先日、捜査中の警察車両が制限速度超過により交通違反とされてしまうという記事を読んで驚いた。犯罪捜査という非常事態にある状況なので、捜査活動中の車両には一般車両よりも高めの制限速度が適用されるのだが、制限があることに変わりはない。当然のことながら、容疑者が逃走するときは制限など気にしてはいないだろう。これでは容疑者を確保するのは困難だ。
社会には多かれ少なかれ似たようなことがある。規則を杓子定規に守ることだけに熱心で、その目的など考えようともしない人は多いと思う。規則の運用には、その組織の戦略が反映されて然るべきである。「白黒つける」という言葉があるが、最初から白や黒といった色がついているものなどない。「ものは言いよう」とも言う。規則の遵守は、それによって守られるはずの価値があることが前提なのである。
例えば、赤信号だからといって往来が全くない道路の端に人々が突っ立っている社会というのは、滑稽というより怪談のような世界だ。
社会には多かれ少なかれ似たようなことがある。規則を杓子定規に守ることだけに熱心で、その目的など考えようともしない人は多いと思う。規則の運用には、その組織の戦略が反映されて然るべきである。「白黒つける」という言葉があるが、最初から白や黒といった色がついているものなどない。「ものは言いよう」とも言う。規則の遵守は、それによって守られるはずの価値があることが前提なのである。
例えば、赤信号だからといって往来が全くない道路の端に人々が突っ立っている社会というのは、滑稽というより怪談のような世界だ。