踊る小児科医のblog

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味方を背中から撃った兵が表彰~産婦人科医逮捕時件

2006年04月25日 | こども・小児科
福島県の産婦人科医逮捕事件の続報ですが、署名もしたし、各界からの動きなどもあるにはあるのですが、将来については悲観的にならざるを得ません。一連のネット上の情報などの中で、今回目に付いたブログを2つ、その後もチェックしています。前者が産婦人科医には絶対にならないという眼科志望の研修医(というか将来は医者をやめて投資家になるらしい)、後者は若手の産婦人科医のものですが、この方たちの意見に全面的に共感することはできなくても、有効に反論することは難しいでしょう。今の日本の医師の中で、自分の子どもを将来産婦人科医や小児科医にさせたいと考えている方がどれくらいるのでしょうか。

雪月花の水色時代
 2006-04-23 09:04:51 大阪でコンタクトクリニックの院長が自殺
 2006-04-18 01:39:52 産婦人科医師逮捕事件 冨岡署を表彰
 2006-04-05 17:43:27 早く子供を産んだほうがいいよ
 2006-03-18 15:28:30 こんな国で産婦人科医になれますか?
産婦人科残酷物語 II

「インパールやガダルカナルの日本兵も、味方から背中を撃たれて、その撃った兵士が表彰されるようなことはなかった」というコメント。。(確かにその通りだ…)

産婦人科医療が崩壊するということは、それと前後する小児科医療の崩壊だけでなく、この国そのものが滅んでいく大きなターニングポイントになったのではないかと危惧しています。杞憂に終わればいいのですが。

昨日開催された地元医師会の委員会でも、この事件や外科医レスピレーター外し事件などが話題になり、医師法の解釈や今後の働きかけの方向性などを含めて、日医の担当理事など然るべき方を呼んでお話を伺いたいとの意見が出ました。八戸市健康まつりでは、産婦人科医療のことについて取り上げられる方向のようです(いずれも確定的なことはまだお伝えできませんが)。