万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

小沢氏vs.検察は囲碁vs.将棋か

2010年01月23日 15時27分08秒 | 日本政治
小沢・民主党幹事長の任意聴取開始 土地取引、関与焦点(朝日新聞) - goo ニュース
 本日、検察から任意聴取を受けている民主党幹事長の小沢氏は、趣味で囲碁をたしなみ、相当の腕前であると報じられています。もちろん、戦略家としての”宣伝”との見方もできるのですが、氏と検察との対決は、囲碁対将棋の闘いに見えくるのです。

 囲碁とは、自己の勢力範囲を争うゲームであり、碁盤上の要所に布石を打つことで、相手の動きを妨害しつつ、着々と自らの陣地を広げていくところにゲームの本質があります。小沢氏の行動パターンもこれに類しており、衆議院選挙における政権獲得がプラス面での囲碁思考の成果であるとしますと、相次ぐ土地取引や利権の拡大はマイナス面が表に出た結果とも言えます。その一方で、検察の闘い方は、囲碁とは違います。違法行為が疑われる人物に狙いを定め、一手一手、あらゆる駒を繰り出すことで、相手を追い詰めてゆくのです。最後に、王将をとったら検察側の勝ちです。

 政治を碁盤に見立てて勢力拡大に努めてきた小沢氏は、将棋盤の上に自らがいることに気づかず、あと一歩というところで、検察に、王手をかけられているように見えるのです。

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コメント (2)
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