菅氏、「円安誘導」過去にも=財務相の為替発言、問題に(時事通信) - goo ニュース
管財務相の円安誘導発言は、政府の市場介入の是非をめぐる議論を招くことになりましたが、この問題の核心は、対外通貨政策に関するダブル・スタンダードにあるのではないかと思うのです。
不思議なことに、対外通貨政策における鳩山首相の立場は、グローバル市場主義や小泉路線を公然と批判しながら、政府による市場介入や規制を一切排除しようとする”自由放任主義”に近いようです。その一方で、首相が全面的に政府の対外通貨政策の権限を否定しているのか、と言うとそうではなく、中国政府による戦略的な元安政策に対して積極的に是正を求めていないことからも、首相のダブル・スタンダードが伺えます。つまり、自国に対しては、政策権限に縛りをかける一方で、中国や他の諸国に対しては、輸出志向の戦略的な対外通貨政策を容認しているのです。
こうしたダブル・スタンダードを放置しますと、戦略的に為替操作を行った国が、圧倒的な輸出競争力を獲得し、国際貿易の不均衡状態は深まる一方です。競争条件が等しくない貿易はフェアではありませんので、日本国政府は、G20といった国際会議の場で、対外通貨政策におけるルール作りを提起すべきと思うのです。
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管財務相の円安誘導発言は、政府の市場介入の是非をめぐる議論を招くことになりましたが、この問題の核心は、対外通貨政策に関するダブル・スタンダードにあるのではないかと思うのです。
不思議なことに、対外通貨政策における鳩山首相の立場は、グローバル市場主義や小泉路線を公然と批判しながら、政府による市場介入や規制を一切排除しようとする”自由放任主義”に近いようです。その一方で、首相が全面的に政府の対外通貨政策の権限を否定しているのか、と言うとそうではなく、中国政府による戦略的な元安政策に対して積極的に是正を求めていないことからも、首相のダブル・スタンダードが伺えます。つまり、自国に対しては、政策権限に縛りをかける一方で、中国や他の諸国に対しては、輸出志向の戦略的な対外通貨政策を容認しているのです。
こうしたダブル・スタンダードを放置しますと、戦略的に為替操作を行った国が、圧倒的な輸出競争力を獲得し、国際貿易の不均衡状態は深まる一方です。競争条件が等しくない貿易はフェアではありませんので、日本国政府は、G20といった国際会議の場で、対外通貨政策におけるルール作りを提起すべきと思うのです。
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