【@Now】世界がいらだつ「働かぬギリシャ」(産経新聞) - goo ニュース
欧州財政危機の発端となったギリシャ。世界経済への危機の波及が懸念されながら、今月1日にも、官民の二大労組による24時間ストが敢行されたそうです。
こうしたギリシャ人の態度には、現代人が陥りやすい、偏った精神的傾向が垣間見られます。それは、自己の権利だけは、過大に要求するというものです。おそらく、この傾向は、個人の権利の尊重を謳った近代啓蒙思想が、封建時代に課せられていた”過大な義務”に対するアンチ・テーゼから始まったことと関係しているのでしょう。この思想を受け継ぐ現代もまた、権利と義務のバランスは、どちらかと言いますと、権利の方に傾いているのです。例えば、”個人の基本的な自由と権利の保障”は、各国の憲法において特別の地位が与えられていますが、”基本的な義務”については、どこか及び腰です。ギリシャの人々が、EUや国際社会に対する責任、ならびに、借金返済の義務を忘れ、”権利の侵害!”とばかりに緊縮財政に反対し、デモに参加するのも、義務に対する意識が希薄であることに起因しているのかもしれません。
もちろん、個人の基本的な権利の保障は、否定すべくもなき人類共通の価値です。しかしながら、義務を置き去りにした権利の主張は、他者の権利を蔑にし、無責任な行動を誘発することにもなります。ギリシャの再生には、国民の義務意識の覚醒を要するのではないかと思うのです。
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欧州財政危機の発端となったギリシャ。世界経済への危機の波及が懸念されながら、今月1日にも、官民の二大労組による24時間ストが敢行されたそうです。
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もちろん、個人の基本的な権利の保障は、否定すべくもなき人類共通の価値です。しかしながら、義務を置き去りにした権利の主張は、他者の権利を蔑にし、無責任な行動を誘発することにもなります。ギリシャの再生には、国民の義務意識の覚醒を要するのではないかと思うのです。
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