万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

蓮舫氏批判が投げかける帰化と政治

2010年01月19日 15時17分08秒 | 社会
「もともと日本人じゃない」 平沼氏、蓮舫氏を批判(共同通信) - goo ニュース
 一昨日、保守派議員の平沼氏が、日本国籍を取得した台湾出身の蓮舫氏を非難したことが、マスコミで報じらています。この発言は、外国人の地方参政権問題とも関連する重大な問題を投げかけているように思えるのです。

 もし、蓮舫氏が、仕分け作業において、”日本国のスーパー・コンピューターは、世界一を目指す”と発言していれば、あるいは平沼氏の非難はなかったかもしれませんし、世論の反応も違っていたことでしょう。帰化した人でも、一般の日本人同様に、日本国を大事にしていることが伝われば、誰もが蓮舫氏に対して好意をもったはずです。しかしながら、現実はその逆であり、日本国籍を取得し、しかも選挙を経て国民の代表たる政治家となりながら、あたかも日本国の発展を阻害するような発言をしたことが、国民の心に疑いを芽生えさせてしまったのではないでしょうか。もしかしたら、帰化した政治家は、出身国の利益のために政治権力を行使しようとしているのではないか、と。

 どの国でも、帰化に際しては、その国への忠誠を誓うものですが、もし、帰化した政治家が、出身国への忠誠を優先させるとしますと、政治権力は、自国ではなく、他国の利益のために存在することになります。これでは、主権の侵害になりますし、国民に不利益が及ぶことは必至です。同様の問題は、外国人地方参政権にも見られ、反日教育を受けた人々が参政権を行使すれば、その結果は目に見えています。外国人と政治との問題は、国籍問題を含めて、まだまだ議論せねばならないことがたくさんあると思うのです。

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コメント (20)
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