熊本熊的日常

日常生活についての雑記

カードの決済日を忘れる

2008年05月13日 | Weblog
カードの決済日が休日にあたる場合、休日明けの最初の日に決済が行われる。昨日は毎月10日を決済日に指定してあるカードの決済日だった。仕事を終えて帰宅した時、郵便物のなかに銀行のステートメントがあるのを見て、その銀行とは全く無関係に、3月に東京へ行った時に使ったカードの決済があることを思い出した。ついでに、その決済口座に残高が無いことも。既に東京は日が変わって5月13日になっている。慌ててカード会社に電話したら、東京時間の午前8時以降にとある番号へ電話するようにとの案内を受けた。そこで、その今回ショートさせたカードの事務手続きの流れを知った。

決済日の決済状況は翌日集計され、事故が発生している口座には連絡を出す準備をするのだそうだ。そして、さらにその翌日、つまり決済日の翌々日に事故を起こしたカード所有者への書面による連絡が発送されるのだそうだ。その書面発送後の未決済残高には延滞利息が課せられるとのことである。

カードの決済内容は、そのカード会社のウエッブサイトで確認し、引き落とし先の銀行口座を確認したりカード会社への振り込みを行うのは、それら銀行のネットバンキングで確認する。カード会社への電話はスカイプを利用する。ネットに接続したパソコンさえあれば、世界中どこにいようとも東京での事務が簡単にできてしまう。驚くほどのことではないが、20年前にイギリスで暮らしていた頃には考えられないような便利なことである。

情報通信技術という側面は確かに大きく発達したが、それを利用する人間というものはそう簡単には進化したり退化したりはしていないように思う。人と人が関係を構築するのに、直接対面することに匹敵する手段はいまだに無い。人は自分が意識している以上に、五感さらには第六感を駆使して、自分を取り巻く人々を認識しようとしている。当然、相手を知るには時間がかかるし、手間暇もかかる。人はそれぞれに個性があるので、相手を知るのに定型化された方法というものは通用しない。ところが、技術が発達すれば、それによって人間というものを理解する方法が代替できるようになるのではとの錯覚を生む。それは技術への過信でしかないだろう。

情報通信技術の発達で、人と人の接点は以前よりも増えたかもしれない。技術の変化がそれを利用する人間の思考に何がしかの影響を及ぼすこともあるだろう。しかし、自分が新たに遭遇した人物を判断するのに要する時間は、自分の判断能力が向上しない限りは短縮できない。結局、人が個人的な領域において関係を構築できる相手の数というのは、今も昔もそれほど変わらないのではなかろうか。