たけのこが出回る時季になりました。今年も長岡京のたけのこ農家
をたずねました。聞けば今年はたけのこの生育が悪く、生える数が
少ないうえ形が小さくて不ぞろい・・・原因は昨夏の猛暑に続き、
年初からの少雨と寒さなどの天候不順のせい・・・とのことでした。
それでもわけてもらったのは1本500gほどの見事なたけのこでした。
直行して持ち帰りすぐにぬかなしの水だけで茹でます。ためしに
茹で汁を舐めたらほんのり甘くうま味があり、エグ味はありません。
生育が悪いのに、味はこれまでになくおいしいとおもいました。
たけのこのうま味の成分はチロシン・コリン・アスパラギン酸など、
茹でたたけのこにできる白い粒は、チロシンが結晶化したものです。
栄養分はたんぱく質・カリウム・食物繊維が比較的多いとされ、
うま味も栄養も、根元より先端の部分に多く含まれています。
筍の字の由来は、竹が芽生えてから「旬・・10日」の間が
「たけのこ」でそれを過ぎると竹になるから・・と言います。
おいしいたけのこがとれるのは、5月上旬が限度と聞きました。
前回お伝えした救援隊一行は、予定通り23日夜、3日間の救援
活動を終え無事帰ってきました。夜は避難所に泊めてもらいます。
寒さといびきで眠れなかったと言い、やつれていましたが目は輝い
ていました。次回、現地のようすお伝えしたいとおもいます。
4月15日、掘りたてのたけのこを求めてきました。写真のたけのこはいま掘ってきたところです。
俗に「白子」と呼ぶ先端が地表に出る前のものを掘りだしたもので、全体が黄色っぽい色です。
「たけのこは、時間が経つにつれ黒っぽくなります。黒いたけのこはできるだけさけてほしい。
たけのこは新しさが大事、これくらい鮮度が大事というものはそう多くはない・・」吉兆味ばなしより。
材料
たけのこ 中 1/2本 250g ・・茹でて皮を剥いた正味
木の芽 適宜
調味料
日本酒 1/3カップ 60cc
みりん 大さじ 2 20cc
淡口醤油 大さじ 2 20cc
水 1カップ 180cc
削りかつお 20g ・・茶袋に入れる
作り方
たけのこを茹でる
たけのこ全体をたわしでよく洗い土をおとす。
根元のほうの皮2~3枚とりのぞく。
穂先をななめに4~5cm切りおとし
黄色の芯から根元のかわの部分に
一本包丁を入れて水から煮る。
沸騰したら中火で1時間、弱火なら2時間かけて茹でる。
詳しくは、「たけのこを茹でる」をご覧ください。
たけのこを切る
茹でたたけのこを、食べよい大きさに切り分ける。
正味250gを7~8切れくらいにする。
大きさは2~3口で食べられるくらいが、食感がよいし
器に盛ったとき見栄えがします。
また、あまり薄く切ってはおいしくありません。
たけのこを煮る
削りかつお以外の調味料を全部とたけのこを鍋に入れ、
中火にかけ、フツフツしだしたら削りかつおを加える。
火は中火より弱目、おとしぶたをして20~30分、
途中で味見して、足りないものを加える。
煮汁が半分になったら火を止めて器に盛る。
煮汁を大さじ2~3杯入れて木の芽をのせる。