Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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今日はアトランティックです

2014-12-02 18:13:43 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日は朝からタイヤを交換しました。
起床した時に外を見ますと今年発の雪が舞っていました。
昨夜は風が強くて何度も目が覚めましたね・・・おかげで今日は少々眠い・・・
出勤してまず最初にしたのはレタスのビニールハウスが1/3ほど風にあおられてしまい剥げてしまっていましたのでこれをなんとか覆い直しまして一段落すると通勤用の車と軽トラックそして母親の車と3台のタイヤ交換を致しました。
これだけ替えますと一仕事ですね・・・(笑)
ですが私がしないと誰もしませんから・・・(爆笑)自宅のストーブ用の灯油も無くなっていたわ~とガソリンスタンドまで行って買って来ておきました。
これで少々雪が降っても安心かな・・・(笑)

トロップフェンワーゲンはボディカラーの調色してボディカラーをお客様に確認して頂くまで進められなくなりました、フェラーリF2008はお風呂で分解中なので次はトロップフェンワーゲンを塗装ブースから一時的に引き上げましてフェラーリF2008のサフに移る事になります。
まあそれぞれに進んでいますが現時点で仮組を進められる物がアトランティックだけになりましたね~。

と言う事で今日の制作はアトランティックを進める事に致します。
フレームは一応出来ていますがまだボディは手付かずですね、まあ1/43モデルの場合中身も大事なんですがボディの方もかなり大切な要素だと思っています。
先日ご依頼者様と連絡を取った時にウイングローブさんの図面は見ましたか?とご連絡を頂き送って頂いた資料を見ると何重にもなったエアキャップの中からウイングローブさんの資料を発見しました。
ウイングローブさんは皆さんご存知でしょうけれど知らない方の為に書いておきますと1/15のスケールで主にクラシックカーをお作りになっています、また制作前には必ず実車を取材されていると言う方なのでこの資料の信憑性は100%ではないかと思われます。
まあそんな方の図面を拝見出来るのは大変有り難い事ですね。
ちなみにこの方の著書は私も2冊持っていまして私の製作においてかなり参考になっています。
まあ全てと言うのはなかなか難しいのですが・・・

この図面からまずキャビンの部分だけボディの寸法を割り出してみますとウェスタンモデルの物はドアの後辺りで幅が1.5mm広く、同じ位置のフェンダーの幅が片側辺り1.2mm程度不足しているのです。
ですからキャビンの部分が大き過ぎてフェンダーのボリュームが小さいので少しエレガントさが足らない感じ・・・なのですね。
問題点がわかれば後は修正ですね。
まずはその特徴的で加工の邪魔になるフィンを削り取ってしまいます。
フィンが無いと別の車みたいですね・・・(笑)

この辺りを1mm幅を詰めたいですね・・・
また大変な作業になりそうです・・・そんな予感ですね。

ア~ア、またやっちゃいました。
一部分が曲がるといけませんのでカットはフロントウインドウの部分から後側まで全体に切り目を入れます、ただ全部を切ってしまう訳では有りません、ウインドの部分は僅かに残しておきましてその分後側を絞る様にします。

カットしたボディ中央はキットパーツのシャーシの部分を使って埋めておきます。
これならメタルの成分はほぼ同じなので後でヒケてしまう事は無いでしょう。
今度はフェンダーの部分を広げますよリアフェンダーを斜めにカットしますがこれもまた後まで一気に切ってしまいますとバランスを崩してしまいますから後側を付けたまま前側をカットして1.2mm程度広げた状態です。
ただ独特のフェンダーの形状ですのでボディの中心線と平行に真っすぐ切るのでは無く後でメタルを盛る作業をする事を考えて斜めに真っすぐカットして都合の良い部分でハンダゴテを動かせる様にしておきます。

前端にメタルを盛って仮固定します。
この前側を仮固定しておけば後側をカットして広げた時に正確な位置決めが可能になります、このキット左右でフェンダーの幅が0.5~0.6mm程違いましたのでここで調整をする事が出来ます。

後まで鋸を入れてカットします、前側が仮固定されていますのでバラバラにはなりませんから安心して作業を進められます。
そして必要な寸法だけカットした部分を広げたら後ろ端にメタルを盛って固定・・・

真上を留める前に寸法が間違いないかを良く確認します・・・
そしてメタルで埋めて・・・もちろんシャーシを溶かして使っています。
後で泣きを見るのは嫌ですからね。
リューターでザックリと削ります・・・。

荒めのペーパーで余分なメタルを削ってゆきます、気をつけたいのはボディラインが奇麗につながる様すると言う事ですね。
切って面をつなげていますが全面で奇麗に合う訳では有りませんから面を合わせて削ってゆく工夫は必要です。
真後ろから見てみますとレンズでの歪みは有るでしょうけれど右側のフェンダーは少し大きめな張りである事がよくわかりますね。
左側は元々少し小さめだったので余計にその違いがわかるのかもしれません。

もう少し細かなペーパーと真鍮製のワイヤーブラシで磨きますともっと面が奇麗にわかります。
少しスが入っていますがこれは後で修正しなければならないですね。

反対側・・・つまり左側もカットしてみます。
左右で元々幅が違っていますのでこちらは少し広めに広げてみました。

そして右側と同じ様に前端をハンダ付けします(使うのはシャーシの部分のメタル)

この後の処理は右側と一緒ですから重複して書く事はしませんが同じ方法で広げておきます。
そして今度は少し前の方も修正を行ないましょう・・・
下の画像はよく見るとルーフの前側が横に切られているのがわかりますか?
幅も少し広いでしょ~?
そうなんです、フロントウインドが少し立っていますので少し寝かしたいんですよね。
フェンダーを広げるよりもかなり難易度が高い様な作業ですね。

二つのボディを比べてみて下さい。
奥側は何も手を加えてないウェスタンモデルオリジナルのボディです、手前側は今回の物で既にウインドを少し倒してあるのがわかりますか?
まだ少し隙間が有りますのでもう少し倒したいですね・・・

ここで今日の制作時間が無くなってしまいました、続きは明日ですね。
お楽しみに~。

記事の微速前進!

2014-12-01 19:13:26 | Benz Tropfenwagen
この所登場していなかったトロップフェンワーゲンですが少しずつでは有りますが前進しています。
一日の制作としてはそう進んでいなかったので何日分かを一度にお知らせ致しましょう。

まずサフを塗った所ですね。
サフを塗りますと問題の有る部分が出て来る事はまあご理解頂けるかと思います、使うのはウレタンサフなので少し位の傷は十分に埋めてしまうだけの能力は有りますので心配ない部分も有ります。
ただ塗り過ぎは禁物でどうかすると厚化粧になってしまう事も有りますので僕の中では2回までと考えています。
まあ薄く塗る事も出来ますので厳密に2回という事では有りません。

サフでは消えない傷や気を付けていても出来てしまうスが有る部分にはポリパテを塗ります。
今回はそう厚く付ける必要は無いのでウェーブのスベスベのみの仕上げとしました。

一日置いて完全硬化したら研いでおります、これもまた時間がかかる作業ですね、ついつい研ぎ忘れなどが有る事も有りますが目を皿の様にして研ぎます。
大きめのスリットの中はこんな感じでペーパーを突っ込みまして磨きます。
僕が磨く場合は出っ張った部分よりも入り角とか凹んだ部分の方に研ぎ忘れが出る事が多いのでその部分の確認をしながら研ぎますね。
これは癖なのかもしれませんね・・・沢山作っていますと自分の良い所や悪い所などが良く見えて来る事も有ります。

全体を800番くらいまで研ぎ上げまして様子を見ます・・・
いくつか埋め忘れた傷を発見しましたのでパテを盛る部分からもう一度やり直しを致します・・・これが奇麗に仕上らないと次ぎには進めません(笑)

泥よけ・・・と言うかステップと言うか・・・真鍮板で作った部品も平面を確認して研ぎます。
平面だから良いや・・・と言うのは有りません。
部品は確認しながら研げる部分は全て研ぎます。
エッジの部分はどうしても下地が出易いので注意はしますが・・・ここで下地が出るのはまだマシですね。
ボディカラー塗装以後ですとちょっとショックですね・・・また逆戻りが必要です。

2度目のサフを塗りました

この後下地が出ない様に1000番程度で研ぎまして次はボディカラーですね。


次の作業はカラーサンプルを作る事ですね。
ご依頼者様がいくつかサンプルを希望されていますので3種類くらい調色した物をアルミ板に塗ってお送り致しましょう。
色を選んで頂きましてボディカラーの塗装に移る事になります。

冬の準備・・・完了

2014-12-01 18:10:15 | Ferrari F2008
明日から山陰は雪のマークが出ていますね、皆さんは冬用タイヤに交換されましたでしょうか?
私、・・・実はまだです。
畑の野菜(水菜・ルッコラ・リーフレタス)にはビニールのトンネルをかぶせまして挿し木をしていたくだものパッションフルーツにはビニールをかぶせた上にビニールハウスの中に・・・つまり二重にビニールをかぶせて保温しておきました・・・何とか冬の準備を完了しましたが自分の車にはまだ冬用タイヤを付けていません。
パッションフルーツは南国育ちなので冬場は室内が安全らしいのですが室内ですと水切れになり易く(水やりを忘れるという事なんですけどね)また日が当たらない状況になり易いので僕の場合はあくまでも日の辺る外で栽培を試してみたいと思っています。

タイヤは明日になってから交換する予定ですが・・・間に合いますかね~。
今夜降ったらアウトですが・・・(笑)
明後日はお休みなのでいくら降ってくれても良いんですけどね(笑)

さて今日の制作です。
フェラーリF2008にはホイールのブレーキの冷却を制限する為にホイールのカバーがついているのをご存知ですよね。
これは最近ブレーキがカーボンブレーキになっている為にディスクの温度が下がってしまいますとブレーキが利かなくなってしまうからなのですね。
昔はブレーキディスクスチール製の時代はが冷却フィンを仕込んだカバーをかぶせて積極的に冷却する方向でいましたのに全く逆の方法になっているのが面白いですね。
そのカバーですがリアは平面なんですがフロントは少し丸く盛り上がっているのをご存知でしょうか?
そうなんです少しドーム状になっているんですね、ただキットの部品は当然平面なので何らかの加工をしてやらなければなりません。
鉛の板の上で大きめの矢坊主を使ってエッチング板をプレスしてやります。

そして中央につくこれもまたエッチングの部品は中央が凹んだ感じにプレスしてある様です。
これはまた小さな矢坊主で少々プレスしまして凹みをつけてやりました。

組み合わせますとこんな感じになりますね。
この状態ではカバー自体の丸みはわかり難いのですがたぶんデカールを貼ってみるとその模様が曲がって見えますので球面である事がよくわかると思います。
他のサイトでしているのを見た事が無いのでちょっとやってみました、一手間かけたという事ですね。

カウルのチムニーの後側は厚みがかなり厚く見える状態でしたのでこの厚みを斜めに削りまして薄く見える様にしておきました。
その上でその後の空力パーツ・・・エ~ット何て言ったんですかね~・・・をつけておきました。この辺りの精度はなかなか高くてピタリと収まりましたよ。

次はカウル類のスタンドを組立てます。
ノーズのスタンドは余り問題無く組めますがカウルのスタンドはちょっと問題が有ります

何が問題化と言いますと上側の角に付く三角形の補強プレートはエッチングでして表と裏の両側から挟んで留める様になっていますがハーフの部分が厚過ぎて収まりませんでした。
仕方が無いから一方は裏向きにハンダ付けをしまして不要な部分を削り取ってしまいました。

これでF2008の仮組を完了しましたね、なんとトロップフェンワーゲンに追いついてしまいました・・・(笑)

ところでこの部品わかります?
インストのカウルの下に置く様になっている黒い部品ですよ~。
どう考えてもこの部品がわからないんですよ~。
どこかに取り付けをするものでは無いらしくこんな部分に置く様になっているんです・・・無くても良い様な気がするのは私だけでしょうか?
誰かご存知の方が有りましたらコメントで教えてやって下さい(笑)皆さんのお答えをお待ちしています。
何の部品かわからないので削り方もわからないんですよね~

仮組が終わったボディの方はお風呂に入って頂いています。

4個のノーズはボディ側と部品が混じらない様に別の小瓶で仮組を解いています。

こちらは入浴をされない部品ですね・・・(笑)

今日中にはバラバラになってしまう事でしょう・・・