Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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今日は退屈な画像かもしれませんが私にとっては重要な製作でした

2012-09-23 22:13:32 | Heinkelキャビンクルーザー
本日は降水確率が低いはずだったのですが、午前中と夕方には雨降りになった山陰でした。
最近また雨の少ない天気が続いていましたが予定外の雨、一昨日は畑を起しましたから貴重な雨かもしれませんね。

さて今日の更新は同じ様な画像、しかも翼ご覧にならないと違いがわからないかもしれません。
つまり退屈な画像かもしれませんね~、しかしハインケルをご依頼のお客様はタータンチェックのシート地を希望していらっしゃいますのでこれが完成しないと永久に完成出来ない事になってしまいます。

まずはチェックの大きさを変更する為に画像をいじっております。
希望ではチェックの柄を2~3割小さくしてほしいらしいのです。
イラストレーターのデータはフォトショップと違って小さくしても粒子が荒れないのでただ単に縮小すれば事足ります。


しかし、インクジェットプリンターではなく熱転写式ですのでPC上では細かくなりますが印刷すると追従出来ない事も有りましてピンボケになってしまいましたのでわかりませんが70%縮小では線がとぎれとぎれになってしまいまして追従出来ておりません。
この後80%と90%で印刷してみましたがちょっと無理の様ですね。想像ですが余り小さな線ですと印刷ヘッドの温度が上がらずにきれいに印刷出来ていない様です。
オーバーコートをするまでに指で擦ると取れてしまう部分が有りますので温度の問題と考えております。


仕方ないので現状の大きさでいく事に致しましょう。
100%の大きさで印刷すると何とか大丈夫そうです、しっかりとチェックが見えます。
大事な事を忘れているって!?
緑系のタータンチェックなのに肝心な緑が無いって??
そうなんです緑まで印刷するとデカールを分割して貼る場合に継ぎ目の処理が難しくなる事、またベタの緑は発色が良く無いのです。
ですからシート側に好みのグリーンを塗っておいて模様だけをデカールで表現しようとしているのです・・・書いている事がわかりますかね~??
ですからベースカラーを変更し模様の色も調節すればいとも簡単にチェックを再現できることになります、ベンツなどのシートのチェックも大丈夫なのでこれが可能ならスターターやプロバンスの300SLとかデカールがダメでも怖くないでしょう(笑)


テストでデカールを貼る場合もきちんとインクの定着処理でリキッドデカールフィルムを塗っておきます。
この辺りはテストでも実戦でも同じ事です、手抜きはいけませんよ。


グリーンの上に貼ってみました。


グリーンの上に貼ってみるとわかるのですが白いラインがヨレヨレで無い部分が有ります、また白の調子が全ての白のラインで一緒でありバランスが変ですね。
チェックの中央を走るラインはもうちょっと薄い白である方が感じが良いかも・・・。
黄色いラインも剥がれている部分が有ります。


上記の他にもラインが無い部分が有った様な気がしたので白い線を増やしてみました・・・が。
中央は最初の物、上側は白いラインを増やした物ですが・・・タータンチェックがただの縞模様になってしまいました・・・これは失敗ですね。


それまではフォトモードで印刷していましたので細かな編み目になっていて剥がれやすかったので今度は特色印刷の単色で何度か印刷する事にいたしました。
それに伴って各色のデータをブラックに変更しておきます・・・こうする事で網目が出ない100%のデータになります。
また印刷回数を減らす為にホワイトとイエローとライトブルーの部分をホワイトで、ダークブルーとブライトブルーの部分をシアンで、ダークブルーの部分をシアン(2度印刷する事でダークブルーにする・・・しかもダークブルーの部分は下にホワイトを印刷していませんので発色を弱められます)で、イエローの部分をイエローで印刷します。
そうした物が下の画像の物です。
一見ダークブルーとライトブルーの部分は同じ色に見えますが貼ってみるとその違いはわかるはず・・・また白いラインの部分はデータをブラックからグレーに変更してみました。
これは白いラインが強すぎる様に思えた為ですがグレーにすれば網目が出て来るはずなのです、ただ元々布目の白ですので少しギザギザしても不自然には見えないはずという思惑からです。
またインクのオーバーコートは筆で擦らなくても良いラッカークリアーを塗りました。
リキッドデカールフィルムやタミヤの水性アクリルが一般的なのですがラッカーでも厚塗りをしなければ問題有りません。


一番下側のデカールが今回印刷した物で四角の中央線が点線になっているのがわかりますね・・・布ですからこれで良いのではないかと思います・・・いかがでしょうか?
グリーンの色目はこんなダークグリーンで良い様な気がしますが・・・。艶消し仕上げにすればシートの生地になる様思います。





今日は親戚の法事でした

2012-09-22 20:48:44 | Bluebird 1933
私のブログで宗教や政治の話しを書く事は無いのですが、当家は日本でよく有りがちな仏様と神様が同居している家です。
よって親戚も同じ様な状態なのですが、今日はその親戚の法事が有って午前中から午後にかけて出掛けて来ました。
ご訪問の皆さんは法事って出た事が有りますか?
父が存命中はほとんど父が出ていたのですが13年前に亡くなってからは私が出席する事が当たり前になってしまいました。
さすがに初めて親戚の法事に出た時はちょっと緊張しましたが今は何時ものメンバーですのでそう緊張する事も無くなりました。
でも夕方からの製作の事を考えると昼間からお酒を頂く事は難しいのでノンアルコールビールで済ませてしまう事が多くなりましたね。
他にも何人かの方がノンアルコールビールを飲まれていましたが最近かなり多くなって来た様に思いますね。

さて、アルコール飲料を飲んでいませんので車の運転も出来ますから、一度自宅に帰って着替えてからの出勤になりました。
今日は昨日の続きでブルーバードのステアリングギアボックスの作り切れていない部品を作ります。
まずはステアリングギアボックスの両側でステアリングホイールからの入力を下側に伝える為の部品を作ります。
この車はちょっと特殊な形状をしていますので作りがいは有りますね。
2mm真鍮線の一部をフライスでカットしています・・・こんな細かな作業はアルコールを飲んだら手元が狂ってしまい製作になりませんね。


真鍮線をフライスで削った部分にあつさ2mmの真鍮線をロウ付けいたします。
これはハンダでは強度不足である為と後ほど同じ場所にハンダ付けをしたいので同じ付け方では容易に外れてしまうからです。


ロウ付けをした部分をフライスで加工致します、フライスでの加工ではロウ付けは強度が十分有って外れてしまう事が無くて都合は良いのですが・・・。
ロウ付けは金属に熱が入ってしまいますので金属自体が柔らかくなりますから・・・こんな事になってしまう事も有ります、せっかく作ったのに・・・。


仕方が無いので違った作り方をいたします。
真鍮線の2mmを使う部分までは同じなのですが端から1mm程の部分に真鍮線の半分程の厚みを直径2mmのエンドミルで丸い切り欠きを作ります、ここに下向きに力を伝える部分をハンダ付けする事にいたしました。


全部を組み合わせるとこんな感じになります。
なかなかメカニカルではないですか(笑)

今日も今日とて・・・昨日の続きです

2012-09-21 21:47:34 | Bluebird 1933
本日の山陰は秋晴れでしたがもう夏の暑さは無く最高気温が26℃、外で仕事をすると少しだけ汗をかきますが暑くてクラクラする事は無くなりました。
先日さつま芋を収穫した畑に堆肥を運んでから消石灰を撒いて畑を耕しておきました、これで2週間すれば次の作物が植えられます。
次の作物を植えるまで時間がかかりますから一日でも早く準備をしておかなければなりません、耕してすぐ植えられれば楽なんですがね~。

さて製作の方は昨日のリベンジをはかります。
一応の区切りまではブルーバードをつづけますよ、今日は昨日の部品を作る作業と同じですが大きさが違います。
下の画像はステアリングギアボックスのギアボックスの部分ですが直径が昨日は6mmだった物を5mmに致しました。
たったの1mmの違いですが見た目はかなり違いますし製作の方は格段に難しくなって来ます。


下の画像は先程作ったギアボックスの中央に3.8mmの穴をあけておきます。
この穴の中にステアリングのからのインプットのシャフトが入ります。


ステアリングからのインプットの部分に付くギアを押さえる為のフランジですが8カ所のボルトにて止まっていますのでボルトの穴をあけておりますがこれはいつもの割り出し円テーブルですね。
ボルトの穴は0.5mmですがかなり明るくしておかないと見え難いのでこんな感じに照らしながら確認作業をしております。


こちらはギアボックスからのアウトプット部分に有るフランジですがこちらは2枚重ねになっている様なので突っ切りバイトで切っていますがこの厚みの中央に切れ込みを入れておりますが見えますかね~。
見えるか見えないかは別として入れられる物なら入れておきます。


0.5mmの真鍮線を使いボルトを表現致しました。
ボルトの長さを調整して揃える為にリューターで回しながら削っております。
もちろん全部削ってしまうとボルトが無くなってしまいますから削り過ぎにも注意が要りますね。
ちなみにこれはギアボックスのインプット側です。


こちらも同じ様な形状をしていますがアウトプット側です。
左右が有りますので左右も揃えなければなりませんね。


中央のシャフトは瞬間接着剤で仮止めをして削っておりますのでアセトンを使って仮止めを解除しなければ次の仕事に移れないのでここで本日の仕事は終了ですね。


実は本日朝から同じ事を2回繰り返しておりました。
最終的に直径を1mm縮める事で落ち着きそうですがその前に0.5mm縮めた物を作っておりました、しかしながらそれではまだバランスが良く無いという事で最終的な寸法にたどり着いた次第です。
図面ではマアマア良さそうですが実際に作って見ると違う事は良く有る事です、一見回り道に見えますが・・・急いではいい結果を出す事が出来ないと思います。
そんな訳で組み立てまで完了する事が出来ませんでした、組み立ては明日のお楽しみという事ですね。




ウ~ン今日も巧くいかなかったな~

2012-09-20 21:42:08 | Bluebird 1933
本日も引き続いてブルーバードのステアリングギアボックスを作っていましたが最終的にサイズが少し大きかったですね。
ボディの中には入るのですが、見た目がね~少しゴツいのでこの部品は却下ですね。
従って画像も無しです。
一日かかって製作した部品をボツにするのは心が痛みますが・・・(笑)まあ仕方が無いです。
明日は作り直してみましょう。

それにしても図面(略図ですが)上では良い感じだったのに・・・どこが狂ったんでしょうね。


他にもブルーバードのデカールデータが完成致しました。
ブルーバードのデカールはもう古いものですからそのまま使えるものでは有りません、イギリスのデカールですから糊が黄ばんでいますし恐らくデカール自体が硬くて割れると思います。
なのでデカールを作り直しておきました、イラストレーターで作ってありますので大きさは少しずつ調整出来ますから助かりますね。
実際に貼ってみて様子を見ながらに判断に致しましょう。


それはそうと、今度アイドロンからランボルギーニミウラが出ますね。
メイクアップ開発室ブログを見ていてびっくり致しました。
http://makeupseisaku.seesaa.net/article/292333403.html

ランボルギーニミウラは三浦さんが作ったのかどうかは知りませんが・・・(笑)
ミウラというモデルはなかなか決定版が無いモデルでして、私がプロになった時に3台制作したうちの一つがMRコレクションのミウラでした。
しかしライトの表現はなかなか納得いかないものでした。
その当時は今の様に色々な表現方法を知らなかったのでどうにも出来なかった事を思い出します。
しかし今度のアイドロンは普通の完成品としては群を抜いた表現がされています・・・下の画像をご覧下さい。

これが1/43の量産完成品とは思えませんね~。


今日はこれだけしか出来ませんでした・・・フ~ッ!

2012-09-18 18:39:44 | Bluebird 1933
数日前の事ですが、ずっと長く時間がかかっていた案件がフィニッシュ致しました。
予定より1年と半年以上でしょうか・・・。
これだけ長くかかってしまうと、お客様には大変ご迷惑をかけてしまいました。
しかし、色々な事情で時間がかかってしまっても最終的にはお客様にお渡し出来た事、お客様にとっては100%とは言えないかもしれませんが納得して頂けて手元にお届け出来た事は私の方から見れば良かったと思います。
綺麗事無しでお話しすれば生活の為に普通の仕事は普通通り進めながら・・・生活が成り立たないと製作を続けられない事はご理解頂けるかと思います・・・お客様が納得出来るまで製作をしておりました。

お客様からの了解のご連絡を頂いたその日以来少しふぬけ状態になっていまして(笑)何となく力が入らないと言うのは言い過ぎですが、何となく体がだるく感じる様な気がします。
本当は気を引き締めて行かなきゃいけないのですが(笑)
幸いに明日は定休日なので明日は少しゆっくりしたいと思います。
誰ですか!?いつもゆっくりしていると言っているのは・・・(笑)

本日はCafeも忙しかったと言う事も有りますがたったの30分しか製作時間がとれませんでした。
多分明日と明後日も同じくブルーバードを制作すると思いますが、とりあえずちょっとだけ更新しておきましょう。

ブルーバードと言う速度記録車は250マイル以上出た筈ですがキットのシートは非常に貧弱なものが付属しております。
例えて言うなら公園のベンチとでも言いましょうか・・・。


250マイルと言うとkm/hで言えば400km/h近いスピードですからかなりの物です。
シートが普通の物では到底役に立たないと思います。
よってシートのサイドサポートを追加しておきます、この場合はメタル製の板をシートにハンダ付けいたします。

削って仕上げれば通し図と似た様な形状になったり致します。


本日ランボルギーニカウンタックのプロトタイプが入荷致しました。
レッドの方は少し前に入荷していましたがグリーンは初めてですね、意外と格好良いのでびっくり致しました。
またそれと同梱でアイドロンの取扱店である事を示すステッカーが入荷致しました、せっかくなのでStuio_Rossoのドアに貼っておきました。


とここまでは昨日書いておりましたが公開をする為のワンクリックを忘れてしまい非公開になっていました。
今になってやっと公開でございます、本来なら書かなくても良い事まで書いてしまっておりますが・・・本当の姿を知って頂きたかったので昨日の文章を消さずに公開させて頂きます。