熊本熊的日常

日常生活についての雑記

石川さんのコップ

2011年09月13日 | Weblog
日曜日に飯田さんの個展にお邪魔した後、深沢へ回って、久しぶりに而今禾に寄った。DMを頂いていて、それが偶然にも石川昌浩さんの企画展だった。石川さんは倉敷ガラスの小谷真三さんのお弟子だ。民藝学校の会場の展示即売コーナーにも石川さんの作品は並んでいたのだが、そこでは何も買わなかった。作家のところから直接、あるいはそれに近い形で購入するのもよいのだが、いろいろな人たちの手を経て自分のところに入ってきたとなると、それだけ多くの人と関わりを持つことができたような心持ちになる。わずかな違いでしかないが、手から手へというつながりが、その物の背後に広がるように思えて愉快なのである。

さっそく使ってみた。酒を飲む人なら、これで冷酒とかウィスキーのロックとかがよいのかもしれないが、あいにく私は下戸なので、水をいただく。器で味が変わるものではないが、空気は変わる。人の五感というのは自覚している以上に敏感なもので、ただの水でもおいしいなと思う。