Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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広島県N様の修理御依頼品なかなか終わりません(笑)

2019-03-26 21:41:04 | その他
本日の山陰は曇り時々晴れの天気でした。

定休日なので比較的自由に過ごすことができますが・・・やはり仕事が気になります。
自営業というのはなかなかフリーデ何も気にしないで過ごすことが難しい人種になってしまうようです。
という事でせめて楽に行こうと思いましてタマネギの肥料をやっています10列あるうちの4列の畝に肥料が終わりました。
まだ6列もあります(滝汗!)

実は少し前に変わったお電話をいただきました・・・
雑誌にミニカーのパーツが付いてきて毎週来る部品を組み立てて行くと1/8のミニカーが完成するという雑誌をご存知だと思います。
実はToyota2000GTのそのキットを買い取ってくれませんか?というご相談だったのです。
たまたま比較的最近買おうかと思ってヤフオクを物色していましたがなかなか決心がつかなかったのです。
最終的にはご検討いただいて考えが決まったらお持ち下さいという事になりました・・・
先週末にそのお客様がお越しになりまして買取に関するご相談をさせていただきまして翌週の月曜日に持ってきますという事になりました。
昨日そのお客様がいらっしゃいまして・・・
キットがきました!
まあ作るのは当分先になりそうなんですが・・・入手しました1/8Toyota2000GTです!!
全て未開封新品です。


さて、仕事を始めますよ
今日はガヤルドの完成からですね
ウインドウを仮止めしていたマスキングテープを全て取り外しまして外していたワイパーを取り付けますと修理完了ですね

次はガヤルドスパイダーですね
流石にこれは問題になる部分が少なくてFウインドウだけが浮いています
さっさと外しました・・・。

次は365GT4BBですね
この時期の365GT4BBは製造から時間が経過していますので問題が多くみられます
フロントウインドウとサイドウインドウに浮きが見られます
またそれとは別にお客様のご希望でシートや内装をブラックに塗り直して欲しいとのことです
とりあえず分解いたします
内装やシートを塗りなおすという事になりますとコクピットの分解が必要になりますので少し費用がかさんでしまいますね〜。

次は赤いテスタロッサですね
フロントウインドの浮きがあります
取り敢えずは外してみました・・・

次は365GT4BBです
この車両もやはりリアグリルが剥離しています。
ボディの収縮でリアグリルが曲がっています・・・う〜んなかなか大変そうですね。
この個体は特に収縮が大きくて両はしを削ったくらいではリアグリルが収まりませんでした。

リアグリルがこれだとFウインドウとサイドウインドウはもれなく修理が必要になりますね。

リアグリルは一部をカットして納めました・・・普通はそこまでしなくても収まるんですけどね。
保管場所や条件によって収縮が違うのかもしれませんね。

内装を塗り直して組み立てて最後にエキゾーストを接着します
接着剤が硬化するまでは裏返しておきます・・・
ちなみに365の場合はシャーシを止めているネジを外すためにはこのエキゾーストを一旦取り外さないとネジを回すことができません
同様のボディでも512の場合は外さなくてもネジを外すことができます。

コクピット内の塗装が終わり組み立てが終わりますと次はウインドウですね。
仮止めでマスキングテープで押さえています。
なんとか綺麗に治りますように・・・と祈りながらね。

赤い365GT4BBもウインドウを貼り直してマスキングテープで押さえています・・・
これくらい同じような車がありますとどれを直したのか・・・どれがまだなのか・・・迷いますね
実際に作業するのに本当に迷います(笑)

ガヤルドパイダーのフロントウインドウの修理が完了しました
MRコレクションの場合比較的修理が楽なような気がしますね・・・ありがたいことです(笑)

テスタロッサも修理を完了しました
まあウインドウだけなら比較的楽ですかね〜

この512BBはどこが良くないのかな??
と思っていましたら・・・

上側は外れていませんげしたが下側のワイパーの部分がぱっくりと・・・

しかもフロントウインドウを外したら中からステアリングホイールのリムがぽろっと落ちてきたりしました・・・
フロントウインカーのカバーも接着がよくないので・・・何やら接着に問題があったのかしら・・・??

ステアリングホイールを修理しようかと思いますとコクピットを分解する必要があるのです
接着位置がわかりにくいんですよね〜

ステアリングホイールのリムを所定のいちに接着しました
まあこんな感じならいいかな〜!


同じような車が色違いで何台かありますとどうもわかりにくいですね〜
明日もこのまま修理を続けましょう。
明日は終わるかな??

広島県N様の修理御依頼品を続行しています

2019-03-25 21:23:58 | その他
本日の山陰は曇りですね・・・気温は少し低めだけどまずまずかな〜。
今日は当店にとっては週末です(笑)
明日からお休みなので今日は頑張らないとね・・・
今日から家内が午前中だけ復帰してきました。
余り急いで復帰してもらってもまた具合が悪くなったら困るので・・・全部自分の判断に任せています。
取り敢えず今週はリハビリで午前中に出勤する様です。
まだ当分の間は厨房係が必要な様ですね〜(笑)

それでも本日午前中は家内が普通通りの仕込みや掃除をしてくれましたので手が空きました。
なので私は畑に出てタマネギの肥料をやり始めました。
本当は3月20日くらいの仕事なんですが遅れています・・・。
まだ半分くらいはやらなければなりませんから明日もこの作業の続きになりそうですね・・・気が付いたらタマネギがかなり大きくなっていました。

さて・・・今日も仕事を始めましょう。
本日の患者さんはルックスマートのガヤルドです一見綺麗なんですが・・・

エンジンフードの上側のガラスも中央部分が盛り上がっていますね。
写真の角度ではわかり難いのですが違った角度で表面の写り込みを観察しますと歪んでいるのがよくわかります。

フロントガラスは完全に浮き上がっていますね〜
しかも最近の車なのでガラスの縁にエッチングが有りません
最近の実車の中には走行時の風切り音を防止する為にウインドウにモールやシールを使わずにそのまま接着している物も多々有りますからこれからはこの様な処理が当たり前になって来るのでしょう。

サイドウインドウもドアミラーの辺りで浮いていますね。
しかも写真では確認出来ませんが変な癖がついていましてガラスの作り直しが必須の様ですね・・・

反対側のサイドウインドウもBピラーの部分の下側で浮いています・・・
ウ〜ン仕方が無いので窓4枚のコースですね・・・修理代が結構高価になってしまいますが仕方が無いですね。

フロントとエンジンフードのガラスを接着しています
ルックスマートは工場の管理が巧くいっているのか瞬間接着剤で四隅を止める様な事をしてないので助かりますね。

サイドウインドウを作っています
印刷部分は裏から塗装しています
面倒ですけどね・・・この印刷無しと言うのも雰囲気が変わってきますからね大切なんですよ。

サイドウインドウも接着しました。
この時点ではフロントウインドウを接着してから時間が立っていますからマスキングテープを剥がしても大丈夫と思うのですが
ちょっと心配なのでそのまま残してサイドウインドウを借り押さえしています。
テープが取れるのはいつでしょう・・・?

次の患者さんは・・・
365GT4BBのライトブルーメタリックです
左右のサイドウインドウとフロントウインドウの浮きがありましたので早速取り外しておきました。

そしてこれは黄色な512BBのシャーシの板ですが何やら筆でタッチアップしてありました
最初からなのかどうかはわかりません、ご依頼者の方が新品で入手されたのかどうかもわかりませんのでね。

せっかく分解しましたからタッチアップしておきました
と言っても筆塗りした部分をペーパー掛けしてならしておきましてエアブラシで塗り直しました。
せっかくなので直しておきましょう・・・まあお客様が台から外されることはないかもしれませんけどね。

塗り直したシャーシをボディに取り付けまして余計な傷をつけない様にベース板に取り付けました。
そしてフロントガラスを取り付けてマスキングテープで仮止めですね

次はライトブルーメタリックの365GT4BBのリアグリルですがボディの収縮により曲がって外れてしまっていました。
収縮はわずかなのでカットまでの必要はなかったと思います
よって両端を少しサンディングしてボディに収めることにいたしました
こんな感じですかね・・・
もちろん削った部分はタッチアップしておきます取り付けてしまえば全く見えませんけどね・・・次の修理するときに手抜きだな〜などと思われたくないので(笑)

右ドアのオープナーのレバーが脱落していましたので真鍮板を切って作っておきました。
最初からなのか途中で落ちてしまったのかは定かではないですが・・・とりあえずは無しというのはダメなんでね(笑)
この後塗装して接着しますが今日の作業はここで時間となりました・・・


明日も今続きをまだまだ進めなければなりませんね〜。
明日も頑張ります!!

広島県T様御依頼分完成です、続いて広島県N様分開始です

2019-03-24 22:01:32 | その他
本日の山陰は一時的に雨が降ったり致しましたが午後からは概ね天気が良かったですね。
気温はそう高くないので寒いのは寒いですが・・・
話しは違いますが今年の冬は雪が降らなかったので暖かかったと言われます、私もそう思っていました。
実は違うんじゃないかと・・・タマネギの大きさがそんなに大きくないのです・・・。
むしろ去年より少し遅い感じがします。
サクランボの花も3月13日開花と通常の3月10日よりも3日遅いのです
寒さは例年並みであって決して暖かくはなかったのではないかと考えるのです。
たまたま雪が降らなかったという事なのかもしれませんね〜。

明後日からまた定休日なんですがこのお休みにタマネギに最後の肥料をやろうかと思っています。
例年なら3月20日なんですが・・・今年は家内の入院で作業が遅れております(滝汗)
タマネギの場合収穫の3ヶ月前から肥料はやってはいけ無いのです・・・収穫後に腐りやすくなるらしく長期間の保管に耐えられなくなってしまう様です。
そうそう本日は広島県のI様が先日完成した修理品の引き取りにお越し頂きました。
修理が完了したミニカーをご覧になって満足して頂きました、私としても嬉しいですね。
またメイクアップ限定のミニピックアップトラックを色違いで2台ご注文頂きました。
1台は仕様を決めていらっしゃいましたがもう一台はまだ時間が有りますので検討されるとの事です。
2台のご注文って・・・業者様ではございませんよ(笑)

さて本日の仕事です
今日のノルマです・・・広島県のN様のご依頼品ですね・・・まだほんの一部です。
このはこの中だけで6個有りますね・・・

その他にも・・・段ボールが2つ・・・新潟県のI様分ですね
実はこれ以外に段ボールが2つ有ります。
ウ〜ンなかなか終わりません。

さて修理を開始致しましょう
メイクアップの288GTOですがサイドウインドウは歪みが酷い部分が有りまして左側のウインドウはガラスを作り直しする必要が有りますね。
サイドウインドウは中央部分が外れた状態で長く放置されますと透明なガラス部品が曲がって元に戻らなくなってしまうのです
こんな場合はエッチングを外してもウインドウは元に戻りません
早い段階なら元に戻るのですけどね・・・もう生産からかなり時間が経過していますから仕方がりませんね〜。

サイドウインドウを左右外しました
この後フロントウインドウも外しています
なぜなら全体的に接着が緩んでいまして外して再接着した方が良いと判断しました。

結局サイドウインドウは左右とも作り直す事にしました
片側だけ新品にしますと古いウインドウを使った方の歪みが目立ってしまったのです・・・
一旦はそのまま貼ってみましたが・・・やはり無理でした。
後の部分の黒い印刷部分が無くなっているので作り直した事がおわかり頂けますかね?

後の部分ですが裏から塗装して元通りになりましたね。

早速取付けます
テーピングはいつもの儀式ですね〜!(笑)

これにて広島県のK様のご依頼の修理が完了しました
ご連絡をしてみましたらまた引き取りに伺いますという事でしたのでしばらくお店のショーケースの上でお休み頂きましょう。

ここからは同じ広島県ですがN様の修理ご依頼品ですね
最初はメーカー不明のマセラティカムシンですね。
懐かしいです!!
昔スーパーカーブームの時にファンタやコカコーラの蓋の裏にスーパーカーの絵がプリントされていまして・・・
マセラティカムシンばっかり出て来て残念だった記憶が有りますね。
今見ますとフロントエンジンのスーパーカーとしてはなかなか洗練されていますね。
右のサイドウインドウに浮きが見られますね〜
クリーンなボディラインなので浮きがよく目立ちます・・・何て言ったら可哀想かな〜。

一度ウインドウを外してクリーニングしてから再接着します
予定外だったのは上側のレインレールのエッチングはウインドウの部品と別々だった事、外す時に何かが脱落した様に見えて少々焦りました。

もう一台のマセラティカムシンですね
同じメーカーの完成品の色違いかな・・・?
こちらはレインレールの部分だけが浮いています。
何故か同じ部分なんです・・・
ここの歪みが集中するのかもしれませんね。

こちらはレインレールだけを外して再接着します
繊細なエッチングなので扱いが難しいですね〜
うっかりしますと曲げてしまいますからね〜。

一旦外してこちらも再接着しました
このマセラティのモデルは何の接着剤を使っているのか分からないですね
ゴム系なのかそうでないのかもわかりません、結構硬いのですが瞬間接着剤ではないですね。
ゴム系ならよっぽど時間が経過しているのかカチカチで何の粘りもない状態ですね。

次はHPIレーシングの日産GTRです
ご存知でしょうけど今はイグニッションモデルになっていますからもう製造から結構経過していますね。
フロントのウインドウですがガタガタになっています。
写り込みで ご理解いただけますよね〜!?

リアも両サイドもガタガタですね〜
でもこうの様になるのには実は理由があるのです・・・あとでお話ししましょう。

実はこのモデルを拝見した時にお客様に電話を入れさせていただきました
ウインドウの修理ですが当店はウインドウ1枚につき3000円ほどいただく計算をしています。
モールだけの場合はもっと安くなりますしガラスの部品を作らなければならない場合も同様の金額なんですね。
しかしながら1台で4枚のウインドウを修理しますと12000円になってしまいます、このモデルの金額は1万円から1.5万円くらいではないかと思いましてご確認をいただきたかったのです。
お客さまに買われた金額と同じくらいの金額になりますが・・・と申し上げましたが今手に入るかどうかわからないので修理を続行して欲しいということでしたのでウインドウを外しました。
その時気がついたのは・・・ウインドウの四隅に瞬間接着剤が使われていたということなんですね。
ゴム系の接着剤はボディが収縮しますと外れてしまうのですが四隅の瞬間接着剤が外れないので窓ガラスが変形してしまいます、そのまま一定期間が過ぎてしまいますとボディから取り外しても変形が元に戻らなくなってしまうのです。
おそらく仮止めが面倒なのでゴム系接着剤で接着し仮止めがわりに瞬間接着剤で四隅を止めたのでしょうけどね・・・簡単だからね〜
それが問題なんですね・・・
まあ私の様にマスキングテープで抑える様な余計な時間は無いのかもしれませんがね〜
裏に印刷されたガラスはそう簡単に作れませんからガラスの変形は致命的なんですね。

今回の場合は外したら1箇所だけ変形が戻らない部分がありましたがそれ以外は変形が元に戻ってくれましたのでそのまま使うことができます。
裏の印刷が剥げたところをタッチアップしておきます

4つの窓を貼ってみました・・・ほぼ元どおりになりましたね。
当分は仮止めのまま接着剤の硬化を待ちましょう


今日のノルマを終えることが出来ませんでした・・・明日も修理が続きます

広島県T様御依頼分の続きです

2019-03-23 20:18:39 | その他
本日の山陰は午前中からお昼過ぎまで雨が降っていました。
午後からは回復して夕方には晴れ間が出ていました、気温は低めで外に出ますと結構寒かったですね。

今日は家内の妹が手伝いに来ますし次男も居ますのでお客様への準備は万端ですね。
しかし予約は有りましたがお客様が順番に来られましたので私の手伝いは要りませんでした、余り準備が良いとこんな事です。
娘の車を借りて来ていましたのでついでにタイヤを冬用から夏用に交換致しました。
ついでにオイル交換やウォッシャー液の補充とかしておきましてこちらも準備万端ですね(笑)
さすがにお彼岸の中日を過ぎましたから・・・もう雪は降らないでしょう。

昨日、修理が必要な部分を分解したBBR製のフェラーリ275GTBですが今日は組立てに入りましょう。
まずは簡単そうなフロントのライトリングの部分からですね
剥がれてから時間が経っていたのか少し変形していましたのでまずは大まかに変形を直します。
薄いステンレス製のエッチング板なので変形がなかなか治りません・・・真鍮にメッキを掛けた物ですともう少し楽なんですけどね(笑)
まあ仕事に近道は有りません・・・。

次はライトのリングをライトカバーの形状になるべく合う様に曲げてゆきます
この曲げ方ですが中国製のモデルの場合かなり強めに曲げておいて押さえ込む様な形で接着する場合が多いのですがこの方法だと両端は良いのですが中央の部分は剥がれようとする力がかかり続けると思いますので私はライトカバーと同様の形状に曲げてやるのがよと思っています。
まあこれは私感ですから色々な考え方が有って良いと思いますが僕の目指したのは耐久性という事ですね。
元々平面のエッチング板を立体のライトカバーの形状に合わせるのはなかなか難しいです(笑)

それでも何とか形状を合わせてゴム系の接着剤で接着しました
硬化するまでマスキングテープで仮止めですね

お次はリアウインドウです。
モールがない状態でボディに合わせてみますとやはりボディが少し収縮しているみたいでして巧く凹みに収まりません。
僅かにサイドをカットして小さくしてやりましょう・・・ちなみに上下寸法は大丈夫そうですね。
上下寸法は収縮が小さいのか最初からウインドウの上下寸法が小さかったのかは不明です。
ちなみに黒い部分は裏側からの印刷でして接着剤を見せない様にしている様です。
この後裏から少し塗っておきましょう。

まずはモール無しの状態でボディに接着しました。
大きさが問題無いのはわかりますが・・・最近こんなに大きなウインドウを接着した事がなかったですから・・・緊張しますね。
緊張と言いますと・・・制作に比べて修理は大変緊張しますね〜
その為に家に帰りますと爆睡ですね。

次はモールだけを接着します
押さえはやはりマスキングテープの細切りです。
ウインドウ自体やボディを汚さない様に十分に気を付けましょう。

やっと修理完了ですね
仮留めして有ったマスキングテープを全て剥がしました・・・!
ボディの汚れなどをクリーニングして完了ですね。

さて何をしているでしょう??
先ほどの275GTBですよ(笑)

実はこのミニカーは未開封新品だったのです
どうやらお客様はカバーを開けずに大切に楽しんでおられたみたいなのです・・・カバーと台座の脱落を防ぐ為に丸い透明なシールで封印されているんです。
その封印がそのままでした。
今回は修理にあたってその封印を切らなければならないのですが・・・この封印を不用意に剥がしますと台座側がレザーの場合(今回の様にね)レザーが剥げてしまうケースが多いのです。
いくつか方法が有って暖めて粘着を弱くして剥がせば良いという方も有りますがそれでも絶対は有りません。
今回はカバーとケースの部分をナイフでカットして開封しました。
カバーの部分はエナメルシンナーで掃除をして粘着を完全に落としましたが最終的にこのシールを再現しておく事に致しました。
透明なシートを使いまして台座側はオリジナルのシールを剥がさず大きさを替えずに位置を合わせればまるで元々有ったままの姿に戻す事が出来ます。
パンチコンパスでカットしますが中央の穴が残らない様に針が刺さる部分はプラ板を貼っておきます、細かな事ですがお客様の気持ちを考えるとここまでやっておいた方が良いのではないかな・・・!?
修理というのは元の状態にしてお返しする事ですからねまたお客様の気持ちを思いやって修理させて頂く物だと思うのです。

ちなみにシール用のテープを貼ったらこんな感じになります。
元のテープと同じ大きさで同じ位置に貼っていますから見た感じは全くわからないと思います。
但し・・・中古品を新品と偽ったりとか・・・悪用しないで下さいね(笑)私のブログをご覧になられる方にはいらっしゃらないと信じております。

次は既に修理の終わったミウラですが・・・
アクリル製の台座に傷が多いのです。
お客様のお話ではこちらミニカーはまだご結婚される前に奥様からのプレゼントだったと伺っています。
まあ傷が付いたままではちょっと可愛そう(そんなメモリアルなミニカーがね)なので台座からミニカーを外して研磨する事に致しました。

外してみて気が付きましたがミニカーの前側を止める穴の周りにこんな傷が有りました・・・
穴の加工をする時に付いたものである事はわかりますが・・・
まあこれも折角なので修理しておきましょう

熱がかかったのか穴の周りがブツブツしていますので800番のペーパーで研磨する所からですね。

800番→1200番→2000番→3000番→8000番と均してゆきます・・・
そしてアクリル用のコンパウンドで磨きますと・・・何も無かった様に綺麗になりました

台座の研磨はご依頼に入っていませんので当方の勝手な加工です・・・こちらは修理費用はかかりません。

良いミニカーには心温まる良いお話がついてくる・・・そんな仕事にしたいですね。

明日も引き続き修理です・・・
まだ後80サイズ段ボールに5個修理品が有ります・・・うひょ〜!!
緊張の日々は続きそうですね。

兵庫県N様ご依頼分仕上げと広島県T様御依頼分修理開始です

2019-03-22 20:58:31 | その他
本日の山陰は寒いですよ
まあ昨日が異常だったですからね。
南風が強くて酷い荒れ方でした、昨日の最高気温は23度だったらしいです。
今日は風も無く穏やかなんですが・・・空は曇りです。
遠くの山は霞んでいます・・・どうやら中国からのPM2.5みたいですね〜。
遠くの山々が少し青っぽく見えます・・・こんな時は大体PM2.5ですね。
今日は大阪から次男が有給休暇を取って草取りの為に帰って来てくれました、Cafeの建物の周りを優先して草取りをお願い致しました。

私の方はと言いますと木製のベースとクリアーカバーだけのご注文を頂きました。
早速お送りしようかと準備をしておりましたが外箱に文字がない物がどうしても見つからず・・・
かなりの数を作った筈なのに・・・どこに行ってしまったんでしょう??
仕方が無いので文字入りの箱の上の文字がは入っている部分を剥ぎ取りまして貼り直しました。
ご自分が作られた作品を収められる物なので僕の名前がは入っている物ではお客様に対して失礼だろうと考えてやり替えておきました。
本来ならもう何個か作るのが本来なんですが・・・この箱を作ってくれた親戚の箱作の名人はもうこの世の方ではなくなっていらっしゃいますので頼めないのです。
前なら1個でも2個でも無理を聞いて頂いたんですけどね・・・


さてさて私は今日も本業を進めます
N様のミウラ修理完了ですね
ミウラはまだ比較的新しいせいかボディの収縮も少なくてウインドウ周りは何もカットしなくても元の部分に収まりました。
これでどこかをカットしないと付かない様な事では・・・大変難しい修理になりそうです。
ほっと胸を撫で下ろしました(笑)

続いて512BBiターボです
こちらも仮留めして有ったウインドウ関係のマスキングテープを外します。
ウインドウはきちんともとの位置に接着されましたね〜。
これなら当分の間楽しんで頂けるのではないかと思いますね。


つづいてディノ246GTです
ディノのフロントウインドウを外しましたらモールとアニメセル!?がバラバラになってしまいました。
接着がかなり弱っていたみたいでしてウインドウを全部一体で外そうかと思っていましたが・・・思惑通りに行かなかったです。
仕方が無いので詰め稲武分だけになったウインドウをほんの僅かにカットして先にボディに接着しておきました。
その後にモールの部分を掃除して古い接着剤を取り除いてから新しく接着剤を塗りましてモールを接着しました。

8割方接着剤が硬化しましたので今度は下側のモールを押さえているマスキングテープを剥がしましてね・・・
ワイパーを取付けておきました。
と言っても元の位置に接着しただけですから決して難しい物では有りません。

接着剤が硬化したのを確認してマスキングテープを剥がせば修理の完了ですね。
リアウインドウのモールもこんな感じでカットした場所も見えませんね。
まあ良く見れば見えるのですが・・・なるべく目立たない部分に・・・と言う事でこんな感じで修理を致しました。
少し小さいエッチングを作ればもっと完璧にはなりますが・・・またいつか収縮で外れてしまったりしますし部品を作る為の費用はかなりの物になってしまいますからね。

そしていつものお決まりのクリーニングです
透明なカバーでですがやっぱり結構汚れております。
折角修理に出したのですから綺麗にしておきましょう。

中のポリ袋も新しい物にしてお返し致します。
中に同封されているチラシや注意書きももちろんそのままに入れておきましょう。


次の患者さんは・・・
広島県のT様のご依頼品ですね
写真では大きさがわからないかもしれませんが1/18のフェラーリ275GTBですね
個人的には私この車が大好きなんですね〜
250GTOよりもこちらが良いと思っています。
もしも古いフェラーリの中で何か1台を買えるなら僕はこれを選びます。

メーカーはBBRでレジン製ですね。
どこに問題が有るのかと言いますとリアウインドウが浮いています。
この写真を良く見ればわかりますがガラスの部品自体も浮いていますしモールもまたガラスとは別に浮いている事がわかりますね。

もう一ヶ所は右のヘッドライトのリングが外れています
この部分はモールだけが外れている様でして透明なカバーは浮いてない感じですね。

まずリアウインドウから作業を始めましょう
外周の部分に付いている金属製のモールを外しました。
そうしましたらやっぱりガラスも僅かだけど浮いています・・・(下の写真はモールを既に取り外した後です)

外れた部分だけ接着する方法も有りますが・・・
ボディが収縮してその歪みがこの外れた部分に集中していますのでこのまま接着してもガラスが歪んだりします。
やっぱりセオリー通り一旦外します。

ウインドの接着面を掃除しました
四隅には点付けでしたが瞬間接着剤が使われていましたね〜
四隅が浮きやすいという事なんでしょうかね・・・??
2枚上の写真をご覧になるとわかりますが角の部分は接着剤が剥がれていないのです・・・その間のゴム系接着剤の部分は剥がれて浮いている感じですね・・・。

この275GTBですが実は新品の様で台座とカバーの間にもシール様の丸いテープが貼られたままになっています。
ボディは大変綺麗な状態なのでなるべく触らない様に修理をしています。
一度汚れてしまうと綺麗にするのはなかなか大変なんですよ(笑)

明日もこの続きを行ないます。