Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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レインドリップ&モールの取付け

2018-03-16 22:27:43 | 40th Anniversary mini Pickup truck
本日の山陰は朝から冷たい雨が降っていました
この所ず〜っと良い天気なのでたまには雨が降っても良いかな・・・
お陰で仕事が進みますね
本日の気温は低かったですね、久々に寒くなってストーブやエアコンの有り難みがよくわかりますね。

今日の余談はこちら・・・(笑)
一番最新のOctaneが少し前に届きまして先日ギャラリーの当番をしていた時も暇な時は持って行って読んでいたのです・・・
先日の納品の時も往路ではそんな余裕は無かったけど復路ではビールを飲みながら・・・読みふけっていたらあっという間に島根に到着しました・・・

そしてこの本を読んでいたらこれを作りたくなってしまいまして・・・
友人が売りに出していたのを思い出して買ってしまいました(笑)

キットの仕様は1972年のクレーマーなのですが雰囲気はかなり近いので・・・
なかなか良さそうですね〜色も黄色だし・・・サイケデリックなカラーリングが何とも模型映えのする車に仕上りそうですね

但し・・・問題は色々有ります
この時代のAMRのボディは結構薄くてね変形したりする事も有るのです
裏から見ますとボディが薄いのがよくわかります・・・まあキャストの都合も有るのかもしれませんがなぜこんな薄いのかよくわからないのです。
ボディが薄いと旧車(ポルシェの様に)ボディサイドの上下の絞り込みが有る場合下型の抜きの問題が出てくるのです。
普通ならボディサイドの厚みを増しておいて上下の絞り込みを再現するのが通常なのですが・・・250GTO等はそうなっています。
このポルシェに限らずAMRのポルシェ911系(935は除く)は皆こんな感じなんですね〜これだとボディ下側の絞り込みはその再現が十分では無い様に見えますね。

とは言えこのカラーリングはなかなか興味を引きますね
いつかは何とか作りたいです・・・(笑)


さて楽しみは終わりにして今日も制作にかかりましょう(笑)
今日最初に作ったのはこの部品・・・何だかわかるかな?
ヘッドランプ下のウインカーの取付けベースです
と言ってもランプ自体の取り付けベースではなくてボディ側の膨らみです、旋盤で削ってみました。
左は厚みが0.5mm、右は0.2mmですね
ボディ側の膨らみですから余り出っ張っていても変ですから少し出っ張る程度の0.2mmを採用しました

これがね〜以外と取り付けが難しいのです
少しずれると顔つきが変になってしまいます・・・(笑)
この上にまだメッキのランプベースが付いてオレンジ色かクリアーのランプレンズが付きますからね〜もっと雰囲気が変わってくるのでしょう・・・判断が難しいですね。
でも何となくミニには見えてきましたね〜

そこでもっとミニらしくなって頂こうと思いまして・・・
ホイールアーチのオープニングモールを付けてみました
本来ここは付けようか迷っていましたレジンのボディならここは別部品になるのですから今付ける必要は有りません。
メタルのボディならこの部分を磨いて仕上げれば良いので今付けた方が良い・・・
色々考えましたがハンドメイド完成品なので今回はメタルで作ろうと思いましてこのタイミングでモールを付ける事にしました
素材は0.6mmの真鍮線です曲げてみました!

そしてハンダで取付けます
ボディ表面に付ける部分は真鍮線にハンダメッキを施しておきまして上から熱いハンダゴテを乗せてハンダを溶かして取付けています
ホイールアーチの部分は内側から普通にハンダ付けですね、何ら難しいテクニックは不要です。

反対側も同様に取付けています
ホイールアーチの部分ですがホイールアーチよりも少し小さなドリルに巻付けて曲げると大きさも揃っていて使い易いですね。
この特徴的なモールが付きますと一気にミニに見える様になるから不思議ですね〜

ついでにこちらにもレインドリップモールを付けておきます
キャビンのリアパネルはピックアップ専用のパネルなのですが屋根の部分とBピラーの部分との接続をする為にフランジが付いていましてそれが丁度屋根の上に降った雨を誘導する為のレインドリップモールになっています。
つまり雨はここを伝って排水される訳です。
まだそれを作っていなかったのでこの時点で付けてみました。

そしてもう一つ・・・
初期の整形で削り取っていたフロントフェンダーの斜めのレインドリップも再現しておきましょう
ここもミニらしいチャームポイントになりますからね〜
構造的にはここに接合のフランジは無くても良いと思うのですが・・・当時の状況で何か必要だったんでしょうね〜
まだ迷っている部分も有りますよ
この斜めのモールの上側ですがピラーの部分にもこのモールが伸びています
しかしここはハンダ付けをしますとピラー自体が細いのでどうも溶かしてしまう恐れが有ります
そして内側にはサイドウインドウの枠もプラになっていますし・・・どうしましょう!?

リアのフェンダーのアーチから後側ですがここもピックアップとトラベラーやバンなどと同様のパネルですがこの接続用のフランジはサイドステップと同じ様に地面と平行では無く後が少し跳ね上がる様な角度になっていますので同じ様にしてみました。
モールの終わりはリアバンパーの裏側に続く感じになっていますね。

次にモールの部分の余分なハンダを削ります
ホワイトメタルのボディに真鍮線をハンダ付けするとどうしても余分なハンダが流れてしまいます
この時点で削り落としまして修正をしておきましょう・・・細かな部分はパテを使いたい衝動に駆られますがパテを付けるのはハンダ付けによる修正が終わってからにしましょう、そうでないと熱でまた剥がれてしまいます。

コクピットのリアパネルの部分も削りました
左側のルーフの角の部分が少し低く削り過ぎの様に見えますがここはハンダがまだ盛り上がっていますのでこれを削れば何とかなるはずです
それでも足らなかったらルーフに少しパテを入れましょう・・・

Bピラーの部分のレインドリップも何かが当たって凹んでしまったらしいのでここも0.5mmの真鍮線に変更ですね・・・
そしてリアパネル側のレインドリップとつながっているはずなので・・・その様に整形ですね。
原型なのでパテも盛って直しても良いのだけど・・・それでもメタルでやりたいのはモデラーとしてのこだわりかな〜(笑)