Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

サファリ仕様のジェネレーター

2012-02-19 18:00:53 | Lancia Stratos
エンジンの補機類が徐々に組み立てられておりますが、その中でも結構目立つ物にジェネレーターが有りますね。
サファリ仕様のジェネレーターは普通のディノユニットの物とは違う位置に付けられている様です
その場所はいくつかの画像で確認する事が出来ますが後側バンクのカムカバーの右側からカムシャフトの回転を取り出してその後側に付いている様です。
画像では一応エンジンに固定していますがこの位置ですとエンジンを搭載する場合に問題が出て来そうでして脱着式に作り直す必要を感じますね。

Scale43 DK002 KPGC110 Racing Prototype 1972

2012-02-18 17:09:49 | 最近手に入れたキットのご紹介
少し前に入手したキットなのですが・・・。
画像をご覧頂ければわかりますが日産スカイラインGTR KPGC110のレーシングタイプですね。
この車はプロトタイプとして作られましたがKPGC10の様にレースに登場する事無くお蔵入りになった幻のレーシングカーです。
まあこのKPGC110自体が197台の生産しか行なわれていなかった(KPGC10用に作ったS20エンジンが底をついたとか排ガス対策で生産を打ち切ったとか色々言われておりますが真相はわかりません)のでレースに使う程車両が無かったのかもしれませんね。
このキットで良くご覧頂きたいのはこのキットは日本製である事でしょうか。
1/43全盛時代でも日本製のキットは少なかったですからね。
まして日本車のキットで外国メーカーから出た物は種類が豊富とは言えなかったのです。
特にスカイラインは国内専用車とも言われていました(実は少数が輸出されていたらしいですが・・・)ので目立ったレース経験も無くモデル化される事は無かったと考えられます。
KPGC10でも海外メーカーの物は見た事が無く「さかつう」が出していたイエスタデイ43(正確にはGC10ですが)の4ドア2000GTかGPファクトリーが出していた日本GP仕様のKPGC10くらいでしょうか・・・。
KPGC110に至ってはこれ以外にキットが無い様な気がします。
そう言う意味では貴重なキットと言えるかもしれませんね。
では出来はどうなのかと言う事になりますが組み立てた事は無いので正確にはわかりませんがなかなか良い感じではないかと思います。デカールはなぜか2枚付属しておりまして1回の失敗は許容してくれますね。
構成はレジン製の内外装とエッチングのパーツホワイトメタルのパーツの標準的キットで精度はかなり良い様ですね。
このキットは以前にも買った事が有ったのですが友人に恋われてお譲りした事が有りますが、今回またご縁が有りまして私の元に来る事になりました。
お譲りした物とは違うキットですね。

オイルフィルターに一工夫

2012-02-18 16:54:10 | Lancia Stratos
先ほど法事から帰って来ましたのでこれから制作開始になります。
当地では昨夜から雪が降っておりまして、朝起きた時点で12~13cmほど積っておりまして親戚までの移動がちょっと厳しい状態でした。
道路に出てみると休日と言う事も有って意外にスムーズに流れておりまして何とか無難にお努めを果たす事が出来ました。

さて本日は簡単な所から進めてゆきたいと言う事でオイルフィルターを取り付けてみる事に致しました。
付けると言ってもそのままポンと付けたのでは表現力が不足・・・なんて言われてしまいそうなので、フィルターの下側に金属リングを挟み込んでおく事に致します。
この時代のオイルフィルターはカートリッジ式(今の物もこのタイプが多いです)と言われる物でしてフィルターの下側を缶詰の様にカシメて止めている物が多いのです。
この場合は本体の部分は塗装してありますがカシメの部分は金属の素地がリング状に見えているのです。ですからこんな構造にしておくとそれらしく見える事になります。
この場合のリングは直径0.25mm程度のメッキ銅線を使ってリングを作り外径はフィルター本体よりもわずかに大きくしておく事が肝要ですね。
金属リングの中をフィルター本体が通過してしまう程大きいのはナンセンスと言う事になります。

エンジンに取り付けるとこんな感じになります。

クランクプーリーの仕上げ

2012-02-17 10:36:07 | Lancia Stratos
ここからはどんどんいきますよ・・・いやいや細かな部品を作らないといけませんのでそんなには進まないかな~(汗)
仮組段階で作っていたクランクプーリーとウォーターポンプのプーリーを出して来たら表面が少し酸化しておりましたのでリューターにくわえておいて真鍮ブラシで軽く磨いておきます。

磨いてそのままにしておくとまた表面が酸化してしまいます。
塗装をするといくらクリアーを塗っても光り方は鈍ってしまうのはしょうがないかもしれませんが酸化防止でセミグロスクリアーをうっすらと塗っておきます。
まあ細かな事ですが真鍮は銅の仲間ですから酸化すると錆であるロクショウが出て来ますのでやはり酸化防止はしておいた方が無難でしょう(笑)
画像は既にセミグロスクリアーを塗布した後の画像です。


ここで告知です
明日は親戚の法事の為アトリエの方だけ15時くらいまで留守になります。
Cafeは平常通り営業しております。
また少し先になりますが3月8日は所用によりアトリエ/Cafeとも臨時休業を致します。ご来店のお客様には大変ご迷惑をおかけ致しますがよろしくお願い致します。

エアクリーナーの制作

2012-02-17 10:05:52 | Lancia Stratos
本日またブログを変更致しました。
今まで制作記を一括して1/43制作記としておりましたが後でご覧下さる方が見やすい様に、また自分が後で見る場合に簡単に検索出来る様に作品別のカテゴリーとさせて頂きました。
実は先日ホルヒ855の作品が大変気に入ったのでどうしたら入手可能かと言う旨のご連絡を頂きました。
あの作品は注文された作品の為に既にお客様の手元にあるのでその旨ご説明をいたしましたが、その時に制作過程の説明をしようとした時にいつから作っていたのかすぐに見つける事が出来なかったのです。
ジオログではカテゴリーを分ける事が出来なかったので新しいブログに変更した機会に従来の書き方を変更してみました。
ですから記事を書く場合は自動的に作品別に書かなければなりませんが・・・後で探す事を考えればそれは簡単な事ですね。

ということで本日はサファリ仕様のエアクリーナーから制作を始めましょう。
以前、半透明な樹脂で置き換えて中空構造に作り替えたエアクリーナーは塗装を致しました。色具合は非常に難しいですね。
理由は実車のケースはFRP製で無塗装の造形物ですので半透明なのですが質感と言うのは他の部分とのバランスも大切であると思っているからです。
塗装は普通のソリッド系の塗料を使えば半透明な質感は無くなってしまいますので塗る場合はクリアー系の塗料で塗装する事になります。この場合ちょっと困るのは半透明な樹脂の部品にクリアー系の塗装をすると半透明な樹脂が透明に近くなって来ます。またこの塗料はクリアーイエローとクリアーオレンジとクリアーブルーやほんの僅かのブラックを混色するのですが何回塗るかでその濃さが変化して来ます。どれくらいで完了するかと言う見極めが非常に困難ですね。
最後にフラットクリアーを塗るとまた色味が変わって来ていかにも半透明な質感となりますので何度かやり直しをするつもりで塗ってゆきます。
私の場合、今回は3度目で大体良い感じになりました。
画像では黄色みの強い感じに見えておりますが実際にはもう少しブルーが入った複雑な感じでいかにもFRPと言う質感になったと思っています。


さてエアクリーナーを取り付ける前にカムカバーの止めボルトを付けておかないと後ではピンセットが入らない部分も有ります。
ここはアドラーズネスト製の物よりも細かな物が欲しいのでインセクトピンの00番の頭を1本ずつ削って仕上げたボルトを作っております、カムカバーの片方のバンクに12本必要ですので予備を含めて30本のピンを削って仕上げます。
作業は画像の様に当然手仕上げで頭の大きさを0.4mmに仕上げておきます。頭の先は今回フラットに致しました。


カムカバーに取り付けるとこんな感じになります。余りにも小さいですしそう目立たないですが穴だけにしておく訳にもいかないですしね~。
見えるか見えないか・・・そんな事の繰り返しが私の仕事なんですから・・・。


ストラダーレとサファリのエンジンが随分それらしくなりました。ふ~っと深呼吸して記念写真ですね(笑)