踊る小児科医のblog

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「歩行喫煙禁止条例」ではない!

2006年04月14日 | 禁煙・防煙
この新聞社の、何か悪意があるのかと勘ぐりたくなるレベルの低さには腹を立てる気も失せていますが、これから始めようという運動に最初から誤解と世論のミスリーディングを招きかねない表現は見逃せないので、大きな違いを指摘しておかなくてはいけません。

今回私を含めた2名から「路上喫煙禁止条例」の提案があり、私の提案はそれを含む6+1項目からなる「タバコの害のない健康都市はちのへ」の提案であって、単に「路上喫煙禁止条例」の制定を求めたわけでなく、総合的なタバコ規制と葉タバコ農家救済の必要性を強く訴えたものです。

ここで使われている「歩行禁煙条例」などという言葉は、資料にも意見にも一切出てきていないのに、勝手にこの新聞社がつくってあてはめたものです。

「歩行喫煙(=歩きタバコ)禁止」となると、エリアを区切った禁煙地域ではなく、単に歩きながらの喫煙だけを禁じるだけに受け止められかねません。この名称が一人歩きしてしまい、禁煙エリアにもかかわらず立ち止まって「歩いてないから吸っても構わないんだろ」などとほざく喫煙者が出てしまっている自治体も実際にあるようです。

また、禁煙エリアを区切った「路上喫煙禁止条例」にも関わらず自治体がその中に喫煙所を設けてしまったために、条例の趣旨が骨抜きになってしまっているところもあるようです。

私たちの目指している条例は、千代田区と同じように、喫煙所のない禁煙エリアを定めた「路上喫煙禁止条例」であり、しかも違反者に対する抑止力(具体的に言えば過料の徴収)を伴っていなくては意味がありません。

ついでに言えば、千代田区で強調された「ポイ捨て」についても、これからはそちらをメインに考えていく時代ではなくなっています。和光市など4市の「路上喫煙の防止に関する条例」は名称からしてその点は大丈夫なのですが、喫煙所設置については4市に温度差がみられるのかもしれません。スタートまでの対応を参考にしながら注視したいと思います。

繰り返しますが、これは「歩行喫煙禁止条例」ではなく「路上喫煙禁止条例」です。
この大きな違いをお間違えのなきよう、ご理解の程よろしくお願いします。

八戸市総合計画公開討論会 市民から具体案(2006/04/14)
 第五次八戸市総合計画に市民の意見を広く反映させるため、同計画審議会(会長・蛇口浩敬八戸大学長)は十三日、公開討論会を八戸商工会館で開いた。同審議会が策定中の同計画に盛り込むべき施策について、市民が考えを披露。地域一体で子供をはぐくむ環境づくりに向けた学童保育と子ども会活動の連動、二〇〇九年の市制施行八十年に合わせた記念イベント実施など、さまざまなアイデアが出された。
 同計画は、〇七~一六年度の市政運営指針を掲げた基本構想と具体的施策から成る推進計画(前・後期各五カ年)で構成。
 基本構想には「海と大地が響きあう北の中核都市(八戸)」との将来都市像を掲げ、前期推進計画で企業誘致推進、中心市街地再生など十四項目の戦略プロジェクトを打ち出している。
 約九十人の市民が参加。審議会委員との意見交換では、市中心部の街並み整備、種差海岸一帯の環境美化のほか、歩行禁煙条例制定、不登校や引きこもりの子供の社会参加を促すサポート体制整備などの事業化が挙がった。
 一方、「市民と連携、協力する理念を持たなければ計画は成功しない」と庁内の意識改革を求める声も上がった。
 同審議会は五月の会議で基本構想最終案を取りまとめ、小林眞市長に答申する。市は六月の市議会定例会に上程する予定。