池波正太郎さんの名著「鬼平犯科帳」には、料理とお酒の話が
随所に出てきて、実においしそうに書いてあります。
料理の作り方まで書いてあるので、レシピ作りの参考になります。
鬼平全巻を友人の「T]さんから借りて、家人ともども通読しました。
おかげで二人とも「鬼平」のファンになりました。
11巻の中の「穴」という短編につぎのようなくだりがあります。
・・・「はい。なにしろ、お頭・・・」「叱っ。声が高い」「鮒が安い」・・・
これだけ読んだのでは意味がわかりませんが、「声」に「こい」と
ルビが振ってあって・・・声を「こい=鯉」と読み「鯉が高い・・鮒が
安い」と言い返す会話の洒落がわかります。「エ」が「イ」に訛る
江戸訛りがわからないとこの会話の妙が伝わりませんね。
レシピは鯉の煮付けを買って「甘露煮」にしました。京都では毎年
12月になると嵯峨・広沢の池の水を抜いて「鯉上げ」が始まります。
この鯉を買い求めて鯉料理を作りたいと毎年のように思いますが、
なかなか実現しません。
レシピの「鮒の甘露煮」も、おなじやり方で作りました。お値段は
鯉は1切れ1000円(21/12)、鮒は1尾1400円(22/3)、この場合
「鮒が高い」ですが、800gの大物、食べ切るのに3日かかりました。
ほんとうは、生の切り身を買ってきて、時間をかけて作りたいのですが、鯉の切り身は入手が難しく、
京都に行ったとき、錦通りの川魚店で鯉の煮付けを買ってきて、甘味を勝たせた甘露煮を作ります。
材料
鯉の煮付け 1切れ 300g
酒 200cc
水 100cc
みりん 50cc
さとう 大さじ 3 30g
たまり醤油 大さじ 1 20cc
山椒の実 小さじ 1 6g
作り方
下煮をする
水100ccと酒100ccをあわせ、煮付けの鯉を入れて火にかける。
はじめは中火、沸き立ったら弱火にして、じっくり煮込む。
煮汁が少なくなっら、本煮する。
本煮をする
酒とみりんを鍋に入れ、弱火でアルコール分をとばす。
山椒の実とさとうをいれ一煮立ちさせて、たまりしょうゆを加える。
煮汁が沸き立ったら、鯉を入れて中火より強めの火加減で
ワアーっと煮立たせて火を弱め、煮汁をからめながら煮詰める。
煮汁が、鍋底にへばりつくくらいまで少なくなったら出来あがり。
淡水魚は煮なおしがきくので、扱いやすいです。
うなぎの蒲焼を佃煮にするのなんかもそうです。
鮎など素焼きして干したのを、実山椒を加え薄味でくつくつ
煮込んだ甘露煮など、ほんとうにおいしい・・・とおもいます。
海の魚を煮なおすと、魚臭が強く出て家中が魚臭くなりますが、
淡水魚は、海の魚ほど臭いがきつくなく応用しやすいと思います。
随所に出てきて、実においしそうに書いてあります。
料理の作り方まで書いてあるので、レシピ作りの参考になります。
鬼平全巻を友人の「T]さんから借りて、家人ともども通読しました。
おかげで二人とも「鬼平」のファンになりました。
11巻の中の「穴」という短編につぎのようなくだりがあります。
・・・「はい。なにしろ、お頭・・・」「叱っ。声が高い」「鮒が安い」・・・
これだけ読んだのでは意味がわかりませんが、「声」に「こい」と
ルビが振ってあって・・・声を「こい=鯉」と読み「鯉が高い・・鮒が
安い」と言い返す会話の洒落がわかります。「エ」が「イ」に訛る
江戸訛りがわからないとこの会話の妙が伝わりませんね。
レシピは鯉の煮付けを買って「甘露煮」にしました。京都では毎年
12月になると嵯峨・広沢の池の水を抜いて「鯉上げ」が始まります。
この鯉を買い求めて鯉料理を作りたいと毎年のように思いますが、
なかなか実現しません。
レシピの「鮒の甘露煮」も、おなじやり方で作りました。お値段は
鯉は1切れ1000円(21/12)、鮒は1尾1400円(22/3)、この場合
「鮒が高い」ですが、800gの大物、食べ切るのに3日かかりました。
ほんとうは、生の切り身を買ってきて、時間をかけて作りたいのですが、鯉の切り身は入手が難しく、
京都に行ったとき、錦通りの川魚店で鯉の煮付けを買ってきて、甘味を勝たせた甘露煮を作ります。
材料
鯉の煮付け 1切れ 300g
酒 200cc
水 100cc
みりん 50cc
さとう 大さじ 3 30g
たまり醤油 大さじ 1 20cc
山椒の実 小さじ 1 6g
作り方
下煮をする
水100ccと酒100ccをあわせ、煮付けの鯉を入れて火にかける。
はじめは中火、沸き立ったら弱火にして、じっくり煮込む。
煮汁が少なくなっら、本煮する。
本煮をする
酒とみりんを鍋に入れ、弱火でアルコール分をとばす。
山椒の実とさとうをいれ一煮立ちさせて、たまりしょうゆを加える。
煮汁が沸き立ったら、鯉を入れて中火より強めの火加減で
ワアーっと煮立たせて火を弱め、煮汁をからめながら煮詰める。
煮汁が、鍋底にへばりつくくらいまで少なくなったら出来あがり。
淡水魚は煮なおしがきくので、扱いやすいです。
うなぎの蒲焼を佃煮にするのなんかもそうです。
鮎など素焼きして干したのを、実山椒を加え薄味でくつくつ
煮込んだ甘露煮など、ほんとうにおいしい・・・とおもいます。
海の魚を煮なおすと、魚臭が強く出て家中が魚臭くなりますが、
淡水魚は、海の魚ほど臭いがきつくなく応用しやすいと思います。