男の料理指南

知人がくれたレシピを紹介します。
アレンジも含めた男の料理です。
じーじが娘と孫に残したいレシピ

1473 おから煮

2024年11月30日 | 豆類・とうふ類
食物繊維のはなしを続けます。前回、食物繊維には水に溶ける水溶性と、水に溶けない不溶性
のものがあり、体に良いのは水溶性と不溶性の割合が1:2がベストであるとお伝えしました。
1日に必要な食物繊維の量は、成人男性が21g、同女性が18gなので、水溶性と不溶性の割合は
男性は7gと14g、女性は6gと12gになります。
 
では、成人男性が必要な21gの食物繊維を、身近な食材でイメージすると、焼き芋二つ(600g)
を想定してください。焼き芋100gに食物繊維を3.5gを含むので、600gで21gの計算になります。
 
一日の食事で、朝は食パン2枚120g、昼と夜は白米のご飯150gずつ300g食べると3.5g。これに
納豆1パック40gと、ごぼうのキンピラ40gを加えると(食物繊維が)5g増えて8.5gになります。
この主食の食パンを全粒粉の食パンに変え、白米のご飯を押し麦2割の麦飯にすると4.1g増えて
主食だけで7.6gになり、一日の必要量の1/3をカバーできます。食物繊維の摂取量を充足するの
は、主食に何をどれだけ食べるかがポイントで、あとは、主菜と副菜で補います。
 
そのむかし、今から75年前(昭和24年頃)の日本人は20g以上の食物繊維を摂っていたといいま
す。そのころは先の大戦が終わって間もない、ろくな食べ物がないころでした。以来、食べ物が
豊富になるにつれ、芋類・豆類・穀類などを食べる量が減って、食物繊維の量も減少しました。
毎日の食事で食物繊維がたりているか? と言うのは「一日に一回、規則的に排便がある」こと
が一つの目安で、その状態なら排便量は一日に約150g(見た目で玉子三っつほど)といいます。
たかが「ウンコ」と言うなかれ! 私たちのからだにとって、とても大事なことなのであります。
 
レシピは「おから煮」と「切干し大根と昆布の煮物」で、食物繊維が多い食材をつかいました。
夫々の食物繊維の内訳は「おから煮」120gでは水溶性0.4g・不溶性3.8g。「切干し大根と昆布
の煮物50gでは、水溶性が0.4gと不溶性1.7gで、不溶性が多い結果になりました。
水溶性と不溶性のバランス良い摂りかたについては次回以降でお伝えします。
 
 
具たくさんのおから煮です。主材の「おから」は値段が安い食材で、具材の中で  
値段が張るのは「皮むきの小エビ」くらいなもので、家計にやさしいお惣菜です。  
栄養成分の特長・・①バランスがとれている、②食物繊維が豊富・・の2点です。  
               
材料              
おから 1/2パック 125g          
乾し椎茸 2枚 10g ・・水に戻して細切り      
ごぼう 10cm 30g ・・細めのささがきに切って水に浸し、ザルに揚げる
人参 5cm 50g ・・3cm長さの細切り      
こんにゃく 1/4パック 30g ・・同 上        
油揚げ 1/2枚 15g ・・同 上        
小エビ・皮むき 1パック 60g ・・大きいのは二つか三つに切る    
青ネギ 2本 20g ・・小口より刻む      
調味料              
サラダオイル 大さじ1 10cc          
日本酒 大さじ2 20cc          
みりん 大さじ2 20cc          
淡口醤油 大さじ1 10cc          
昆布出汁 1.5カップ 270cc          
砂糖 大さじ1.5 15g          
だしの素 1パック 8g          
作り方              
鍋底が広い大きな鍋にオイルを入れて強火にかける。      
1.鍋にオイルを入れて熱し、ごぼう、人参、椎茸を入れて炒める。    
2.しんなりしてきたら、えびとこんにゃくを加えて炒める。      
3.全体にオイルが回ってなじんだら、油揚とおからを加えザックリと炒める。  
4.続いて、日本酒・みりん、砂糖、淡口、だしの素と昆布出汁を加えて煮る。  
5.ここからしばらく鍋底からかき混ぜながら強火で煮込む。      
6.具材とおからが馴染んで、フツフツと煮えだしたら中火にして煮る。    
7.煮汁がなくなったら、刻んだ青ネギを混ぜこむ。        
8.しっとり感を残し火を止めてできあがり。        
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1472 豚肉と根菜の味噌煮

2024年11月11日 | 肉類・たまご
このところ、残暑も過ぎ去って朝夕は冷え込むようになりました。そうなると温かい  
ものが食べたい!と思い作ったのこれです。この冬は寒さが厳しいという予報です。  
根菜はからだを温めると言うので、色んな料理で食べて寒さにそなえてください。  
               
材料 ・・3人分            
豚バラ肉 1パック 100g ・・大きいのは3センチ大に切る    
里芋 5こ 90g ・・皮むきして一口大に切る    
大根 6センチ 80g ・・皮むきして1.5センチ巾のいちょう切り  
人参 1/2本 60g ・・皮むきして1センチ巾の半月切り  
ごぼう 1/3本 50g ・・たわしでこすり洗いして8ミリ巾の斜め切り  
玉ネギ 小1こ 80g ・・皮むきしてタテ四つに切る    
こんにゃく 1/3パック 60g ・・指先で一口大にちぎる    
調味料              
日本酒 大さじ3 30cc          
みりん 大さじ3 30cc          
八丁味噌 大さじ2 20g          
だしの素 1/2パック 4g          
1.5カップ 270cc          
               
作り方              
1.鍋に豚バラ肉をいれて火にかけて熱し、炒めながら脂を引き出す。    
2.脂がしみでてきたら、大根・人参・ごぼう・コンニャクを入れて炒める。    
3.全体に脂が回ったら水と日本酒を加え、里芋と玉ねぎを入れて煮る。    
4.煮汁が沸き立ったら、みりんとだしの素を加え、落し蓋をして5~6分煮る。  
5.里芋が煮えて串が通ったら味噌を加える。        
6.3~4分煮て、味見して調えできあがり。        
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1471 栗おこわを作る

2024年11月08日 | ご飯類

食物繊維のはなしを続けます。食物繊維を大きく分けると、水に溶ける「水溶性食物繊維」と

水に溶けない「不溶性食物繊維」があるとお伝えしました。水溶性と不溶性はそれぞれ違った

働きをすると言います。

水溶性食物繊維は、水に溶けて粘着性のあるゼリー状になって、ゆっくり胃腸内を移動します。

そのため、糖質の吸収をやわらげ、食後血糖値の急な上昇を抑えます。また吸着性があるため

コレステロールを吸収して体外に排泄するので、血中コレステロール濃度を下げる効果が期待

できます。

水溶性食物繊維を多く含む食品は、麦類(大麦、ライ麦など)、海藻類(昆布、ワカメなど)、

果物類(りんご、いちご、みかんなど)、根菜類(人参、大根、じゃが芋など)などです。

一方、水に溶けずに体に吸収されないのが不溶性食物繊維です。形状は細い糸のような繊維で、

体の中を通ってそのまま出て行きます。通過する際、腸を刺激してぜん動運動を促進するほか、

水分を吸収して便のカサを増やし、腸の働きを刺激します。さらに乳酸菌やビフィズス菌など

善玉菌のエサとなり、菌を増やしておなかの調子を整えます。

不溶性食物繊維を多く含む食品は、穀類(玄米、ライ麦など)、野菜(ごぼう、蓮根、とうも

ろこしなど)、豆類(大豆、小豆、納豆など)、きのこ類、乾物(切干大根、乾し椎茸など)

などがあります。

食物繊維の摂り方は、水溶性と不溶性を1:2の割合で摂取するのが理想といいます。食材の中

には水溶性と不溶性の両方を含むものもあります。比率は食材によって色いろですが、例えば

オートミールや皮付きのサツマイモなどは、水溶性1と不溶性2のバランスよい食材です。

レシピは「栗おこわを作る」と「豚肉と根菜の味噌煮」です。今年の栗は、夏の暑さで生育が

狂い落果が遅れたと言います。そのためか今日もスーパーで栗を見かけました。皮むきが面倒

な向きに剝き栗もありました。栗好きな方まだ間に合うのでお試しください。

今年は夏の暑さの影響で栗の落果が遅れ、市内の産直市場で買いそびれました。
別の店で買い求めた栗で作りましたが、おいしくできあがりました。栗を食べるのは
年に一度だけです。その理由は・・何といっても皮を剝くのが大変なんです。
             
材料 ・・この分量で出来上がり1900g・・10人分    
もち米 4合 600g ・・水洗いして3~5時間水に浸けてザルに揚げる
栗・皮むきした正味量 500g ・・水に入れてアク抜きする  
打ち水・・下記調味料を混ぜておく        
あら塩 小さじ2 8g        
日本酒 大さじ6 60cc        
1/2カップ 90cc        
他に蒸し用の水・・蒸し用の鍋に8分目ほど      
用意するもの  蒸し器・・一体型と分離型がある。ここでは分離型を使用。  
   蒸し布・・蒸し器の(底の)1.5倍大のが良い。    
作り方の概略・・下記の通り全部で35分蒸す。その間打ち水を3回ふりかけ、もち米を2回動かす。
①15分蒸して打ち水→②10分蒸してもち米を動かし打ち水→③5分蒸してもち米を動かして打ち水→④5分蒸してできあがり
作り方            
1.蒸し用の鍋に水を入れて強火にかける。蒸し布を水に浸して絞る。  
2.蒸し器に蒸し布を広げ、もち米を入れて均等に広げ、栗をのせる。  
3.中央にくぼみを作って蒸し布をかぶせ、フタをして15分強火で蒸す。  
・・火力は強火としたが、蒸気の上がり具合で(強火より)少し弱めでも良い・・
4.火を止めてフタをはずし、蒸し布を広げ打ち水1/3量を、もち米に均等に振りかける。
5.蒸し布を戻し、フタをして10分蒸して火を止める。    
6.フタをはずして蒸し布の端を持ちあげ、ゆすりながらもち米を動かす。  
7.残りの打ち水半量を振りかけ、蒸し布を戻して5分蒸す。    
8.このあと6と7の作業を繰り返し、もち米を食べてみて蒸しあがっていればできあがり。
・・蒸し足りないときは、あと5分ほど蒸す・・      
9.蒸し布の中でしゃもじで全体を軽く混ぜ合わせ器に移す。    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする