Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ボディカラーの考察とシリコン型の制作Ver.2

2015-10-22 23:02:48 | Osca Dromos Zagato
今日はちょっと天気が崩れましたね~。
まあそんなに多量に降った訳では有りません、道路がサラッと濡れただけでした。
それでも畑には丁度良いお湿りにはなったかもしれません。
半月以上降っていなかったですからね~

そんな中ですが晩生のイチジクがそろそろ絶頂期を迎えた様ですね、今まではドーフィンという種類のイチジクでしたがこれからはヌアールドカロンの収穫になります。
このイチジクは小振りですが中心の穴の部分から蜜を吹きます。
半分に割ると中は生のジャムの様な甘さです、しかし量は穫れませんからほんの一時期になりますね~。
当方ではイチジクの収穫時期の順番は白無花果からバナーネ、ドーフィン、日本無花果、ヌアールドカロンとなります。
ヌアールドカロンが終わりますと今年の無花果の季節は終わりになりましてそろそろストーブが恋しくなりますね。

さて昨日は定休日だったのですがご依頼者様の御好意でご都合をつけて頂きましたので奈良県まで今製作中のOsca Dromos Zgatoを見にゆきました。
原型はすでに完成しシリコン型を作っているタイミングですがここからまだ修正は可能な状況ですしボディの塗色や細かな部分のディティールを確認しておくとここから先の製作に必ずプラスになると言う事で行って来ました。
まず塗色ですが・・・私のイメージと言うか完成品に塗ってあった塗装を元に作ったカラーサンプルは一番右側の物でしたが色が違いますね。
もっと赤いです・・・私が作ったのはどちらかと言うと紫に近い物でそのイメージだったのですが・・・。
色の系統的に違いますね・・・比較的最近のマツダCX-5とかロードスターの赤に近い物ではないかと・・・。
まあこれも比較して見ないとわからないですが・・・

濃さは1番よりは濃いけど2番よりは薄いですね・・・いくつかのサンプルを用意して比較しながら調色をしますと色の違いがよく分りますね。
赤を混ぜた時にそんな感じのカラーにしなければなりませんね。

他にもこれがお尻の部分の形状です・・・意外に丸い・・・

そしてリアウインドウのこの部分は穴が空いています。
そしてその奥の部分はカーペットではなくメッシュになっています。
つまりリアウインドウの部分はエンジンルームから熱気を抜いてリアウインドウのこの穴から外に排出するという事なんですね。
ちなみにどのモデルにも無いのですがこのリアウインドウの部分とコクピットを仕切る部分にはガラスが嵌めてありまして熱気がコクピットに入らない様になっています。

ここも不明だった部分です。
ABCのモデルではここにメッシュが貼ってあり熱気はここから抜く様になっている様でしたが・・・メッシュは有りません。

と多くの事がわかりました、やっぱり時間をかけてでも実車を見てみる方が良いですね。


さてここからは本日の作業です
シリコン型の底を外しまして中に詰めてある油粘土をかき出しています。
細かな所に詰っている油粘土も綺麗に取り除かなければなりません。

やっと綺麗になりました・・・・

1次脱泡をしたシリコンを流し込みました、この辺りは最初にシリコンを流した時と同じ作業をしています。
この時点で多少の泡は仕方が無いですね。

下側の少し黄色みを帯びている部分が最初に流したシリコンです、上側の1.5cm程でしょうか白っぽい部分が今流した物でまだ未硬化の部分ですね。
そうそうシリコンを流す前にシリコンの部分が一体化しない様に剥離剤を塗布しておく事をお忘れなく・・・

そして2次脱泡です、これで完全に気泡を取り除けます。

2次脱泡の最中ですがそれでもこんなに泡が出ます・・・まるで沸騰している様に見えますね。

2次脱泡を終わって取り出しました。
まだ表面は滑らかな状態では無く多少の凹凸が有ります。

少し時間をおきますとこんなに滑らかな表面になります。
まあ表面は多少泡が有っても良いのです、原型の脇になければね~。


これで明日はレジンでキャスト出来ますね。

ボディカラーの調色Ver.1

2015-10-20 19:55:32 | Osca Dromos Zagato
今日は厨房のK子さんがお休みなのでお昼は厨房係をしなければなりません。
ず~っと前から聞いていたのでこれは助っ人の力を見せなければ・・・(笑)
午前中は近くのJA(農協ね!)で高温処理をした堆肥が半額と聞いたので買いに行っていました。
高温処理(80度)をしたものが何故良いのかと言うと例えば雑草の種が入っていてもこの処理をしてあれば芽が出てこないのです。
なのでこれからタマネギのシーズに入りますがタマネギを植えた後根元に堆肥を置きますが苗の根元に草が生え難いのです。
ただし袋に雨が入ると固まってしまいますので屋外に保管出来ないのが難点でしょうか・・・。
幸いにも当店にはガレージ兼倉庫が有りますから何とか置く事が出来ます。

お昼はかなり忙しく汗だくになって調理をしていましたら携帯に電話がかかってきまして今日は安来市文化協会の展示品の搬入との事・・・
厨房が一段落したら出かけてきました。


帰ってきますと既に夕方・・・今日も時間が無い・・・あ~あ!!

明日は休日なので普通なら少し遅くまで頑張って制作をすればなんとでもリカバーが出来るのですが・・・明日は早朝出発で奈良県までOsca Dromosに会いに行ってきますからそう遅くまで制作作業をする訳にはゆかないのです。
そして会いにゆくならやっておかなければならない事が有ります。
確かに明日車を拝見してボディカラーを見て自分なりのイメージを作る事は可能ですがボディカラーを作るのは最短も車を見た翌日になってしまいますよね~
そして調色をしてゆきますと少しずつ目が慣れてしまいまして本来の色が見えなくなってしまう物なのです。
それは写真を撮っておいても同じ事でして写真では本来の色は残せません。
そこでこんな場合効率よく仕事をする為には現在持っているイメージでカラーサンプルを作っておく事をしておかないといけません。
このカラーサンプルを目安に調色すれば近い物が出来るはずと考えています。
今回はメタリックカラーなので色相と共にメタリックの調子も考えておかなければなりません。

現在の私の中に有るイメージを作るにはこの3色の塗料を使います。

アストラルメタリックは俗に言うメタリックベースと言うべき物でしてこのまま硬化剤を入れればシルバーメタリックとして使えます。
目の粗さは1/43に使うことを考えて明るめの目の細かな物にしています。
やはり塗る対象物が小さいですからメタリック粒が粗く見えてしまいますからね~。

こちらはフレッシュブルーですがホワイトを含まないどちらかと言えばシアンに近い色相ですね。
混色する時にブルーにホワイトが入った物を使いますと少しずつ濁りが発生しますので思った様なカラーにならないのです。
メタリックも奇麗に見えませんしね~
このブルーはクレオスのカラーで言いますと昔のブルーですね、今だとシアンが近いのかな・・・。
昔のクレオスのブルーは良かったですけどね・・・今のブルーは使う範囲が狭くなってしまうので余り好きじゃないですね。

こちらがロックペイントさんのブライトレッドです。
普通のレッドよりも暗いけど透明感はかなり有りましてこれならメタリックが奇麗に出るのではないかと思います・・・。
ワインレッドを作るのならやっぱりこれでしょう・・・

いろいろ混ぜながらカラーを作ってゆきます。
基本的な感じは元々の完成品に塗ってあったカラーです。
なにやら特殊なレシピで作られたカラーらしいです。
塗られてから時間が経過していますからヤケは有ると思いますが・・・
イメージとしては不人気だった!?2代目シルビアのこのカラートヨタスターレットKP61の角目の物に設定されていたワインメタリックが近い雰囲気ではないかと思います。

ブライトレッドとシルバーの組み合わせですがこれがブライトレッドを使い限り一番明るい色の組み合わせになります。
もしこれ以上に明るければ調整用クリアーを混ぜて赤の成分を薄くします・・・メタリック粒はよく見える様になりどうかするとメタリックが荒く見える事も有ります。こちらがサンプルNo.1としておきます。

こちらが硬化剤を入れた塗料の表面ですね・・・。

そして完成品のボディカラーを見た時に少し青みがかった感じがしましたのでフレッシュブルーを入れました。
重量比は記録してありますが蓋には取り敢えず塗料の種類だけ書いておきましょう。

こちらが同様に硬化剤を入れた塗料になります、色目が少しブルーがかっているのがわかりますね。

最後にメタリックの荒さを検討する為に少しクリアーを混ぜた塗料を準備致しました。
これはあくまでも実車と比べてどうかと言う事になります、模型的には少しメタリック粒を細かくした方が良いと思いますが・・・これも見てきたいですね。

同じ様に硬化剤を入れてみましたが・・・メタリック粒が沈んでいてあまり目立たないですね・・・。
まあエアブラシを使って塗ってみないとわからないですよね・・・

だから明日はこの塗料を持って行くのでは無くプラ板に塗った物を持ってゆきます、液体の状態と塗って固まった物は色が違いますからね~、比べるなら塗った状態の物でないといけません・・・。
本日の塗料の画像は蛍光灯の下で見ていますから太陽光の下ではちょっと変化して見えるかもしれませんね、そちらの方も考えておかなければなりません。

シリコン型の製作Ver.2

2015-10-19 23:01:55 | Mazda Carol360DX
シリコン型の製作はキャロルも進めておかなければなりませんね。
どうせするなら同時にしておいた方が良いですよね・・・・

今回はちょっと変わった物をキャスティングしてみます。
それはタイヤです・・・一般的にタイヤはゴムで出来ていますので型取りに耐えれるのかわかりませんが、このタイヤトレッドパターンまで再現されていていい感じなんですよね。
今後ミニカーのタイヤでも複製出来れば製作のスピードが少し速くなるのではないかと思われます・・・(笑)

ホイールは中央部分に固定用の凸部分が有りますがこれが後に邪魔になる可能性がありますのでリューターに固定して回しながら削っておきます。

型枠を取り付けますとこんな感じになります・・・・

他の部品も複製しておきます
これだけは作っておかないと後で追加注文が出ても対応が出来ませんからね・・・エブロのキャロル360はなかなか入手困難なんですね~。

ボディの方も無事にシリコンの中に沈んでおります(笑)

シリコン型の製作Ver.1

2015-10-19 22:40:01 | Osca Dromos Zagato
ま~毎日良い天気ですね、いつから雨が降っていないんでしょう・・・!?
今日もイチジクの収穫はバケツに半分くらいでしたね、その後にオクラを見ましたらさすがに涼しくなって来ましたので育たなくなってしまいましたね・・・そろそろ終わりかな??
四角豆も花が咲かなくなって来ましたからもう終わりが近いのでしょう。
畑の角の方にミントを2種類植えているのですがそのミントが根をかなり延ばしていましてかなりはびこって来ました。
そろそろ何とかしないといけないのでアゼナミを使って枠を作りましてその中にミントを植えておきました。
この枠から出てしまう事は無いと思いますのではびこる事も無いんではないかと思います。
雑草からも守られると思いますので・・・最初からこうしておけば良かったですね。

さて製作にかかりましょう、今日中にシリコンを流してしまいたいので急がなければなりません。
ボディは油粘土を使って持ち上げておきましたのでそのままシリコンを流す事が出来ますが、小物のパーツはまだ処理をしておりません。
パーツに湯口兼持ち手を取り付けてベースに接着しました。
これに型枠を取り付けてシリコンを流し型を作ります。
真空注型装置を使いますのでこの様な細い湯口でも注型出来るのです。

型枠はこの様な感じで作りました。
後で分解しないといけないのであまりにも強度が高いものでは分解に差し支えが出てしまいます(笑)

シリコンを硬化剤を混ぜて丁寧にかき回し混合致します。
そして真空注型装置を使って1次脱泡します。
この1次脱泡をしておきますと型に流し込んでから再び脱泡するのですが上に吹きこぼれる事が少なくなります。
まあシリコンで汚れてしまいますと掃除が大変ですからね。
何しろ見えないんですよ・・・・

型に流してこれから2次脱泡です・・・

脱泡が完了して直ぐには表面に泡が残っていますがしばらく置いておきますと表面の泡が消えてしまいます。


このまま硬化してくれると良いですね・・・硬化剤を入れ忘れていなければ・・・ですけどね。
1度だけそんなミスをした事が有ります。

型取り準備Ver.2

2015-10-18 19:29:44 | Osca Dromos Zagato
最初に更新したマツダキャロルの方にも書きましたが本日結構多忙でしてなかなか思った様に制作が進みませんね~。
まあそれでも忙しい位が丁度良いのかもしれませんね~。

さて早くボディのシリコン型を作りたいのですが・・・なかなか満足出来ないのです。
例えばシートの後側のトレイの部分ですが真鍮のエッチングを使って作った部分と元々のレジンの部分には少し隙間が出来ていましてここが何とも不自然に見えるのです。
なのでマスキングしてからパテを入れておきました。
せっかく凹凸の有る素材で作っていますのでこの凹凸は消したくないですからね~。


シートの座面の部分も納得いかない物の一つです。
何だか変なモールドが入っていましてお尻を載せる前から座面が凹んでいました。
なのでパテを当ててパリッとしたシートに仕上げたいと思います。

ボディはいよいよ最終のサフを入れました。
もうこれで後には引けなくなってしまいました(笑)

さていよいよシリコン型を作る準備に入りましたね。
この状態ではざっとしか粘土を詰めていないのです・・・雑な作業をしている様に見えるかもしれませんが・・・
ここからが大変なんですね。


おおまかに詰めてある粘土をボディの面より少し低い部分まで削ってから曲面になる様に整形するのです。
ざっとした量をこの様に削り取ってから面を直してゆきます。


こちらも完成したら周りをプラ板で囲います。
中央部分はシリコンの圧力で膨らんでしまう可能性が有ります(大きなプラ板が無かったので1.0mmのプラ板を使ったため)のでテープで補強を入れておきます。