熊本熊的日常

日常生活についての雑記

塗りたて注意

2011年09月25日 | Weblog
金曜日に豊田の民芸学校で知り合った人から稲刈りのお誘いが届いた。月曜の午前中に流山の有機農業家が耕作している田圃の稲刈りがあるのだという。午前中に作業し、昼に弁当を皆で食べて解散だそうだ。つまり、弁当を持参しないといけない。弁当は今まで作ったことがなかったので、これも良い機会だろうと思い、まずは弁当箱を買いに行くことにした。

弁当箱は漆器と決めていた。それ以上の具体的なものはなかったが、扱いが厄介なひ弱なものではなく、使えば使うほど自分に馴染むようなしっかりとしたものが欲しかった。そういうものがどこに行けば手に入るのか見当がつかなかったので、とりあえず、池袋の伝統的工芸品センターへ行き、そこに無ければ若松町の備後屋でも覗いてみることにした。

伝統的工芸品センターでは静岡の特集展が開催されていて、レジ前の陳列台に井川メンパが並んでいた。「あ、これだ」と思ったが、他も見てみようと会場内をひとまわりし、階下の常設コーナーも見て、結局、井川メンパの小判型を購入した。店の人に購入の意思を伝えると、陳列台の下から紙箱入りの新品を出してくれた。それをレジで開いて内容確認の段になり、弁当箱のなかから製品の説明や取扱い上の注意などを書いた細長い緑色の紙と、検品を証明する小さな白い紙片が出てきた。その白い紙片の裏側にゴム印で日付が入った文章が押印されていた。
「注意 漆りたてに付き御使用は2011.10.10以後の事」
明日の弁当に、と思って買った弁当箱は明日は使えない。しかし、気に入ったものなので、そのまま会計を済ませた。

仕方がない。明日は握り飯だ。