明がつかないのです(笑)
細かく見てゆきますと左フロントウイング外れ、フロントサスペンションは左右とも大破、左バージボードも脱落、リアウイングの左翼端板は外れはありませんが外れかけています・・・というところかな〜。
この完成品も瞬間接着剤多用のようで右側のバージボードの取り付け部分には白化した部分が見えます・・・
左アッパーアームは何かグラグラしていまして・・・
アッパーアームの取り付け部分のカバーが外れかけていましたので取り外して見ました
そしたらアッパーアームの取り付けピンがない・・・というか綺麗にないので折れたのではなく何らかの事情で削られた感じでしょうか・・・
これでは重いタイヤを支えきれないのです。
この断面を見てそう思いませんか?
アッパーアームのことはちょっと考えます・・・
まず先にしなければならないことがあります
このロータス97Tにはキットの中にスペーサーが付いているようなんですがこのスペーサーを使いますとタイヤが4輪とも2mm程浮いてしまうのです。
またこのスペーサーではボディ下部に当たる面積が小さすぎますので前後はガタつかないのですが左右にはガタつきが出てしまうのです。
なので2mmのプラ板を2枚重ねて大きめのスペーサーを作っておきました。
基本的に126C2の物と同じです。
先ほどのスペーサーを使って展示ベースに取り付けました
このときに注意しなければならないのは取付ネジの位置ですね、この位置は先ほどのスペーサーを取り付ける位置が決まっていますのでその穴を3.5mmまで拡大しネジを切っています。
また取付ネジの間にアンダーパネルを取り付けるための小ネジの頭が出っ張っていますのでそれを避けるようにスペーサーに逃げを作っておきました。
これで展示ベースにがっちりと固定ができるようになりました・・・。
次は接着が緩んでいた左フロントウイングを取り外して見ました
ここにもしっかりと瞬間接着剤の跡があります
後ろ側の穴はフロントウイングのフラップを留めるためのものですが接着剤をいい加減に流したらしく余計な部分に付いてしまいましたね・・・。
エポキシ系の接着剤を使っていたらこんなことは無かったのに・・・取り付ける場所によって接着剤を考えて使うのも十分プロの技なんですよね。
何でもかんでも瞬間接着剤を使うのは仕上げを悪くしますからね・・・ここは重要なところです(アンダーラインね!・・・笑)
ここの修理から始めましょうか・・・問題はアッパーアームの固定ですね・・・
アッパーアームの取り付けピンがステーの中に入ったまま接着剤でガビガビに取り付けられているらしいのでそこに穴を開けました。
必ず前からあけまして前の穴にキリを通したまま後ろの穴を開けます、こうすることで前からまっすぐに穴を開けることができます。
0穴の径は0.8mmで開けています・・・理由は0.7mm以下ではキリの長さが短くて後ろまで届かない事と細すぎますとナヨナヨして穴が開けにくいからですね。
次はアッパーアームの部分にピンが通る穴を開けます
この穴は特に貫通で開ける必要はありませんピンを前からと後ろからの2分割にすれば大丈夫ですよね。
アッパーアームの取り付けピンはアドラーズネストの六角ボルトを使っています
サイズがLLのものは軸の直径が0.8mmなので丁度良いのです。
カバーをつければ見えなくなりますがアッパーアームが六角のボルトとナットで止められているように見えますね。
破損してしまったのは仕方がないかもしれませんが直す場合は元よりも良くしておきたいものです。
この断面はステアリングロッドのシャーシ側ですが・・・ここも何やらスッパリと切り取ったように(削った様に?)見えますね。
フロントの左側のサスペンションは仮組み不足から寸法が決まらなかったのをミリやり合わせた感じがしますね。
接着剤でゴチャゴチャにつけて固めた節があります・・・
ここもつなげておきたいので中心に0.5mmの穴を開けてピンを作ってステアリングギアボックスにつなげておきます。
アップライトの上側に穴が二つあいています。
これを見ますと寸法的なトラブルがあったことがわかりますね。
こちらがステアリングロッドの先に0.5mmの真鍮線を使ってピンを作った画像です
もちろんステアリングギアボックス側にも穴を開けてありますのでその穴に差し込んで接着します。
ステアリングロッドやアップライトなどを組み付けました
この時点で気がつきましたアッパーアームとアップライトを取り付けるビス穴がバカになってしまっていたんですね・・・
なのでそこに接着剤を流し込んだ形跡もあります。
だから内側に別の穴を開けて固定しようとしていたのかな〜??
それではサスペンションのジオメトリーが狂ってしまいますので得策ではありません
こんな場合アッパーアームの厚みが結構ありますからビスの頭が少し沈むように2.0mmのキリで彫り込んでやりますと今までビスが届かなかった部分までビスが届きますので締めることができます。