ニューヨークの同僚が休暇で一時帰国をするというので、今、コーヒー界の一部で評判のAEROPRESSという抽出器具を買ってきてもらった。さっそく使ってみたが、評判通りに手軽な器具だ。仕組みは至って簡単で、注射器の化け物のようなもののなかにやや細かめに挽いたコーヒーを入れ、そこに湯を加えて、注射器のようにシリンダーで中身を押し出すのである。”Coffee and Espresso Maker”ということになっているが、圧力を加えることで抽出するという意味ではエスプレッソなのだが、本物のエスプレッソとは違い、マキネッタで淹れたものに近い。「エスプレッソ」というもののステレオタイプを追い求める人にとっては話にもならないだろうが、単純にコーヒーをおいしくいただきたいという人にとっては選択肢の一つに加えられる。シリンダーを押し込むところに多少慣れが要求されるように思うのだが、それ以外は特に難しいことはなく、下手にペーパードリップやネルドリップに挑戦するよりも確実かつ簡便にレギュラーコーヒーを楽しむことができる。仕組みが簡単ということは手入れが簡単ということでもある。毎日使う道具にとって、手入れが簡単というのは大きな利点である。さらに細かいことだが、付属のペーパーフィルターは水洗いすることで繰り返し使うことができるらしい。これはハニービーンズの羽入田さんに伺った情報だ。
ちなみに、器具に付属の説明書には、湯を注いだ後、10秒ほどかき混ぜると書いてあるのだが、焙煎鮮度の高い豆を使えば自然に粉が膨張して湯と馴染むので、かき混ぜてしまうとかえって雑味が出てしまうのではないかと思い、そこのところは説明書を無視した。結論としては、かき混ぜる必要は無い。あと、今日はまだ試さなかったのだが、シリンダーを本来の向きとは逆さまにしてセットして、湯を注いで蒸らしてから本来の向きに戻して抽出すると、粉が混じることなくクリアなコーヒーになるそうだ。昨年8月にロンドンで開催されたという第3回エアロプレス・ワールドチャンピオンシップの映像をYouTubeで観たが、そこに写っていた人も逆さにセッティングをしていた。
ここしばらくの間、私はネルドリップで淹れているのだが、これからは、時間に余裕の無いときなどはAEROPRESSを使おうと思う。勿論、ネルとプレスとでは味は違う。どちらが旨いということではなく、違うということだ。同じ豆で違う味を楽しむというのも、生活のなかの豊かさではないだろうか。
ところで、AEROPRESSを買ってきてくれた同僚のとんちゃんはTATE'S BAKE SHOPのChocolate Chip Walnut Cookiesという土産まで用意してくれていた。アメリカのクッキーというとソフトタイプを想像する人が多いかもしれないが、このクッキーはハードタイプで、素朴で健康的な味わいのある美味しいものだ。クッキーの包装の底に値札が付いたままになっているのが愛嬌だが、ニューヨークとはいえ、アメリカでこの価格ならそれなりの内容のあるものだろう。彼女は、AEROPRESSの代金はいらないと太っ腹なことを言うのだが、それでは申し訳ないので、五穀亭でビビンバをごちそうさせてもらった。その後、場所を凡に移して、コーヒーを飲みながら出勤直前まで楽しく語り合った。
ちなみに、器具に付属の説明書には、湯を注いだ後、10秒ほどかき混ぜると書いてあるのだが、焙煎鮮度の高い豆を使えば自然に粉が膨張して湯と馴染むので、かき混ぜてしまうとかえって雑味が出てしまうのではないかと思い、そこのところは説明書を無視した。結論としては、かき混ぜる必要は無い。あと、今日はまだ試さなかったのだが、シリンダーを本来の向きとは逆さまにしてセットして、湯を注いで蒸らしてから本来の向きに戻して抽出すると、粉が混じることなくクリアなコーヒーになるそうだ。昨年8月にロンドンで開催されたという第3回エアロプレス・ワールドチャンピオンシップの映像をYouTubeで観たが、そこに写っていた人も逆さにセッティングをしていた。
ここしばらくの間、私はネルドリップで淹れているのだが、これからは、時間に余裕の無いときなどはAEROPRESSを使おうと思う。勿論、ネルとプレスとでは味は違う。どちらが旨いということではなく、違うということだ。同じ豆で違う味を楽しむというのも、生活のなかの豊かさではないだろうか。
ところで、AEROPRESSを買ってきてくれた同僚のとんちゃんはTATE'S BAKE SHOPのChocolate Chip Walnut Cookiesという土産まで用意してくれていた。アメリカのクッキーというとソフトタイプを想像する人が多いかもしれないが、このクッキーはハードタイプで、素朴で健康的な味わいのある美味しいものだ。クッキーの包装の底に値札が付いたままになっているのが愛嬌だが、ニューヨークとはいえ、アメリカでこの価格ならそれなりの内容のあるものだろう。彼女は、AEROPRESSの代金はいらないと太っ腹なことを言うのだが、それでは申し訳ないので、五穀亭でビビンバをごちそうさせてもらった。その後、場所を凡に移して、コーヒーを飲みながら出勤直前まで楽しく語り合った。