稲を刈るのは流山市にある田圃。午前8時半に東武野田線の初石駅で待ち合わせである。巣鴨駅を7時38分に出る山手線外回りに乗り、日暮里と柏で乗り換えて、8時29分に初石駅に着く。天気は曇り。駅前で今回お世話になる農家の方々が車で出迎えてくれた。今回の現場は江戸川沿いに広がる農地の一角。といっても川は見えない。しかし、田圃の位置から川の方向を眺めると、常磐自動車道の流山インターに続く道路の向こう側に土手が見える。近くには運動グランドがあり、トイレはそこにあるものを使うとのことだった。
数日前の台風の所為で、稲刈りの田圃にしては水が深く、足を泥だらけにしながらの作業となった。稲刈りは初めてだったが、貸して頂いた鎌の切れ味がよく、思いの外順調に作業ができた。午前9時から12時まで取り組んで、それでも素人仕事なので、たいした量にはならない。当初は外で弁当という予定だったが、雨が降り出しそうな気配だったので、その農家にお邪魔して家のなかで弁当を食べることになった。農家のほうは野田線の反対側で、住宅地のなかにある。今は住宅地だが、近隣にはかつて農業用水であったと思われる小さな川があり、その農家の裏側には調整池であったという、少し低くなって草木に囲まれた平地がある。今でも行政上は「調整池」なのだそうで、その農家が管理を市から請け負っているのだそうだ。「池」でも水はなく、畑として利用されている。母屋の裏側、調整池に面したところに脱穀機が置いてあったり、鶏小屋があったりして、いかにも農家らしい懐かしい香りがする。
懐かしい、というのは、私が子供の頃、正確には小学6年生の11月までは似たような風景のなかで暮らしていたからだ。尤も、田畑が広がっていたのは小学校の低学年の頃までで、あれよあれよという間に開発が進み、引っ越す頃には住宅と倉庫ばかりの土地になっていた。そんなわけで、小学校時代の友人の多くは農家の子供たちで、しかも、そうやって土地を売って豊かになった家の子が多かった。それでも2年生くらいまでは、まだ農地が広がっていて、そういう友人の家に遊びに行くと、母屋があり、納屋があり、鶏小屋だの小動物を飼っている小屋があり、有機的な匂いが漂っていたのである。
ところで、初めて作った握り飯の弁当だが、握り飯だけというわけにもいくまいと思い、樹脂製の密閉容器に前日の夕食のおかずの残りと栗の渋皮煮を詰めて持参した。おかずは野菜の味噌炒めとカボチャの煮物である。自画自賛で恐縮だが、いままで食べた事が無いほど旨い握り飯だった。米を炊くとき、普段よりも長めに水につけておいたのと、炊きあがってからしっかり蒸らしたのがよかったのではないかと思う。
参考:弁当に使用した食材
米:魚沼産コシヒカリ 埼玉県戸田市内の日坂米店で精米済みのものを購入
陶器製の鍋を使ってガスレンジで炊飯
梅干:有限会社古関商店(千葉県成田市)
塩:「黒潮源流塩」 与那国海塩有限会社(沖縄県八重山郡与那国町)
玉葱:北海道 たぶん富良野産
ピーマン:品種は「ちぐさ」茨城県産
茄子:茨城県産
しいたけ:茨城県産
シーフードミックス:冷凍品 協同水産流通株式会社(千葉県船橋市)
味噌:ささかみ農業協同組合(新潟県阿賀野市)
味醂:タイ産 輸入販売業者は株式会社サンフーズ(山梨県甲州市)
栗:熊本県産
砂糖:「黒砂糖」高知県幡多郡黒潮町 大方製糖生産組合
ベーキングパウダー:「Royal Baking Powder」米国産 輸入販売業者は株式会社鈴商(東京都新宿区)
水:東京都水道局の水道水を無印良品の浄水ポットで浄水したもの
数日前の台風の所為で、稲刈りの田圃にしては水が深く、足を泥だらけにしながらの作業となった。稲刈りは初めてだったが、貸して頂いた鎌の切れ味がよく、思いの外順調に作業ができた。午前9時から12時まで取り組んで、それでも素人仕事なので、たいした量にはならない。当初は外で弁当という予定だったが、雨が降り出しそうな気配だったので、その農家にお邪魔して家のなかで弁当を食べることになった。農家のほうは野田線の反対側で、住宅地のなかにある。今は住宅地だが、近隣にはかつて農業用水であったと思われる小さな川があり、その農家の裏側には調整池であったという、少し低くなって草木に囲まれた平地がある。今でも行政上は「調整池」なのだそうで、その農家が管理を市から請け負っているのだそうだ。「池」でも水はなく、畑として利用されている。母屋の裏側、調整池に面したところに脱穀機が置いてあったり、鶏小屋があったりして、いかにも農家らしい懐かしい香りがする。
懐かしい、というのは、私が子供の頃、正確には小学6年生の11月までは似たような風景のなかで暮らしていたからだ。尤も、田畑が広がっていたのは小学校の低学年の頃までで、あれよあれよという間に開発が進み、引っ越す頃には住宅と倉庫ばかりの土地になっていた。そんなわけで、小学校時代の友人の多くは農家の子供たちで、しかも、そうやって土地を売って豊かになった家の子が多かった。それでも2年生くらいまでは、まだ農地が広がっていて、そういう友人の家に遊びに行くと、母屋があり、納屋があり、鶏小屋だの小動物を飼っている小屋があり、有機的な匂いが漂っていたのである。
ところで、初めて作った握り飯の弁当だが、握り飯だけというわけにもいくまいと思い、樹脂製の密閉容器に前日の夕食のおかずの残りと栗の渋皮煮を詰めて持参した。おかずは野菜の味噌炒めとカボチャの煮物である。自画自賛で恐縮だが、いままで食べた事が無いほど旨い握り飯だった。米を炊くとき、普段よりも長めに水につけておいたのと、炊きあがってからしっかり蒸らしたのがよかったのではないかと思う。
参考:弁当に使用した食材
米:魚沼産コシヒカリ 埼玉県戸田市内の日坂米店で精米済みのものを購入
陶器製の鍋を使ってガスレンジで炊飯
梅干:有限会社古関商店(千葉県成田市)
塩:「黒潮源流塩」 与那国海塩有限会社(沖縄県八重山郡与那国町)
玉葱:北海道 たぶん富良野産
ピーマン:品種は「ちぐさ」茨城県産
茄子:茨城県産
しいたけ:茨城県産
シーフードミックス:冷凍品 協同水産流通株式会社(千葉県船橋市)
味噌:ささかみ農業協同組合(新潟県阿賀野市)
味醂:タイ産 輸入販売業者は株式会社サンフーズ(山梨県甲州市)
栗:熊本県産
砂糖:「黒砂糖」高知県幡多郡黒潮町 大方製糖生産組合
ベーキングパウダー:「Royal Baking Powder」米国産 輸入販売業者は株式会社鈴商(東京都新宿区)
水:東京都水道局の水道水を無印良品の浄水ポットで浄水したもの